カテゴリー
BCP・災害対策 ICT・AI・robo

【購入・評価編】ノートPCのための100Vポータブル電源 -今日の課題-

★今日の課題★
ノートパソコンの補助電源用ポータブル電源を購入・評価

機種選定と購入


昨晩の選定品

 交流100V電源であること、正弦波であること、100W以上が使える事、機内持込できることなどを条件に、昨晩選定した商品が下記のRAVPowerのポータブル電源でした。

※.検討の詳細はこちらから



Amazonで購入

 早速注文したのがRAVPowerのRP-PB055です。

 30,000mAh、100V・100W、USB-A 5V・3A、USB-A 5V・2.4Aの3ポート搭載というカタログ値のポータブル電源です。




使用前準備


開封

  Amazonの段ボールに入って配送されてくるのは、下図の化粧箱です。

 この中に、本体やポーチ、取扱説明書などが入っています。

 取扱説明書は日本語の記載もありました。



充電

 電池なので充電しないと使えません。

 配送された時点で2割程度の電池残量があったようですが、まずは充電しました。

 PD(Power Delivery)の30W充電器を使った充電が必要そうでしたが、手元に無いのでUSB-Aの5V・2A充電器を使い、USB-A⇔USB-C変換ケーブルを使って充電しました。

 これで、充電できました。




試運転

正弦波・電圧確認

 電源品質アナライザ(日置電機・3351T)を使い、100V出力の電圧や波形を確認しました。

 電圧はやや高めの116.5Vあたりで安定していました。

 波形は目視確認する限りは正弦波でした。
 波形エラーチェック機能を使って歪んだ波形を検出するようにしましたが、検出対象となる悪い波形は無かったようです。



経時的変動確認

 いきなりパソコンに使うのは怖かったので、LED照明器具を接続して試運転をしました。

 フル充電の状態からスタートし、約40Wの照明2台を、電池が尽きるまで点灯させる実験をしました。

 このとき、照明にチラツキがないかなどの目視確認と、電源品質アナライザによる電圧降下や異常波形の検出を行いました。



116V・0.74A・1hr

 LED照明2台で約80W、100Vで0.8Aくらいですが、電圧が高かったので電流値は少し抑え目でした。

 この2台の照明器具ですが、約1時間点灯して、消えました。

 その間、特に電圧異常などは見られなかったので、安心して使えそうです。




Lenovo REGION Y540(15)

ゲーミングノート

 今回の電源供給の対象はレノボのゲーミングノートパソコンです。

 今まで使用してきたビジネスノートとは違い、重さもありますし消費電力も大きめです。

 そのためバッテリ消費も早く、また充電にも相応のエネルギーが必要になります。



AC 100V・230W
DC 20V・11.5A

 この充電器が曲者でした。

 平時の消費電力は100W以下であることは確認していたのですが、定格は230Wとなっています。

 この『230W』はいったいどのようなときに現れるのかがわからないでいましたが、もっと精査してからポータブル電源を購入すべきだったと後悔しています。

 突入電流が異常に大きく、230Wに達することがわかりました。

 ほんの一瞬、プラグを差し込んだときに僅かな時間だけ230Wになるのですが、これがポータブル電源側の保護回路に引っ掛かり、給電が停止するという現象に遭いました。





緩徐に….


解決不能なACアダプタ問題

 今回の突入電流はパソコン側の問題ではありませんでした。

 ACアダプタに負荷を接続せず(パソコンと接続せず)、単体でプラグを差し込んでも突入電流は変わりませんでした。

 ACアダプタに聴診器を当てると、プラグを差し込んだ瞬間に何か音がするので、中で回路が起動するときに突入電流が発生しているようです。

 個体差があるのか確認するために、ヤフオクで同種のACアダプタを落札して試しましたが、結果は同じでした。



解決案(1)緩徐に昇圧

 確固たる根拠はありませんが、おそらくACアダプタへ供給する電圧を緩やかに昇圧していけば、突入電流を低く抑えられるのではないかと思いました。

 ACアダプタ内の何が突入電流になっているかわかりませんが、様々な器具に同時に給電される事が問題なのであれば、起動閾値に達する電圧の差を利用して徐々に電子器具類に電源が供給されていけば、ポータブル電源側を騙せるかなと思いました。

 ただし、起動順が不整合で故障するリスクもあります。



解決案(2)240V変圧

 このACアダプタはワールドワイド仕様なので100~240Vに対応しています。

 電圧が2倍になれば電流は半減、この効果が発揮されるのであれば昇圧機を使用して240Vに昇圧してみるのもありかなと思いました。

 ただし、100Vを240Vに変換するので、そのコイルにロスがあり、さらに元の100Vの回路では、元通りの電流が必要になりますので、この効果はあまり期待できません。

 240Vの場合に起動の機序に変化があるのであれば、何か効果があるかもしれません。



解決案(3)コンデンサ蓄電

 コンデンサか何か蓄電できるものをプラグのところに設置し、そこがエネルギーで満たされてから、ACアダプタを接続すれば、突入電流を分散でき、ポータブル電源が給電を続けてくれるのではないかと考えています。



解決案(4)UPS経由

 小型のUPSは電源タップ型の物があるので、これを介して起動させれば安定した起動が可能なのではないかと考えています。

 350W型という商品もあるので、これを使ってみたいなと思っています。

 ただし、UPSも電池内蔵なので、重いです。
 ビジネスバッグに入れて歩き回ろうと思っているのに、それはナシかなと思っています。




諦める

コーヒー62.5杯

 電源カフェ難民になる事を恐れてポータブル電源をと思いましたが、カフェを頼る方がリーズナブルかもしれません。

 スターバックスでコーヒーのTallが330円(税別)です。
 One More Coffeeを使えば2杯目は100円(税別)です。
 合わせて430円+税43円、1杯あたり約240円です。

 ポータブル電源が15,000円だとした場合、240円で割ると62.5杯分になります。

【参考】スターバックスコーヒー: ドリップコーヒー



タブレット

 プレゼンテーションなど客先でのパフォーマンスが要求される場合、タブレットを併用する方法も考えられます。

 パソコンでプレゼンするよう言われた場合はコンセントを借りやすいですし、手元の画面を使って説明するならタブレットでも大差ありません。

 iPadの第8世代、Wi-Fiモデル、32GBなら38,280円ですので、ポータブル電源にプラス2万円くらいです。
 コーヒーなら159.5杯分です。

 プレゼンの頻度にもよりますが、コーヒーと違ってiPadという実機が残りますし、iPadは多用できますので、価値ある判断かなと思います。

【参考】Apple iPad




 今回、ポータブル電源は諦めることにしました。

 潔さも大事ですし、iPadなど他の方法も模索できそうなので新たな検討に入ります。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です