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BCP・災害対策

阪神・淡路大震災1万日 ~本日の話題~

 今からさかのぼること10,000日前、1995年1月17日5時46分に阪神淡路大震災は発災しました。

 地震が起こること自体は自然現象ですが、それがどこで起こるかで災害になるかどうかが変わります。

 この地震は『直下型地震』と呼ばれ、都市部を震源として比較的狭いエリアが被災しました。

 教訓として伝承していくべきことと、当時とは違うことを認識して考え方を改めていくところがあると思います。

 例えば高齢化率は当時10%程度、今は30%に迫る勢いですので、簡単に言えば助ける側と助けられる側の人数バランスが当時とは違うことが予想できます。

 建物の耐震性は当時とだいぶ変わったと思います。
 昭和40年代に建てられた家はだいぶなくなりました。50年代の家も少なくなっています。1975年(昭和50年)築の家ですと築後47年ですので、木造住宅であれば建て替え時期を迎えていると思います。
 この1万日の間に建築技術が向上しただけでなく、古い建物が減っていることが、震災による全壊建物を減らす効果を生み出すと考えられます。

 1万日でおおきく変わったことの1つに『DMAT』の発足があります。
 『ディーマット』と読みますが、災害時に特化した医療救援チームです。1万日前には存在していませんでした。

 DMATと並行して災害時の医療体制に求められる緊急透析ですが、そちらは行政にはあまり浸透していないかもしれません。
 阪神淡路大震災では生き埋めとなった人を助けたあとで、押し潰された筋肉からでたミオグロビンやカリウムという物質が体内を巡り、急性腎不全や心室細動などをもたらして死に至るということがありました。
 血中の物質除去には透析療法が有効であるため、倒壊建物から生存救助された人にはすぐに透析の機会が与えられるべきです。
 透析が必要であるかどうかは現場判断ですが、透析ができる環境が無ければPDD (Preventable disaster death)、防ぎ得た災害死を生み出すことになってしまいます。
 現在、慢性維持透析患者は30万人以上、簡単に言えば1日15万人以上が透析を受けているので、外来透析施設は全国に数千施設あります。その多くがクリニックであり、かかりつけ患者への透析提供のための施設であるため、災害時に新患を受け入れて治療をするような設備はありません。
 仮に圧挫症候群(クラッシュシンドローム)の患者に透析を施行して欲しいと言われても、そのための水や電力の確保は容易ではありません。さらに、集中治療室ではないので全身管理をできるほどの設備やスタッフを揃えている訳ではありません。
 こうした課題については医学界の先生方のご尽力で改善されている面もありますが、地域防災計画など行政側の資料にはほとんど掲載されていませんので、急性期の圧挫症候群を患った市民に透析が届くのかわかりません。

 1万日の間にあった大きなイベントとして東日本大震災があります。未曽有の津波被害があり、原発事故も起きた大惨事です。
 このとき、海外からの支援も多くありました。阪神淡路大震災のときも海外からの救援隊が活動していましたが、東日本大震災では米軍の『トモダチ作戦』のような大規模な活動もありました。

 東日本大震災の影響は今でも残っており、今夏や今冬も計画停電の可能性があります。
 原子力発電所の多くが休止や廃炉となり、脱炭素時代において火力発電所も更新が進んでいる中で、需給バランスが崩れています。
 さらにロシアによるウクライナ侵攻で燃料高となり、原発をほとんど使っていない日本にとってダメージは大きいと考えられます。

 災害が起こっていないときでも災害の影響を受ける、この1万日で変わった大きな点かもしれません。




 一昨日アップロードされた記事には、1万日前と最近の定点比較がなされています。

 神戸三宮駅前の様子もだいぶ変わりましたが、面影を残しているところも多々ある事がわかります。

Saigai.me 災害の芽を摘む:6月3日で10,000日 阪神淡路大震災(2022年6月1日)




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BCP・災害対策 多用途安否確認システム

AmpiTaウェブページサンプル集 | AmpiTa

 多用途安否確認システム AmpiTa には、標準的な安否確認以外に、多様な登録フォームを自動生成する機能が備わっています。

 そのフォームは自己で制作し保存することができますが、他人が作ったファイルを読込んで使う事もできます。

 このページでは、いくつかのサンプルファイルを提供しています。







 ├ 登録フォーム用ウェブページ
   ├ 自治会・町内会・地域込ユニティ安否確認
   ├ 自治会・町内会・地域込ユニティ安否確認(英語版)
   ├ 参集・安否確認
   ├ 救援申出・受援受付
   ├ 来院可否(予約外来・ケモ外来)
   ├ 来院可否(慢性維持透析)
   ├ コロナ体調報告
   ├ 研修前受付
   ├ 研修中Yes/Noアンケート(投票)
   └ 研修会終了後アンケート

 ├ 個人専用
   ├ 参集登録(フリー入力)
   ├ 参集登録(氏名変更不可のページ)
   ├ コロナ体調報告(氏名変更不可)
   └ コロナ体調報告(全項目自動入力)

 └ ウェブサイト
   ├ 安否報告の集計結果(全件)
   ├ 安否報告の集計結果(各人最新分のみに絞り込み)
   └ 災害モード(病院)

このボタンをクリックするとTXTファイルが開きます。その画面を右クリックして保存すれば、AmpiTaでの読込用ファイルとしてご利用いただけます。




登録フォーム用ウェブページ

自治会・町内会・地域込ユニティ安否確認

 町内会などのローカルで、発災直後の救助も視野に入れた安否確認の連絡手段確立を意識しています。

 町内会ゆえに常勤職員は不在、任意の誰かが対応するというレベル感、義務ではないが助け合うシーンの利用を想定しています。


自治会・町内会・地域込ユニティ安否確認(英語版)

 外国語対応もできるという見本です。


参集・安否確認

 AmpiTaの標準機能です。
 医療機関や福祉施設で行われる『参集確認』を含めた安否確認のチェック項目が入っています。


救援申出・受援受付

 医療界ではDMATなどの国レベルでの災害支援隊とは別に、任意の救援を申し出る医師や看護師が居ます。

 その善意が、ニーズとマッチングするように、医療機関側からニーズ発信できるようにするためのウェブページです。


来院可否(予約外来・ケモ外来)

 予約のある外来受診者の安否確認と来院可否確認を兼ねたフォームです。

 治療が1日遅れても致命的ではないが、何日も猶予はないという患者を想定しています。
 緊急の場合は直接来院してしまったり、災害拠点病院を受診するなど患者側も行動を起こすと考えられます。


来院可否(慢性維持透析)

 通院歴が年単位、長ければ30年以上ということもある慢性維持透析では、透析施設それぞれの考え方に基づいて非常時の透析施行を検討しているとい考えられます。

 その考えに基づいた登録フォームが必要になりますが、たたき台となるフォームをAmpiTaから提供しています。


コロナ体調報告(感染・濃厚接触・安否)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大により、体温測定や体調記録が普遍化しました。

 何百人ものデータを一元管理するとなると大きな手間となり、それが毎日となると負荷が大きくなりますし、見落としも発生してしまうかもしれません。

 AmpiTaを応用することで集計を自動化し、異常値を抽出することも容易になります。
 例えば『発熱しました』という項目を作っておけば、それを登録した人が居るかどうかを毎日チェックするだけで、集計を終えることができます。


研修前受付

 平時利用を想定した研修時対応は、様々な形での応用ができます。

 この出欠管理のような使い方が最も安否確認に近い使い方です。


研修中Yes/Noアンケート(投票)

