Disaster | AmpiTa

AmpiTaの発展形

ソフト開発から災害対策へ拡張

 AmpiTa(アンピタ)という名称は、安否確認タスクフォースから発祥しました。
※.AmpiTa Profileを参照

 元々のソフトウェア開発活動に名前を付けたに過ぎませんが、この命名の前から災害対策に関する研究活動は本格化していました。


屈強から強靭へ

 災害対策、特に医療における災害への考え方として、何があっても診療を止めないため、例えば電力では『停電しない病院』を目指していました。

 しかし2011年3月、東日本大震災・大津波、その後の計画停電を目の当たりにして『停電しても続けられる医療』を目指す研究へとシフトしました。

 アレがダメならコレをする、リカバリーショットの腕を磨く、ときにはルールを逸脱する、そうした研究を行っています。


自主研究から生業へ

 AmpiTaの災害活動は自主的な研究から、現在では生業にまで発展しました。

 すべてを商売とする訳ではなく、特別に深く掘り下げた部分には対価を頂いて、仕事として向き合っています。

 地域の防災活動のお手伝いなどは、ボランティアで動いていることもあります。




停電対策

研究の中核

 私は電気工事士です。
 高校卒業後は電気工事職人、毎日が現場仕事という生活を何年も重ねました。

 その経験を経て医療界へ、特に医療機器や工学系の医療従事者となりましたので、大学入学時から機器と設備、一次側と二次側、両極から診療と停電について検討を重ねてきました。


停電した冷凍冷蔵庫

 もし停電したとき、冷凍庫や冷蔵庫は開けなければ何時間くらい食品を守れるでしょうか。

 AmpiTaはこうした基礎となるデータを取る実験を重ねています。当たり前のような、しかし明確に答えられない、こうした疑問を解消しています。


電力供給網と停電規模推定

 停電が起こると、最初は『すぐに復旧するかも』と考えて身体が動かないというのが普通です。

 次に『まずいかも』と思って初動が始まります。

 ここから先が、判断を誤ると大変な事にもなるので、おおよそどの程度の停電を想定して動くかを定義すると、チームとして動きやすくなります。

 その停電規模を想定するスケールを独自に開発し、学会でも発表しています。




自宅避難の推奨

自宅避難

 家が倒壊した、冠水して居られない、そういう方々は避難所へ行かざるを得ません。

 しかし建物は健在、冠水や土砂崩れも無い、避難所へ行かなければならないという理由はないという人には、自宅避難(自宅待機)という選択肢も検討してはどうかと勧めてきました。

 2020年、COVID-19によって自宅避難の重要性が認識されるようになりました。


野宿・避難所・自宅

 下のグラフは真夏と真冬の気温の日内変動です。

 例えば避難所となる体育館を想定した日陰の気温は、真夏の昼間は30度を超えます。冬は普通の日であれば1日中5~10度、寒い日は5度以下にもなります。冷蔵庫並みの寒さです。

 野宿を想定した日なたは、真夏ですと45度を超えます。百葉箱で測定される気象台の気温とは大きく乖離します。
 真冬は昼間は15度を超え日陰より過ごしやすいですが、夜は冷え込みます。


ドライトイレ

 水を使わなくても用を足す事ができるトイレについて実験をしました。

 子供用のオムツを使って、いつも使い慣れた自宅のトイレで用を足すことができます。

 自宅避難を実現するための実験を行っています。




自治会・自主防災組織サポート

培ったノウハウの社会還元

 AmpiTaでは、単に自己満足のための研究はしていません。

 金儲け主義でもありません。

 必要とされれば、どこへでも、という気持ちで災害に関する活動を行っています。




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