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『HDMIパススルー・クリーン出力』 -今日の課題-

★今日の課題★
カメラのレンズに映る画像をそのままHDMI出力する




 一眼レフ、ミラーレス、コンパクトデジカメ、ビデオカメラ、どえをみても液晶画面が備わっています。
 さらに、どれをみてもHDMI出力インターフェイスが備わっています。

 液晶画面にはレンズで捉えた映像が表示されていますが、同時にバッテリ残量などの情報(Information)も表示されています。

 これらデジタルカメラの類いをウェブカメラとして利用する場合に、Information表示は通信相手に不要な情報であり、邪魔になります。

 今日は、デジタルカメラをウェブカメラとして使用する際に、どの機種を使えばHDMIをクリーン出力できるか調査・検討しました。




目次

HDMIスルーとは?

これはHDMIスルーか?

キャプチャーボードが必要?

キャプチャーボードの機種

SONY ビデオカメラ

SONY 一眼レフカメラ・コンデジ

Canon 一眼レフカメラ・コンデジ

Panasonic ビデオカメラ

Panasonic 一眼レフカメラ・コンデジ

Nikon 一眼レフカメラ・コンデジ

富士フイルム 一眼レフカメラ・コンデジ

オリンパス 一眼レフカメラ・コンデジ




HDMIスルー


 まず呼び名ですが、ネットでみると『HDMIパススルー』『HDMIスルー』『HDMIクリーン出力』など様々な呼び方をしているので、上手く検索できない遠因となっているようです。

 今回はHDMIスルー出力として述べていきます。



HDMI出力

 HDMI出力はどの機種にも備わっている訳ではありませんが、ほとんど搭載されていると思って良いでしょう。

 ただし、その出力方法は大別でき、1つはSDカード等に記録されたものを大画面表示させるためだけの物、もう1つは前述の機能に加え撮影中の映像をリアルタイムで出せる物になります。

 所感で言えば、コンデジと呼ばれるシンプルなデジタルカメラや安価なアクションカメラは前者の記録物を表示させるだけの物が多いです。(私的な所感です)

 近年の一眼レフやビデオカメラは後者の物が多くあります。



HDMIスルー

 HDMI出力できるデジタルカメラは2つに大別でき、レンズに映っているものをそのまま出力する『スルー』タイプと、本体液晶画面に映っている映像を出力する『スレーブ』(複製)タイプがあります。

 電池残量やISO感度などは映像を見る人には必要ない情報ですので、ウェブカメラ等で使用する場合はスルータイプのカメラが欲しくなります。




これはスルータイプか?


 カメラがスルータイプか否かを知る手段が欲しくなります。
 どのようにして調べられるのか、を調べました。


実機で試す

 『実機で試せばわかります』という当たり前の事から述べていきます。

 カメラとモニタ(パソコン用ディスプレイや液晶テレビ等)にHDMIケーブルを接続し、映し出される映像を確認します。

 ここで確認できることが2つあります。
 1つはHDMI出力で撮影中の画像を表示できるか否かです。
 もう1つが本題のInformation表示が出ているか消えるかの確認です。



記録された画像しか出ない

 これはウェブカメラとしては使えないタイプだと思われます。

 私の手元にあるコンパクトデジタルカメラはすべてSDカードに記録した画像出ませんでしたので、ウェブカメラ化から除外されました。
 試したカメラは以下のモノです。

Olympus XZ-1

Canon PowerShot SX720 HS

APEMAN A66



Information表示あり

 下図は参考ですが、撮影画像と一緒にISO感度やF値などが表示されてしまっています。

 この表示は設定で消すことができる機種と、そうでないものがあります。

SONY α65(SLT-A65V)



スルー出力

 スルー出力されると、映像はレンズに映っているそのままのモノがHDMIケーブル経由でモニタされます。

SONY HDR-PJ20

Canon EOS 90D

4K対応、3250万画素のAPS-Cセンサー搭載、キヤノンのデジタル一眼レフです。

※.上記バナーは Kattene Text Maker にて作成しました。




キャプチャーボードが必要?