 研修中に『○だと思う人、手を挙げて』というシーンを経験した人は多いと思いますが、それを手元のスマホなどを使って実施することができます。
 もちろん、リモート研修会でもできます。


この択一式のページは安否の2択にもご活用いただけます。


研修会終了後アンケート

 研修後のアンケートを匿名で受ける事ができます。記名式もできます。

AmpiTa




個人専用

参集登録(フリー入力)

 個人別にページを与えることで氏名等が自動入力されるタイプの個人用フォームです。
 転記先の登録フォームでは、氏名を変更できます。入力手間軽減、誤字脱字低減を図ります。

※.開かれる個人用ウェブページにあるボタンをクリックして参集登録ページを開いてみてください。


参集登録(氏名変更不可のページ)

 個人別にページを与えることで氏名等が自動入力されるタイプの個人用フォームです。
 転記先の登録フォームでは、氏名を変更できません。なりすましを予防する目的があります。

※.開かれる個人用ウェブページにあるボタンをクリックして参集登録ページを開いてみてください。


コロナ体調報告(氏名変更不可)

 個人別にページを与えることで氏名等が自動入力されるタイプの個人用フォームです。
 転記先の登録フォームでは、氏名を変更できません。なりすましを予防する目的があります。
 チェック項目は登録者が選択します。

※.開かれる個人用ウェブページにあるボタンをクリックして体調登録ページを開いてみてください。


コロナ体調報告(全項目自動入力)

 個人別にページを与えることで氏名等が自動入力されるタイプの個人用フォームです。
 転記先の登録フォームでは、氏名を変更できません。なりすましを予防する目的があります。
 平常な状態のチェックが入っていますので、体調不良が無ければそのまま送信できます。
 毎日のことなので、入力手間を目指しています。

※.開かれる個人用ウェブページにあるボタンをクリックして体調登録ページを開いてみてください。




ウェブサイト

安否報告の集計結果(全件)

 AmpiTaの画面で見ている安否報告結果を、そのままHTMLファイルに変換して共有できるようにしたものです。

※.氏名等は架空人物ですので個人情報漏洩ではございません。


安否報告の集計結果(各人最新分のみに絞り込み)

 AmpiTaの画面で見ている安否報告結果を、そのままHTMLファイルに変換して共有できるようにしたものです。

※.氏名等は架空人物ですので個人情報漏洩ではございません。


災害モード(病院)

 災害モードは、災害時に通信量を軽くするためのモードです。

 AmpiTaの画面で制作したとおりに表示されますが、このHTMLファイルはWindows標準のメモ帳でも編集可能です。特別なものではありませんが、面倒なHTMLタグはAmpiTaが入力を代行しています。




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BCP・災害対策

宮城・福島 震度6強/東京で被災 ~今日の話題~

★今日の話題★
地震に遭いました。




 2022年3月16日(水)23時34分頃に地震が発生し、その後23時36分にも地震が発生しました。

 そのとき、東京のホテルに滞在していましたが、手元にあったAV機器類で撮影しました。

 本業はBCPコンサルタントなので、それなりの備えをしての出張でしたが、良かった事、課題と思われたことなどをまとめてみました。

発災当初の映像(1分版) ※.下方に5分版があります。



地震概要

 2022年3月16日23時34分に地震が発生しました。地震速報が出ましたが詳細がわからない状態のまま次の地震が発生しました。

 1つ目の地震(23時34分)は当初、震度5という報道もありましたが、震度6でした。

 2つ目は23時36分、非常に広範囲が揺れる地震が発生し、最大震度は6強、マグニチュード7.3、震源の深さは60kmということでした。

気象庁:地震情報 地震検知日時 2022/03/16 23:36
Yahoo!天気・災害:地震情報 2022年3月16日 23時36分ごろ
Yahoo!天気・災害:地震情報 2022年3月16日 23時34分ごろ




有働さん、すごかった

 宿泊先でパソコンをしながら、News Zeroを視聴中でした。

 菅田将暉さんのミュージックビデオの監督に14歳の近藤華さんが起用されたという話題が提供されたあと、大谷翔平さんの話題に移るところで地震が発生しました。

 以下、発災数分間の音声を文字起こししてみました。ほとんど有働さんが喋っていました。

 さすがだなと最初に思ったところは、正確に伝えるべきことはモニタを見ながらしっかり『伝える』仕事をしていたこと。
 そして危機感を伝えるべきときには、カメラ目線で、誰もが聞き取れるようなハッキリしたアナウンサーらしい言葉で、少し低めの命令を受けるように聞こえるような口調で、しっかりと『強い揺れに警戒してください』とおっしゃっていました。

 実際、その言葉どおりに2分後には震度6強の地震が発生しており、警戒した甲斐があった人がどれだけたくさん居るのかと、感心しました。


●山本紘之アナ:
 末恐ろしい14歳

 さっ、続いても若いころからの....

(山本アナが話している途中で、有働さんが左手を耳に当て、イヤホンの声を聴くような動きをして)

◆有働由美子キャスター:
 はい。緊急地震....。

(有働さんが姿勢を正し、表情を変え、低めの落ち着いた声で)

◆有働キャスター:
 はい。緊急地震速報です。

 福島沖で地震がありました。
 福島沖で緊急....地震がありました。
 福島県に緊急地震速報が出ています。福島沖で地震です。強い揺れに警戒してください。
 緊急地震速報が福島沖で出ています。

(カメラ目線ではなく、おそらくモニタを見ながら)

◆有働キャスター:
 宮城、福島中通り、浜通り、宮城県、そして福島中通り、浜通りに緊急地震速報です。

(カメラ目線で)

◆有働キャスター:
 強い揺れに警戒してください。
 強い揺れに警戒してください。

(画面は福島第一原発に切り替わって)

◆有働キャスター:
 落ち着いて行動してください。
 上から落ちて来る物などに気を付けてください。
 緊急地震速報です。宮城県、福島中通り、浜通りに出ています。
 こちら、福島第一原発の映像....

●山本アナ:
 福島第一原発の映像がいま映し出されています。
 カメラも少し横揺れ、縦揺れがみられます。
 いま現在、福島第一原発の映像が映し出されています。

◆有働キャスター:
 はい。
 現在、ここで見る限りは特に変化は見られないのですが、新しい情報が入ってきたらお伝えします。

 緊急地震速報が宮城県、そして福島県の中通り、浜通りに出ています。

 えぇ、スタジオ、東京のスタジオの上のカメラも少し揺れています。
 そして、震度が出ました。震度5弱が宮城県中部、福島県浜通り。震度5弱が宮城県中部、福島県浜通りに出ています。
 震度4が宮城県北部、宮城県南部、福島県中通りに出ています。
 午後11時34分頃、東北・関東地方で震度5弱の地震がありました。震度3、岩手県、秋田県など広い範囲に出ています。
 震度5弱が福島県浜通り、宮城県中部に出ています。

 このあとも揺れが来る恐れがあります。
 注意しながら移動してください。
 注意しながら行動してください。

 午後11時36分、福島県で....緊急地震速報が出ました。
 いま、東京のスタジオも少し揺れています。東京のスタジオも揺れています。緊急地震速報が出ています。えぇ、現在東京のスタジオも揺れています。
 落ち着いて行動してください。上から落ちて来る物などから頭を守ってください。現在、東京の汐留にあります日本テレビのスタジオも揺れています。ご覧いただいているのは現在のカメラです。東京タワーが映っていますが、屋上からのカメラが非常に大きく揺れているのがわかります。この東京のスタジオも前後、左右、前後左右に揺れています。えぇ、天井にあります照明も非常に揺れています。東京のスタジオも揺れています。現在広い範囲で揺れています。どうぞみなさん、落ち着いて行動しながら、上から落ちて来る物などから、十分に気を付けてください。移動する際にも十分に気を付けてください。もし、硬い机などがありましたら、その下に潜ってください。

(ここで字幕には23時34分の地震の震度が表示)

◆有働キャスター:
 現在も東京のスタジオが揺れています。現在も東京もスタジオが揺れています。福島県はじめ東北・関東で広い範囲で緊急地震速報が出ていますが、現在も東京のスタジオ揺れています。天井も揺れていますが、こうして座っていても、横に揺れています。前後に揺れているのがわかります。
 いま映っているのは福島県の第一原発でしょうか。

(このあとも喋る人が交代していきますが深夜までつづきます)




報道は原発スクープ狙い?

 違和感があったのが福島第一原発の映像を出すところです。

 Zeroを放送する日本テレビ以外にも、フジテレビやTBSのニュースでも福島第一原発の映像が発災後10分以内には出されています。

 news23では『中継 福島第一原発』という映像を流しながら、音声では『津波注意報が出ています』と言っています。残念なのは『速報 津波注意報 発表』まで時間がかかったこと、そして何よりも『津波注意報が出されています。こちら画面の表示にあります日本列島、黄色で表示されているエリアで津波注意報が出ています』と言っているにも関わらず、私たちの画面には日本列島の絵は出ていませんでした。このアナウンスがあった時点で津波注意報が出て1分くらい経っています。『速報 津波注意報 発表』が字幕で出たのが注意報発表から約2分後、日本列島の地図が出たのが約2分半後でした。この日本列島の絵が出るまではずっと原発の映像を背景にしながら、津波注意報が出ていることを繰り返していました。

 原発は何もなくて当たり前の場所です。本来は。
 残念ながらリスクありの原発ですので何があってもおかしくないのですが、何かがあったとしても半径30km程度の方々に対しての急務です。対象の人には確実に情報伝達が必要です。その方法は防災無線や地元警察・消防などが中心ですし、テレビを使うとしても、何かが起きたことがわかってからでも遅く無いと思います。それ以前に自主避難は始まっていると思います。

 今回の地震が東北・関東の広い範囲だと有働キャスターが言っているそばから、被災エリアの数パーセントの場所ばかりを何度も映像化する必要性があったのか、疑問です。

 いま、身に迫っているのは地震による直接的な危害です。
 被災エリアには数千万人が住んでいますので、安否も気になりますが、揺れが完全に収まるまでは、頑丈な机の下に身を潜める行動を促すなど、そうした事を映像として伝える方が重要ではないかと思います。

 原発の映像を見せられて不安に思う人は多いと思いますが、何も起こっていない映像を見せられて『まだ情報がありません』と添えられても不安、爆発する映像を見せられても不安、あの映像を見て安心する人は少ないのではないかと思います。

 なお、福島第一原子力発電所のライブ映像は、福島中央テレビのYouTubeチャネルから視聴できます。この映像にはマイクの音も入っています。普通のお天気カメラとは少し様子が違います。

福島中央テレビ:福島第一原子力発電所ライブカメラ(大熊町)

【参考】福島中央テレビ:ライブカメラ 福島第一原子力発電所

【参考】東京電力:福島第一ライブカメラ




即時行動に

 地震速報を受けて、次は何をすべきか考える必要があります。

 1つ目の地震ではあまり揺れなかったので報道を見ていましたが、その最中に2つ目の揺れが来たので、とりあえず収まるまで待ちました。

 その間、ホテル内も近隣も停電は発生してません。
 電柱や建物が倒壊する様子も見られません。
 とりあえず、このエリアは平静さを維持できそうな感じでしたので、あとは津波注意報の範囲を確認していました。東京湾に面していますが、そちらへ津波が来る恐れは無さそうです。

2度目の地震から5分程の映像

 この日はもう日付が変わる頃なので外出の予定はなく、翌日も徒歩圏にある東京ビッグサイトで仕事なので、交通情報については気にしていませんでした。

 ここからは情報よりも行動に移りました。




水を確保

 まず、浴槽に湯を張りました。

 水でも良いのかもしれませんが、温めることになったときに少しでも効率が良いようにと湯にしました。

 空いたペットボトルもゴミ箱から出して水を入れました。こちらは飲用になる可能性もあったので、そのまま冷蔵庫に入れました。

 電気ケトルにも水を入れて置き、スタンバイです。

 ホテルは2泊3日の予約の1泊目でしたので、少なくともあと2日は滞在予定でした。帰宅難民になったときには、次の宿泊客も来れないと考えると延長連泊ができる可能性もあったので、避難所へ行かずにここに泊まり続けることも想定しての水確保です。




情報源

 今回はホテルに滞在中であったのでテレビが目の前にあり、停電しなかったので視聴可能でした。

 出張中の荷物の中にラジオを入れていたので、ラジオでも情報収集可能でした。
 ラジオはUSB電源で常用できますが、単三電池2本でも数十時間は動くので、電池も用意していました。

 ネットは検索してみましたが、あまり欲しい情報は手に入らない感じでした。
 誰かが入力している公式情報は信用できますが、入力が追い付かないのか形式的な情報ばかりでした。

 テレビやラジオも誤報は出せないので、同じ情報の繰り返しになっていましたが、やはり全国ネットの局は、地方局からの情報提供もあるので素早く多くの情報を拾っていました。




避難路の確認

 宿泊時、客室に入る前に左右を見て廊下の端を確認し、避難口誘導灯も確認しておきます。これは平時にできます。

 今回は6階だったので階段でも余裕と言う感じの高さですが、念のためエレベーターの様子も確認しておきました。
 発災直後の避難というよりは、翌朝の出発に支障がないのか確認するた目的が強いです。

 今回、エレベーター乗車時に異常は認められず、翌朝は問題なく出発できるであろうことが確認できました。




最寄駅を確認

 りんかい線の国際展示場駅が最寄駅でしたので、様子を見に行きました。

 壊滅的被害という事はまったくなく、ごく普段通り、小さな遅れはありましたが普通という様子でした。




ラジオを片手に街へ

 有明に居たので、有明駅周辺の様子を見てみました。

 国際展示場駅から東京ビッグサイト方面に歩き、有明セントラルタワーの南東側から有明駅へと向かって歩きました。

 特に何もありません。




足元

 出張に行くときでも、作業をするときでも、近年は安全靴を履いています。

 救急隊も御用達のシモンの安全靴は、つま先に鉄板が入っているだけでなく、釘を踏み抜きにくい靴底であったりとか、ウェットな路面でも滑りにくい靴底であったりと、安全面に優れています。

 今回、瓦礫などは全くありませんでしたが、釘やガラスがあっても安心して歩ける安全靴は災害時の必須アイテムだと思います。

 もしも電車やバスが不通、新幹線や飛行機は動いているとなったとき、有明から東京駅まで歩かなければなりません。

 徒歩で行くと6.4km、平時で言えば1時間半くらいの感覚ですが、大きなスーツケースを携えていれば2時間くらいかかると思います。

 もし信号がすべて真っ黒な状態であれば、もし道路に亀裂があって迂回しなければならないとすれば、どのくらいの時間で到着できるかわかりません。

 Google Mapを使うつもりで居ますが、それが使えない時に、そもそも東京駅にたどり着くことができるのか、到着したとしても新幹線のチケットはキャンセル待ちなのではないか、色々と考えるところはあります。