原則は『必要』

 原則としてはカメラのリアルタイム出力画像は、そのままではパソコンに取り込めないのでキャプチャーボードが必要になります。

 生の映像の信号を、USBで扱える『カメラ機器画像』に変換する必要があります。



カメラが悪い訳ではない

 お手持ちのカメラが悪い訳ではなく、カメラの目的の問題です。デジタルカメラやビデオカメラなどは単体で完結できるように造られているカメラなので、基本的には撮影した画像は本体内のメモリに記録されます。

 本体のモニタは撮影を補助する目的で搭載されているため、その映像を外部出力しようという考えがなかったり、出力するとしても撮影現場をアシストする目的になっています。



パソコン側も未対応

 カメラ側だけでなくパソコン側にも課題があります。

 パソコンに搭載されているHDMI端子は出力専用です。外部の画像を取り込もうという考えでは搭載されていません。

 一部、業務でそのような使い方をされる方は、専用のキャプチャーボードを搭載してお仕事をなさっていますので、汎用パソコンには何万円もする使いそうもない機能の搭載は必要ないという考えは理解できると思います。

 パソコンにもウェブカメラが搭載された機種が多くありますので、従来のウェブミーティングにはこれで十分という考えもあると思います。



キャプチャーボードを買う

 昔のキャプチャーボードはアナログのビデオ画像をデジタル化してパソコンに取り込むような物で、本体は大きかったです。

 今どきはデジタルデータをHDMIケーブルで受取り、デジタルデータに変換してUSB経由で出力するのでコネクタもコンパクトであり、本体もスマートです。

 よく使われている機種がいくつかありますが、私はATEM Mini シリーズを使っています。



COVID-19で方法が多様化

 従来的な考え方では何十万円もする一眼レフカメラですらウェブカメラ化できないという事でしたが、新型コロナウイルス感染症流行拡大後は世界中で需要が高まったこともあり、各社が対応することとなり、結果として近年発売された現役機種はパソコンとカメラをUSBケーブルで接続するだけでもウェブカメラ化できるようになりました。

 私のところでもEOS 90DをUSBケーブル接続してウェブカメラとして使用しています。本体のファームウェアは触ることなくパソコン側にソフトをインストールして対応するので、WindowsでもMacでも問題なく動いています。

各社対応状況

キヤノン:EOS WEBCAM UTILITY(米国キヤノン)

ソニー:Imaging Edge Webcam

パナソニック:LUMIX Tether for streaming (Beta)

ニコン:Webcam Utility ベータ版

富士フイルム:FUJIFILM X Webcam

オリンパス:OM-D Webcam Beta




キャプチャーボードの機種


 カメラ本体がウェブカメラ対応したとは言え、ほとんどが現役機種なので5万円以上、それなりに高価です。
 手持ちのカメラも基本機能には満足しているとすれば、カメラはそのままにキャプチャーボードを買い足した方が良い場合もあります。


入力1本タイプ

 カメラでもゲーム機でも良いのですが、入力は1つで良いという場合にはシンプルなタイプを選ぶのが良いでしょう。

 パソコン周辺機器ではよく聞く名前の会社です。各種ゲーム機との相性も良いようで、ゲームに欠かせぬヘッドフォン端子も付いています。HDMIは入力と出力があるので、従来どおりディスプレイを使いながらの作業ができます。

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 HDMI入力をUSB出力してウェブカメラ化することができるキャプチャーボードです。HDMIは出力もできるため、そのままPCモニタやテレビに接続して確認することもできます。ゲーム配信するユーザーにも人気の機種で、長時間使用にも耐えられるとのレビューも見られるため、数時間のウェブ会議であれば安心して使えると思います。


4チャネルスイッチャー

 2020年春から品薄状態が半年ほど続いたBlack magic design社の『ATEM Mini』は、HDMI入力4系統とマイク(3.5mm)が2系統入力できるキャプチャーデバイスであり、スイッチャーです。
 上位機種のATEM Mini ProやATEM Mini Pro ISOが発売されてからは品薄状態も徐々に解消されています。


ATEM Mini

 私は2月頃にヨドバシで予約を入れましたが結局入手できないまま上位機種が発売されたので新商品に飛びついて調達しましたが、私のレベルではこの機種でも十分だと思います。