ルート案:有明~豊洲市場~晴海~築地~銀座~有楽町~八重洲~東京駅




水筒持参

 出張でも通勤圏内での移動でも、いつもサーモスの水筒を持ち歩いています。

 保温と保冷の両用なので、そのときどきで必要な使い方ができます。

 普段はアイスコーヒーを入れていますが、熱々の味噌汁を入れる事もできなくはないです。




菓子

 動画をよく見るとカップ麺が映っていますが、あれは自宅近くのドラッグストアで買った物をキャリーバッグへ入れて持って行った物です。全国どこでも買える物ですが、全国どこでも被災する恐れがあるので持って行きました。
 ただしカップ麺を食べるには湯が必要になるので、単に物資不足という事には対応できても、断水や停電などエネルギーインフラのダメージには対応困難です。

 普段のビジネスバッグにも入っているのが菓子類です。
 写真のとおりビスコは常備しています。食べずにカバンに入れっぱなしなので箱がボロボロですが、中身は大丈夫です。

 余談ですが、ビスコの中で最もリーズナブルなのがこの黄色い箱の『発酵バター仕立て』です。グリコの社員さんに聞いたのですが、原価が一番高いそうです。店頭価格が同じなら、黄色い箱が一番お得ということです。
 ちなみに、摂取できるカロリーには大差はありません。




さいごに

 BCPコンサルタントとして必要と思って携行していた物が役立つことが確認できました。

 ラジオと安全靴は実用性を確認できました。

 こんどから持参すべきだなと思ったのが尾西食品のオニギリです。家にはストックがあるのですが、海外出張以外では旅先に持参したことは無いです。次回から持って行くようにします。

 USBケーブルも追加しようと思いました。
 普段は各種1本ずつで順番待ちさせても滞在中には充電が終わるものでしたが、こんどからホテル到着後にすべての充電を開始して、早めに充電を終わらせられるようにした方が良いと思いました。

継続
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BCP・災害対策 ICT・AI・robo

航空無線を受信 ~今日の課題~

★今日の課題★
飛行機が家の真上を飛んでいるので、どんな様子か無線を受信してみたい。




空港立地都市

 ここは空港が立地する都市なので、飛行機は毎日見ています。

 太陽との間に飛行機が通れば、家が暗くなる程度の高さを飛んでいるので、比較的空港が近いと思います。

 普段は滑走路32(Runway Three Two)が使われるので離陸後の高度1,000mくらいの飛行機が通りますが、風向きによって年にときどき、逆向きの滑走路14(Runway One Four)が使われるとかなり低空を通過していきます。機体がよく見えます。

14R着陸前の飛行機(自宅ベランダから撮影)
14R着陸前の飛行機(自宅ベランダから撮影)



Flightradar24

 飛行中の機体情報などはフライトレーダー24というアプリを使ってみる事が多いです。

 コロナ前であれば朝7時~9時と、夜20~21時は飛行機が多いので、どこへ行く飛行機かなと見ていたりしました。コロナで減便、朝晩静かになりました。

 下図は風向きがいつもと違うので14Rでの逆向き着陸の日、伊丹空港の門限である21時を過ぎても着陸が行われていた日のFlightradar24の画面です。
 JL2468は恐らく滑走路の順番待ちで和歌山上空で待機、2回旋回して14Rの向きで空港にアプローチしたのが21時14分頃でした。

 しかし機体は高度も速度も下がらず、そのまま空港を通過してしまいました。
 着陸失敗でタッチ&ゴーしたのか、最初から上空を通過したのかFlightradar24ではわかりません。


 その後、向きを変えて32Lでいつもどおりの向きで進入したのが21時25分頃でした。

【参考】Flightradar24




防災用に無線受信が要るかも?

 空港立地都市であり、飛行機の真下で暮らしていても、空港で何が起きているのかを知る事ができません。

 知らなければ初動に移れないのであれば、知る手段を確立するしかありません。

 そこで試したのが無線受信器、いわゆるラジオです。




周波数帯が広いラジオ

 ラジオと言っても、よくあるカーラジオやラジカセのようなAMとFMのラジオ放送だけが聞けるタイプではありません。

 今回調達したC.CRANEの受信器 CC SKYWAVE SSBはAM放送とFM放送以外に、短波放送(SW)やエアバンドが受信できるラジオです。

AM520 - 1710 kHz (10kHz Steps)
AM522 - 1620 kHz (9kHz Steps - International)
FM87.5 - 108 MHz (Regular Mode)
FM76 - 108 MHz (When 9kHz is Selected)
短波(SW)1711 - 29999 kHz
Aviation118 - 137 MHz

 購入したショップはApexRadio(アペックスラジオ)という無線関連の事業をしている会社のネット通販です。
 無線関係の雑誌でときどき名前を見ていたので、たぶん間違いないだろうと思ってここに注文しました。30年前は近くのLAOXで無線機選びしてましたが、いまはネット通販が便利です。


【参考】楽天市場:ApexRadio




航空無線が聴こえる

 ここで結論を言うと、航空無線は聞こえました。

 ただし、すべてがクリアに聞こえるのではなく、おそらく基地局からの電波がクリアに届き、航空機からの電波は機体位置によって聞こえるのではないかと思います。

 普段の32Lですと、離陸後に我が家に向かってくるので、離陸後は機体との距離が近く、間に障壁がないので電波状態が良いのだと思います。

 どのような音声であるか、下の動画でご紹介しています。




大阪タワー/関西ディパーチャー

 スケルチ機能が付いているかどうかわからないので、話していないときの『ザー』という雑音をオフにできていませんが、何か話しているということはわかります。

 耳慣れないので、言葉を聞き取るのが難しいのですが、おそらく『大阪タワー』『関西ディパーチャー』と言っているのだと思います。

 本当にそうなのか、航空管制を所掌する国土交通省のホームページを見ましたが、そのような記載はありませんでした。

 色々と調べてみると、今回のサーチで当たった周波数以外でも大阪国際空港(伊丹)では何種類かの周波数をつかっているようです。

出発到着
大阪タワー118.10大阪タワー118.10
関西ディパーチャー119.50関西アプローチ120.45
大阪グランド121.70大阪グランド121.70
大阪デリバリー118.80関西レーダー124.70

【参考】国土交通省大阪航空局




羽田空港の展望デッキでも試用

 羽田空港の展望デッキでも受信してみました。

 このデバイスはラジオ、無線機のように電波を飛ばす機能は備えておらず受信のみですので、おそらく空港施設内で使っても問題ないと思っています。

 自動サーチで探していると色々な周波数でクリアな音が聴こえてきました。素人には何を言っているかわかりませんが、何か交信しているのであろうことはわかりました。

RWY-A(A滑走路・16R/34L)118.100
RWY-B(B滑走路・04/22)118.575
RWY-C(C滑走路・16L/34R)124.350
RWY-D(D滑走路・05/23)118.725
GND T1エリア(西側)121.700
GND T2エリア(東側)118.225
GND T3エリア(北側)121.625
GND RWY-Dエリア(南側)121.975
GND 貨物エリア122.075
CLR(クリアランス)121.825(主)
121.875
APP(アプローチ)119.100(主)
DEP(ディパーチャー)126.000(主)
ATIS128.800
JAL130.100
ANA129.100
129.850
131.025
AirDo/SKYMARK123.675
SFJ128.975
海外機132.075
海上保安庁130.300
134.500




 今回は航空無線を聞きたいという目標は達成できました。

 しっかりと内容を聞き取れるようにするには、まずは耳が慣れることが必要なようです。

 また、スピーカーが小さいので、もう少し大きなスピーカーを接続してチェックした方が要さそうです。

 アンテナも弱いので、できれば屋根の上にポール型のアンテナを建てたいところですが、簡単なことではないので、何か別の手立てを考えたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

解決

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BCP・災害対策

[5分完結]架空人物100人から安否報告 ~今日の課題~

★今日の課題★
安否確認システムの挙動を確認

 安否確認システムの挙動は、使ってみないとわかりません。

 試用版があったとしても100人からの報告を試してみようと思うと、100人分の登録が必要であり、相当に面倒な作業です。

 多用途安否確認システムAmpiTaは架空人物からの安否情報が、指定した先に届く機能有しているので、試してみました。

 手順通りに進めるだけで、できます。




方法

手順1.ダウンロード

 AmpiTaの試用版(無償版)はVectorのホームページからダウンロードできます。

【参考】Vector(SE516524)


手順2.ローカルに展開・起動

 ダウンロードした圧縮ファイル(AmpiTa_Package.zip)を解凍すると下図のようなファイル群が展開されます。

 この中にEXEファイル(種類:アプリケーション)があるので、それをダブルクリックするとAmpiTaが起動します。


手順3.基本設定

 起動したメイン画面の左上にあるドロップダウンメニューから基本設定を選択して実行します。

 開いた基本設定画面でメールアカウントの設定をし、保存します。


手順3.試験送信

 先程の基本設定画面の左上にあるドロップダウンメニューから試験送信を選択して実行します。


 試験送信画面の上の方にあるダミーデータ送信ボタンを押すと、ファイル選択ダイアログが現れるので、架空人物の名簿ファイルを選択します。

 AmpiTaには標準で100人分の架空人物名簿が用意されているので、それを活用します。
 AmpiTaの公式ページでもダウンロードできるようになっています。

【参考】AmpiTa公式:シミュレーション機能


 ファイル選択後は自動的に安否情報が送信されます。

 送信の進捗は画面上にも表示されます。

 メール設定が誤っている場合や、名簿の書式が合わない場合などはエラーが表示されます。


手順4.メイン画面に戻って実感

 メイン画面に戻り、右上の方にある更新ボタンを押すと、安否情報を受信できます。




 今日は安否確認システムを買わずに、試用版で実体験する方法を試してみました。

 メールアドレスの設定などは3分もあれば終わり、あとは手順通りに名簿を選択して送信という作業は1分ほど、5分以内に完結しました。

 架空人物からの安否報告が一瞬で作成できるので、面倒な準備の手間が省け、いつでも訓練ができることがわかりました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

解決
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3D BCP・災害対策 ICT・AI・robo 医工連携・事業化推進 境界領域 注意喚起 生活・DIY

謹賀新年


新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

令和4年 元旦

AmpiTa事務局

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BCP・災害対策

津波一斉避難訓練 ~今日の課題~

 本日は『津波の日』です。

 兵庫県沿岸部で大津波警報の一斉送信訓練が行われるという事で、対象となる沿岸部の市内に車で移動して警報を受信してみました。




津波の日

 『世界津波の日』は2015年の国連総会において制定された防災啓発の一日です。

 その由来は『稲むらの火』です。

 『稲むらの火』は書籍も多くあるので聞いたことがある人も多いと思いますが、1854年(安政元年)11月5日に発生した安政南海地震による津波に襲われた際、濱口梧陵が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて、多くの命を救ったという話です。この11月5日が世界津波の日となりました。

 犠牲者を弔うことも大事ですが、いま生きている人々が犠牲者にならないための教訓としても価値あるお話です。

和歌山県:11月5日は「世界津波の日」

外務省:世界津波の日

東京都防災ホームページ:津波防災の日(11月5日)について

内閣府:津波防災特設サイト, 毎年11月5日が『世界津波の日』に制定。




訓練メール

 実際に届いた訓練メールは下図のとおりです。

 県が行う訓練なので仕方ないのですが、大津波の対象の沿岸が『兵庫県』に限定されていました。

 瀬戸内海では大阪、徳島、岡山などの県境を津波は超えないという事はないと思います。

 津波が来れば山側へ逃げるのが当然ですが、大混雑となります。もし、西宮や尼崎あたりの人が『大阪は大丈夫』と勘違いして沿岸部を東へ避難すれば、津波に襲われる確率が高くなってしまいます。

 今回は訓練なのでこのような表記ですが、ぜひ本番では兵庫県に限定しない警報を通知してもらいたいです。




事前案内

 兵庫県から来た事前の案内は下図の通りです。

 尼崎市や西宮市など沿岸部ではメールが送信されるという内容でした。




 今回は大津波警報のエリアメールの送信訓練が行われるということで、対象エリアまで車で移動してAndroidスマホとiPhoneで受信してみました。

 いずれもSIMカードが入っていて、携帯電話会社の電波を拾っていれば受信できることがわかりました。

 大手キャリアではなく格安SIMでも受信できる事がわかったので、格安SIMだから生命を落とすという事は無さそうです。

解決
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BCP・災害対策

防災の日 関東大震災から98年 ~本日の話題~

★本日の話題★
 1923年(大正12年)9月1日11時58分に関東大震災が発生しました。今日はそれから98年になります。
 防災について改めて考える日です。

[Link] 内閣府 防災情報のページ: 1923関東大震災




人間には制御できないエネルギー

 地震を含めた自然災害は人間には制御できないほどのエネルギーが襲い掛かります。

 10年前の東日本大震災では震度7の地震だけでなく、大津波が押し寄せて甚大な被害をもたらしました。

 26年前の阪神淡路大震災は神戸という大都市を襲った直下型地震で、こちらも被害は甚大でした。

 免震・制震・耐震など建物の堅牢性を高める技術は進歩しましたが、すべての建物にそのような技術が及ぶには100年単位の時間がかかると思いますし、電柱や標識、街路樹なども補強するとなれば莫大な費用と労力がかかる事になります。




減災する

 地震も台風も無くすことはできません。

 甘んじて受け入れるしかありません。

 損害を受けなければ災害にはならないので、損害を減らす努力が災害対策の基本的な考え方になります。




損害は生命・財産

 減災を考えるとき、主な損害として挙げられるのが生命と財産です。

 人や動物などの生命や健康は尊いものですので、何物にも代えがたく、守るべき対象になります。

 家屋や思い出の品々も失い難い物です。特に家屋は生活の拠点を喪失する事になりますので、優先度が高くなります。

 事業主は社員の生命、会社の資産の両方を守らなければなりません。従業員の生命を守っても、働く場所がなくなれば困りますし、目先で言えば当月の給与が支払われないという事もあり得ます。

 減災を考えるとき、生命と財産に対する損害を考えます。




わが家の財産

 防災の日なので、わが家・わが身について考えます。

 最も身近なところでは家族が居ます。これは自らが守るべき対象です。
 ペットとして猫2匹、これも守るべき対象です。

 近所に深い付き合いの人は居ませんが、昔の『隣組』くらいの考えで行けば地域互助として困った時は助け合わなければならないと思います。
 仕事のお付き合いでは様々なエピソードもあるので、助け合わなければならないと思える相手もたくさんいますし、既に助けて貰った事もあります。

 財産の最たるものは住居です。
 次に大きな物は自家用車です。
 この2つを守る事ができなければ、その後の生活に大きな影響を及ぼす事は間違いありません。




わが家をどう守るのか?