 ATEM Miniシリーズの基本となる機種です。単に入力した物が出力されるだけでなく、効果を加える事もできるのがATEM Miniの特徴です。例えば、カメラを1番から2番に切り替えるときに瞬間的な切替だけでなく、ゆっくりと入れ替わるような効果を付けることができます。4万円台でこれだけの機能が搭載されていれば十分だと思います。

ATEM Mini Pro

 ATEM Miniにネットワーク機能が強化された機種という感じのProです。LANケーブルを接続して直接配信できます。

 ATEM Miniシリーズの上位機種です。これ1台あればパソコン無しでもYouTube配信ができるなどネットワーク機能顔充実しています。ピクチャーインピクチャー(ワイプ)やクロマキー(緑のスクリーンの前に立って合成)もできます。USB-Cポートに記憶デバイスを接続して録画できるのも魅力的です。

ATEM Mini Pro ISO

 2020年秋時点ではATEM Miniシリーズの最上位機種です。宅内での動画配信に必要な機能はすべて揃っている感じですし、最近増えているウェブセミナーを開催する際にも欲しい機能が備わっています。
 この装置が手元にあります。かなり無理して買いました。

 録画機能が秀逸な『ISO』です。HDMI出力しているスイッチング後のライブ映像が録画できる上に、HDMI入力4チャネルをそれぞれ独立して録画することができますので、あとで編集することもできます。録画はUSB-Cで接続したSSDドライブやSDカードなどに記録できますが、これらも2つまで同時認識できるので、1つが容量上限に達してももう1つのドライブに記録できるので長時間撮影にも対応できます。




SONYビデオカメラ


HDMIスルー設定

 ビデオ(動画)撮影するモードにしてタッチパネルの『MENU』を押します。

 表示されたメニューから『セットアップ』を選び、『HDIMI解像度』を選び任意の設定をします。オートでも良いですが、相性が悪い場合は1080pなど任意に設定します。

 同じセットアップメニューで『デモモード』を探して『切』にします。

 カメラの明るさ設定がウェブ配信と合わない場合はメニューから『カメラ・マイク』を選び、『ホワイトバランス』や『カメラ明るさ』をマニュアル調整します。   


対応状況

 いま確実にわかっている事は2011年2月発売のPJ20が対応済であることから、これ以降のカメラには期待できることです。

型番対応備考
FDR-AX45
参考
FDR-AX60
FDR-AX700
参考
HDR-CX470
HDR-CX680
参考
HDR-CX480
HDR-CX670
HDR-PJ670
FDR-AX100
HDR-PJ680
FDR-AX40
FDR-AX55
HDR-CX485
HDR-CX675
HDR-PJ675
HDR-CX900
HDR-CX420
HDR-CX535
HDR-PJ540
HDR-PJ800
FDR-AX30
FDR-AXP35
HDR-GW66V
HDR-GWP88V
HDR-PJ790V
HDR-CX430V
HDR-CX390
HDR-CX630V
HDR-PJ390
HDR-PJ630V
HDR-GW77V
HDR-CX720V2012年3月発売
HDR-PJ760V2012年3月発売
HDR-CX270V2012年1月発売
HDR-CX590V
参考
2012年1月発売
HDR-PJ590V2012年1月発売
HDR-PJ2102012年2月発売
HDR-CX1802011年2月発売
HDR-CX560V2011年2月発売
HDR-CX700V2011年2月発売
HDR-PJ40V2011年2月発売
HDR-PJ202011年2月発売
HDR-CX370V2010年1月発売
HDR-CX550V2010年1月発売
HDR-XR550V2010年1月発売




ソニー一眼レフカメラ


HDMIスルー設定


対応状況

 手元にあるα65ではInformation画面は消すことができないことがわかっています。

型番対応備考
α7S III2020年10月
α9 II2019年11月
α66002019年11月
α61002019年10月
α7R IV2019年9月
α64002019年2月
α7 III
参考
2018年3月
α7R III2017年11月
α92017年5月
α99 II2016年11月
α65002016年12月
FDR-X3000
参考
2016年6月
α6300
参考
2016年3月
α7R II2015年10月
α7R II2015年8月
α7 II2014年12月
α7S2014年12月
α77 II2014年6月
α60002014年3月
α72013年11月
α7R2013年11月
NEX-5T2013年9月
α65×2013年8月
α582013年8月
NEX-3N2013年3月
NEX-62012年11月
NEX-5R2012年11月
α992012年10月
NEX-F32012年6月