 『衣食住』の重要性については知られたとおりです。
 ただし、長い生活の中での重要性であって、発災から3日間程度のフェーズでは需要が異なります。

 まず発災時に人的被害が及ばないための対策ですが、わが家は築10年未満の家ですので、地震や台風で建物が崩壊する程の事はないと思います。

 地震による家具の倒壊の恐れはあります。
 特に私のデスク周りは本棚があり、1mくらいの高さにプリンタが2台、デスク上にはディスプレイが2台あります。
 いずれも生き埋めになる程の事はありませんが、骨折くらいはあり得る状況です。改善が必要です。

 暴風雨に対しては、シャッターを閉めて対応するくらいです。

 洪水については、水で家が流されるような場所では無いと思いますが、床上/床下浸水は可能性を否定できません。
 尼崎の海まで直線距離で7.5km、武庫川まで2km、猪名川と藻川まで3kmです。大きな川の氾濫と高潮が重なれば1m程度の冠水は起こると考えています。




要塞化

 地震であれば発災直後から大きな余震がある3時間程度までは防御態勢となるので、ひたすら身を守る事になると思います。

 その後、トイレや食事が必要になります。
 台風などでは、ピークが来て周囲に被害が出始めてからが生活や衛生状態の維持で困るフェーズになります。

 わが家では避難所に行かずに『自宅避難』する方法を2007年から考えています。
 当時から自治体に対し、避難した人にだけ弁当や水などの配給をするのではなく、自宅避難者にも平等にとお願いはしていますが、なかなか良い返事がもらえていません。

 そこで、トイレと食事も自前で用意するようにしています。

 とにかく避難所に身を寄せる事は不便や不衛生を感じても、個人ではどうにもならない事を知っているので、自宅に残れる努力をします。




要塞に必要なモノ

 トイレは必要ですが、水洗トイレが必要な訳ではありません。排泄物を衛生的に処理できるシステムがあれば十分です。

 食事は必要ですが、非常食が必要な訳ではありません。普段の食事の用意ができるならば、特別な食品の備蓄は要りません。

 恐らく、籠城する戦国武将はトイレと食事は確保した上で、戦闘用具を身に付け、敵襲に備えていたと思います。
 少し前で言えば会社に行く事を考えたかもしれませんが、今は会社に行くことが目的化しないよう、自宅に居ても何ができるのかを考えるべき時代になっています。

 籠城して、まずは守るべきものを守り、次に何をするかは72時間のフェーズの中でゆっくり考えます。




トイレ

 食事は我慢できてもトイレは我慢できません。

 トイレは清潔に保たなければ簡単に衛生状態を崩壊させます。

 わが家では『ドライトイレ』で急場をしのぐ用意があります。

 子供用オムツを使って、ゴム袋の中に用を足します。便座は、いつものわが家のトイレを使います。




食事

 3日×3回で9食のカップ麺を備蓄するのは意外と大変です。平時に食べた分は補充しなければなりませんし、完全に備蓄用として物置に片づけると賞味期限を過ぎてしまいます。

 カセットコンロがあれば、平時と同じ様な調理ができますので特別な食材は要らず、家にある物をそのまま食べる事ができます。

 安全に火を使える場所があれば炊飯もできますが、災害時は危険なのでパック御飯の方が無難です。これは備蓄しておくと良いと思います。
 味噌汁くらいなら、カセットガスコンロでも調理可能です。




トイレと食事以外

 これ以外の事は、あまり深く考えなくても生き延びられます。

 欲を言えば入浴と洗濯をしたいです。

 テレビは情報源となるほか、暇つぶしにもなります。仕事に行かず、外出もできず、暇を持て余すのでTVは欲しいところです。

 情報源と娯楽という意味ではスマホが使えるとなお良いです。




 防災の日を機に、わが家の防災・減災の現況を再確認しました。できていること、対策を要することなどが顕わになりました。

 災害が来る前に、準備したいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

継続
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酸素濃縮器日本語化 ~今日の課題~

★今日の課題★
酸素濃縮器を購入したが、取扱説明書も本体表示も、本体からの音声メッセージもすべて中国語のため、正しい取扱いができないので日本語化に挑戦。




中国の方々のための酸素濃縮器を購入

 新型コロナウイルス感染症への自助として、酸素濃縮器を探したところ、ウチの予算で買える装置があったので調達しました。

 その装置は海外輸出用で開発された感じではなく、おそらく中国の国内流通を考えていたのだと思いますので、表示などはすべて中国語です。

 しかしながら、日本でもアメリカでも販売されているので、日本人の私もありがたく使わさせて頂きたいと思います。




徹底的に中国語

 機器をだいたいの感覚で使ってみようと思っても、字も読めないし音声メッセージもわからない、という状態です。

 下の動画で操作時の音声メッセージがわかります。


 取扱説明書も中国語だらけです。感じだから読めるかというと、そう簡単でも無いです。




酸素濃縮器は『制氧机』

 取扱説明書の表紙を見てわかった事は『使用说明书』が取扱説明書であろうという事ぐらいです。

 雰囲気で言うとタイトルの『小型制氧机』は小型酸素濃縮器と書いてあるだろうと思いますが、たぶんというレベルでした。

 製品名が『SANTAFELL』で『舒坦福』と付記されているので『サンタフェル』とか読むのかなと思うと『シュタンフゥ』『スタンフォ』という発音になるようです。




取扱説明書全ページ日本語化

 COVID-19を罹患してしまった場合、軽症でも酸素飽和度は下がるので、少しでも健全で居るためには酸素を多く取り込みたいと思います。

 そんなしんどいときに中国語辞書を片手に操作とはいかないと思うので、思い切って全ページを日本語化してみました。




表紙

 表紙は、表紙らしい事が書いてありました。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



序文

 表紙裏の序文のところも、いかにも取扱説明書という感じの文章が並んでいます。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



第1章 安全

 第一章は安全に関する事項です。

 輸送や保管に関する温度、湿度、気圧などが記載されています。

 有毒物質の情報も掲載されています。




製品の特徴

 製品の特徴は、どのような人に使う製品であるのか、どのような原理や機能なのかを説明しています。

 技術仕様として細かいデータも掲載されています。

 ここに電圧220V、50Hz、消費電力120Wという記載がありましたので、昇圧機が必要だなとわかりました。

 また、最短動作時間が30分であることがしっかりと書かれています。


 動作原理については、吸着筒のような物が2本あって、AとBを切り替えながら片方ずつ仕事をしているというものです。




製品構造

 製品構造というタイトルは適していないかもしれません。外観しか説明がありません。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)

 ここの部分の翻訳はかなり重要でした。

 下図の通り、日本語にすると操作方法がだいたいわかります。マイナスイオンは出るのかどうかわかりませんが、勝手についていました。




使用方法

 準備と操作方法が掲載されていました。

 加湿カップの触り方は中国語でも何となくわかりましが、細かい事は何か注意が要るのかどうか、翻訳してわかりました。

 加湿カップは水を入れなくても良い事がわかりました。
 もちろん、水を入れなければ加湿はされませんが、カビが生えて肺炎になるよりマシかなと思いました。




メンテナンス(清掃)

 普段の清掃、特別な清掃について記載があります。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



トラブルシューティング

 役に立ちそうな、そうでも無さそうな内容です。

 他にどのようなトラブルが発生するのかわかりません。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



サービスへの取組/注意事項

 ここでは保証期間が1年であること、コンプレッサーだけは2年保証することなどが書いてあります。

 下の方のロゴはリサイクルしますという内容です。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



記号解説/梱包リスト

 記号の解説はさほど目新しい感じではありません。

 付属品のリストがようやく理解できました。

 鼻カニュレなどはランダムでのオマケのようです。

 フィルタースポンジ/フェルトは予備が同封されていました。このリストを見て『これがフィルタースポンジかぁ』と理解したところです。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