キヤノン一眼レフカメラ


HDMIスルー設定

 カメラを動画撮影モードにして、本体の『INFO』ボタンを押すと画面の情報表示が多め、少なめ、無しと切り替わります。

 画面を見ながらリモコン撮影という事もあると思いますので情報表示は必要ですが、ウェブカメラ化するときのように『無』にしたいときにも対応しています。

 ウェブ化することで長時間対応が必要になるため、外部電源を接続しています。

EOSカメラにUSB電源で電力供給するためのデバイスです。USBコンセントやバッテリを利用できます。

対応状況

 キヤノンの場合、仕様などで『情報表示なし映像を出力可能』とあれば、HDMIスルーできることが確認できます。

型番対応備考
EOS Ra
公式
2019年12月
EOS M200
公式
2019年10月
EOS 90D
自験例
公式
2019年9月
EOS Kiss X102019年4月
EOS RP
公式
2019年3月
PowerShot SX70 HS2018年12月
EOS R
公式
2018年10月
PowerShot SX740 HS2018年8月
EOS Kiss M2018年3月
EOS Kiss X902018年3月
PowerShot G1 X Mark III2017年11月
EOS M1002017年10月
EOS 6D Mark II×
参考
2017年8月
EOS Kiss X92017年7月
PowerShot SX730 HS2017年5月
EOS Kiss X9i2017年4月
EOS 9000D2017年4月
EOS M62017年4月
iVIS HF R82 / R8002017年2月
PowerShot SX430 IS2017年2月
PowerShot G9 X Mark II2017年2月
EOS M52016年11月
EOS 5D Mark IV
公式
参考
2016年9月
PowerShot SX620 HS2016年5月
EOS Kiss X802016年4月
PowerShot G7 X Mark II2016年4月
EOS 1D X Mark II2016年4月
PowerShot SX720 HS×2016年3月
EOS 80D×
参考
2016年3月
PowerShot SX420 IS2016年2月
EOS 5Ds / 5Ds R2015年6月
EOS 8000D2015年4月
EOS Kiss X8i2015年4月
EOS M32015年3月
EOS 7D Mark II
公式
参考
2014年11月
EOS Kiss X702014年3月
EOS M22013年12月
EOS 70D×
参考
2013年8月
EOS Kiss X72013年4月
EOS Kiss X7i2013年4月
EOS 6D×
参考
2012年11月
EOS M2012年9月
EOS 60Da2012年4月
EOS-1D X2012年3月
EOS 5D Mark III
参考
2012年3月
EOS 60D×
参考
2010年9月
EOS-1D Mark IV2009年12月
EOS 7D×
参考
2009年10月

参考:CANON CAMERA MUSEUM

参考:Google検索『情報表示なし映像を出力』




Panasonic ビデオカメラ


対応状況

型番対応備考
HC-VX985M
参考




Panasonic 一眼レフカメラ


対応状況

型番対応備考
GH5
参考
参考
GH4
参考
参考
GH3
参考
参考
GH2
参考
G9
参考
G8
参考
参考
G7
参考
参考
GX8
参考
参考
GX7MK2
参考
FZH1
参考
参考
FZ1000
参考
参考
FZ300
参考
参考
TX1
参考
参考




Nikon 一眼レフカメラ


対応状況

型番対応備考
D7200
参考
D5600
参考
D5500
参考
D5300
参考
D5200
参考
黒枠が少しできる
D5100×
参考




富士フイルム 一眼レフカメラ


対応状況

型番対応備考




オリンパス 一眼レフカメラ


対応状況

型番対応備考




 今日の解決策は『HDMIケーブルをつないで実機で試す』でした。

 幸い、一眼レフカメラ1台とビデオカメラ1台がHDMIスルー出力に対応していました。

 今後、フリマアプリや中古ショップで入手するカメラについては、事前に調べたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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