保証書

 ここは保証書なので和訳してもあまり意味がありませんでした。

 同社の保証規定に基づき、保証する物は保証するし、しない物はしないという普通の内容です。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



裏表紙

 裏表紙には企業名や連絡先などが掲載されていました。

 メールアドレスはありません。

 国際電話で連絡するしか無さそうです。

(画像クリックで高精細拡大画像表示)



日本語化を終えて

 日本語化してみて、とりあえず訳した本人は装置への理解が深まりました。

 自身が感染したとき、この装置を自身で操作するのかわかりませんが、たぶん隔離された部屋で操作してそうです。

 常識を疑うような内容は載っていませんし、特別に注意するのは30分以上は動かすくらいで、あとは多少の操作ミスも致命的では無さそうです。




 今回は、中国語ばかりの酸素濃縮器を日本人でも使えるようにと和訳にチャレンジしました。

 何とか、できました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

解決

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酸素濃縮器(自助@自宅療養) ~今日の課題~

★今日の課題★
医療崩壊が現実になったとき、自宅療養を強いられる患者が増えると思いますが、医療サービスが受けられない中で生き延びるための手段が必要だと思い、酸素濃縮器の調達を検討しました。




酸素濃縮器とは?

 大気(空気)は窒素が約8割、酸素が約2割です。

 ここから窒素を減らすと酸素の割合が増えます。

 酸素濃縮器とは、大気から窒素を取り除いて酸素の濃度を高くしたガスを製造する装置です。

 100%の純酸素を製造する装置ではありません。
 窒素を全部除去するのは大変ですし、窒素以外の微量ガスもありますので、100%の酸素はつくりません。

 100%酸素が必要な場合は、ガス屋さんから酸素ボンベを調達します。




酸素濃縮器のメリット

 酸素濃度100%が作れないのに酸素濃縮器が使われるのはなぜでしょうか。

 最大のメリットは原材料がタダであり、無尽蔵である事だと考えられます。

 空気と電源さえあれば、どこでも濃度の高い酸素を供給できます。

 維持費がかからないことも重要ですが、酸素ボンベ交換の手間が省けることや、災害等で酸素ボンベの供給が危うくなっても自前で酸素が調達できる利点があります。

 小型家電製品のような物なので、比較的色々な場所へ持ち込めるのも利点の1つになります。




酸素療法

 酸素療法とは、身体が求める酸素量が十分に供給されない状態の人が受ける治療法です。

 肺がダメージを受けている状態だと、いつもどおり呼吸をしても血液に酸素を送り込みづらくなってしまい、結果として身体は苦しさを感じます。

 空気を吸っているときの酸素濃度は20.9%、肺の機能が半減したとき、酸素濃度を倍にすれば理論上は正常を保てます。

 酸素マスクを鼻と口に当て、しっかりと呼吸をして弱った呼吸機能の中でも身体に必要な酸素を自発呼吸でまかないます。

 高濃度の酸素を吸っても追い付かないような肺炎になると、人工呼吸器を使います。




酸素欠乏

 病気で無くても酸素が欠乏して危険な状態になる事があります。

 周囲の酸素濃度が低い場合には呼吸が苦しくなりますので、飛行機の座席には酸素マスクが用意されています。

航空機の客席にも酸素マスクが搭載されている

 工事現場で酸欠が起こる事もしばしばあります。
 消防設備のCO2誤発射による事故はたびたび発生しており、CO2を充満させて酸素濃度を下げて消火する仕組みですので、そこに人が居れば窒息してしまいます。

 地下の共同溝などで作業する人も酸欠の危険が伴うため、地上からダクトを通じて新鮮な空気を送り込んでいますが、万一装置が停止した場合には危険です。

[Link] 労働者健康安全機構(JOHAS): 酸素欠乏症とその対策




在宅酸素療法

 病院で酸素療法が必要な場合は、医療用の酸素供給環境が整備されているので純酸素を使って治療しますが、在宅の場合は酸素濃縮器が使われる場合が多くあります。

 薬機法では酸素濃縮器の目的や効果を『周囲の空気から窒素又は酸素を分離することにより、酸素分圧の高い空気を作り出し、患者に供給すること。』となっています。

 すなわち、治療目的に酸素を濃縮する装置は、医療機器であるという事になります。

 医療機器なので薬事申請が必要ですし、その申請により認証されていない機器を医療用の酸素濃縮器として販売する訳にはいきません。

[Link] PMDA: 能動型機器接続用酸素濃縮器

[Link] PMDA: 能動型機器接続用酸素濃縮器 認証基準




市販の酸素濃縮器

 医療機器を製造するには医療機器製造業の登録、販売元になるには医療機器製造販売業の許可、そして販売するには医療機器販売業許可が必要になります。

 医療機器は国民を危険にさらさないように規制の中で取引されますので、一般に手に入る酸素濃縮器は医療機器では無いと考えて良いと思います。

 ネット通販で見ると酸素カプセルなど業務用の物は数十万円で取引されています。
 業務用ではない機種を探すと楽天市場Yahoo!ショッピングに多数出品があります。




比較検討

 検索をしてみて、気になる機種がいくつかあったのでピックアップします。

 医療機器とほぼ同じというshenpixは値段は高いですが、ネット通販の機種の中では確実性の高い、失敗しない機種だと思います。もし、いま自分が患者で、酸素ボンベも酸素濃縮器も保健所から支給できないと言われたら、これを買いたいと思います。

 その半値くらい、10万円チョットの機種もあります。これも悪く無さそうです。ただし、10万円で失敗したらどうしようかなと思うと、20万円を出しても良いかなぁと悩みます。

 しかし、今回は自助目的で使わないかもしれないので、3万円台あたりが妥当なのかなと思いました。


shenpix『高濃度酸素サーバー』

 医療機器に匹敵するレベルの酸素濃縮器なのではないかと思います。
 このメーカーでは医療機器としての酸素濃縮器を扱っており、その医療機器から少し機能を削って提供されているようです。
 医療機器の認証基準にも示されているJIS規格を取得されているので、この装置が市販品の中で一番良いと思います。

 流量1L/minならば95.5%まで濃度を上げられるとしています。5L/minで87%が本当ならば、相当に良い機種だと思います。

 非医療機器が19万円、最上位機種が26万円くらいです。
 難点は、納期です。人気過ぎて、手に入りづらいです。
 広告で『脳、活性化できます。』と謳ってしまっているので医療機器の広告規制に引っ掛かってしまわないか心配しています。


M1O2-Hybrid(エムワンオーツーハイブリッド)

 こちらは10万円超の家庭用酸素濃縮器です。
 酸素流量2L/minなら90%まで酸素濃度が上げられるとしています。6L/minで45%なので、ある程度の息苦しさには対応できるかもしれません。

 位置づけとしては『酸素バー』のように癒しを求めて酸素を欲する人向けの装置です。
 5千円オフクーポンとかが出ていますが、品物が入荷待ちなのでいつ手に入るかはわかりません。

 最上位機種は最大流量13L/minです。この機種は流量1Lであれば酸素濃度93%まで上げられます。


現実路線の3万円台

 下の4つの画像はどれも同じ機種だと思いますが、販売店が違います。値段はだいたい同じ、どこかが下げれば全体が下がるという感じの価格競争品です。

 公称値が正確であれば93%の酸素を1L/minで製造することができます。50%で4L、30%で7Lを毎分製造するとの事です。




酸素ボンベではダメですか?

 酸素濃縮器を買わずに、酸素ボンベを自宅療養の2週間分備蓄してはどうなのか、という考えもあります。

 まず、医療用酸素ですが容易に入手できません。

 中身は酸素ですので、おそらく溶接などで使われる工業用酸素でも『生きるか死ぬか』という状況であれば使っても良いのではないかと思います。

 物流が確保できている状態で、医療用として使う場合には医療用酸素ボンベに充填された、薬機法上の製造業者が充填した酸素でなければなりません。

 もし備蓄するとなると、どれだけ必要でしょうか。
 1500L充填できるガスボンベがありますが、1分に2L流せば750分、12.5時間で無くなります。14日間・336時間となると27本です。
 1分に2Lは相当に微量な酸素という感じですので、症状が少しでも悪化すれば倍量となるので50本以上の備蓄が必要です。

[Link] 厚生労働省: 平成23年東北地方太平洋沖地震における工業用ガスボンベを医療用ガスボンベとして使用することについて(医療機関及び製造販売業者等への周知依頼), 平成23年3月14日




自助のための酸素濃縮器

 今回の想定は医療崩壊が起こって無症状と軽症は有無を言わさず自宅療養から始まり、調整が付けば宿泊療養もできるという想定です。
 既に中等症や重症で病床は満床状態で、自宅に居て症状が悪化しはじめても入院はおろか、診察すら受けられないという最悪な状況を想定しています。

 こうなるとセルフメディケーション、自分でどうにかしないと生き延びられないという状況です。

 肺炎治療にはお薬が必要なのでそこは医科の介入を待ちますが、とりあえずそれまでに死んでしまわないように酸素を吸ってマラソン中のような呼吸状態から脱したいと考えています。

 そうなるとやはり酸素ボンベより酸素濃縮器が良さそうです。

 予算も限られているので、3万円台の酸素濃縮器を買って、デルタ型への感染に備えることにしました。




中国製の3.5万円くらいの品

 中国のネット通販『京東』(JD.COM)で調べると、日本のネット検索でもヒットしていた商品が出てきました。

 600~800元なので、1元17円で計算すると1万円~1.5万円が現地の相場のようです。
 このまま輸入できれば、日本で買う価格の3分の1ですが、取引方法がわからないので日本のネット通販で買う事にします。


 予算を決めると商品はだいたい絞られてしまったので、あとはショップの良し悪しで選びました。

 レビューを見ると小原商事というショップが良さそうでしたのでそちらで買いました。今回は変圧器とCO2モニター付きを選びました。

 そして、お荷物が届きました。注文してから8日目です。私としては不満はない日数です。
 配達時に不在にしていたので不在票が入っていました。玄関に宅配ボックスがあるのですが、入れてもらえず残念でしたが、早く再配達してくれました。


 開封してみると、中身はこんな感じです。
 本体は誰が見てもわかりますが、あとのアクセサリが重要な物とオマケ的な物が混在しています。


 背面を見るとこのようになっています。

 電源コネクタ部ですが、何か色々な線が使えてしまいそうで怖いです。
 定格は200Vとの事ですが、本体に表示はありません。100Vを差し込んでも壊れはしないと思いますので、たぶん安全だと思います。

 今回は変圧器付きを頼んだので、200Vに変圧(昇圧)して使います。


 基本的には中国人のために中国メーカーが作ったという物を輸入している様子なので、何もかも中国人用です。日本語も英語も出てきません。

 最初の起動から中国語です。


 中国語ばかりですが、雰囲気で使えました。

 流量は1L/min~7L/minまで調整ができます。

 タイマーは30分~4時間まで30分刻みで設定できます。

 マイナスイオン機能が搭載されています。

 操作時のメッセージ音を消す機能があります。




治療に使えるのか?

 これは治療用ではないので、治療には使ってはいけません。
 というのが法律上の建前です。

 今回は医療機器としての酸素濃縮器や酸素ボンベが提供されずに息苦しい時間を過ごす事になったときの、生きるための緊急回避的な考え方で酸素濃縮器を見てみます。

 まず、一般的な事として臨床で用いられる鼻カニュラやマスクによる酸素療法の吸入酸素濃度の目安を見てみます。
 下表は臨床ですので、酸素流量は100%酸素の流量を指します。酸素濃縮器ではありません。

酸素流量鼻カニュラ簡易
酸素マスク
リザーバ付
酸素マスク
[L/min][%][%][%]
124
228
332
436
54040~45
64445~5060
750~5570
855~6080
990
1090~

鼻カニュラ




本機の理論値

 健康な状態であれば1分に10回くらいの呼吸、6秒で1呼吸(サイクル)となります。
 吸気は1秒程で350~500mLくらいを吸いますので、仮に500mL(0.5L)だとすると0.5L/秒、30L/minの速度です。

 この装置は2L/minの設定時に70%の酸素を供給すると言っていますので、理論値で言うと30L/minの内の2L/minが70%、残る28L/minが20.9%の酸素濃度となります。
2L×0.7+28L×0.209=1.4+5.852=7.252L/min
 30L中の7.252Lなので24.17%の酸素濃度を吸っている事になります。

 では6L/minで35%の設定に切り替えるとどうなるのか、計算すると
6L×0.35+24L×0.209=2.1+5.016=7.116L/min
 30L中なので23.72%の酸素を吸っている事になります。

 酸素加の効率で言うと2L/minの設定の方が良い事になります。

 そして、その理論値24.17%とは、臨床使用される鼻カニュラによる酸素療法の『1L/min』と同等になります。
 酸素濃縮器の設定上は2L/minですが、それは工業製品側の数値であって、患者側の数値は1L/minです。

 ただし、注意すべきは製造される酸素が定常流ではない点です。間欠的にプシューっと出てきますので、吸気のタイミングでガスが出ていなければ空気を吸っているのと同じです。

 そこで、リザーバーバッグに酸素濃縮器から吐出されるガスを溜めれば良いかなと思って、試してみました。


 バッグにガスを溜める事はできます。

 2Lのバッグを一杯にしておけば、1回の吸気量0.5L分はまかなえます。

 問題は6秒後に来る次の吸気までに0.5Lを溜められるかです。

 もし、溜められない場合でも、リザーバーバッグに貯めた酸素だけで呼吸するのではなく、部屋の空気も一緒に吸い込めば1回の吸気0.5Lすべてを酸素濃縮器がまかなう必要はなくなります。




ネーザルカニューラ

 とりあえず今回は鼻カニュラの1L/min程度、リザーバーを上手く使えれば2L/minも期待できるかもしれないという程度で考えておくことにします。

 肺が炎症を起こせば酸欠状態になりますが、それが致死的な呼吸苦にならない事を願い、入院先が見つかるまでの数時間は誰かが生き延びられると期待しています。




2台持ちを検討中

 酸素濃縮器1台の能力を追求しても限界があります。

 医療用のハイパワーな物を入手したくても予約待ちで納品がいつになるかわかりません。

 そこで、酸素濃縮器を2台持つ事で、姑息的ですが呼吸を助ける仕事はできるのではないかと考えています。




 今回は、医療崩壊が起こった中での呼吸困難を回避するため、酸素濃縮器を検討し、結局は調達しました。

 以前、カセットガスボンベ式の小型発電機を調達して『いつ使うのか?』と思っていましたが、10年も経たずに役に立ちました。52時間の停電中もエアコンや冷蔵庫が使えて助かりました。

 今回は生命に関わる事ですので、しっかり使えるように、家族のだれもが使えるようにマイマニュアルも整備したいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

解決