★今日の課題★
10年落ちの古いハンディカムがHDMIパススルーできるか確認
HDMIパススルー
呼称はいろいろ
『HDMIパススルー』『HDMIクリーン出力』『HDMI情報表示なし』など呼び方は色々ありますが、要するにレンズに映った映像そのものをHDMIから出力するという事です。
これができないカメラが多いのが現状です。
バッテリ残量やISO設定など撮影者にとっては必要な情報であるが視聴者には要らない情報が表示される機種が多くあります。
コンデジでは、HDMIでライブ映像を出力する機能すらない物も多く、SDカード等の記録画像を大画面で共有する目的にのみ使えるという機種が多いです。
詳しくは2020年9月12日の記事にまとめていますのでご参照頂ければと思います。

【参考】『HDMIパススルー・クリーン出力するカメラを探す』 -本日の課題-
なぜスルー出力が欲しいか?
用途はウェブ配信です。
去年までですとYouTubeなどにライブ配信する人のニッチなニーズだったと思います。
COVID-19感染症流行拡大後はリモートワークが多くの産業で広がり、学校もリモート授業が試行されました。
Microsoft TeamsやZoomなどをする際に、HDMIパススルーできるカメラがあると、安物のウェブカメラとは比にならないキレイな画像を提供できるようになるのです。

スルー映像を配信するために必要な器具
カメラからHDMIパススルーで出力された画像は、そのままではウェブ配信には使えません。
カメラとパソコンの間には『キャプチャボード』と呼ばれる器具を介する必要があります。
廉価品ですと2千円くらいからあります。
私の所には12万円もしたATEM Mini Pro ISOという装置があります。
2千円のも12万円のも、HDMIのデジタル映像をウェブカメラのようなデータに変換するという仕事は同じです。
私は2020年2月頃にヨドバシで予約を入れましたが結局入手できないまま上位機種が発売されたので新商品に飛びついて調達しましたが、私のレベルではどの機種でも十分だと思います。
2千円ちょっとで買える機種も買いました。
画像については満足です。1チャネルで足りる場合はこれで良いかなと思います。
音声はわかりません。私はeMeet Lunaを使ってウェブ会議等に参加しているのでHDMIには依存していません。

ハンディカム対応状況
現行機種はOK
SONYのハンディカムはHDMIパススルーに対応している機種が多いというのは、ネット情報でなんとなくわかっていましたが確信が得られませんでした。
調べていくと、現在販売中の機種は対応しているだろうことがわかりました。
2011年から対応(?)
現行機種が対応済なのであれば『いつから対応』したのか気になります。
まず、手元にあったHDR-PJ20という2011年2月発売のハンディカムで確認作業を行いました。
これが『対応機種』であることがすぐに確認できましたので、所感としては2011年~現在までの機種はHDMIパススルー対応だろうと思われました。
2010~2012年のブレを確認
今日のメインはここです。
2011年の機種は対応していたが、たまたまHDR-PJ20だけが対応していたということはないだろうかという疑問が生まれました。
そこで、その前後に発売された機種の対応可否を実験しました。
今回はHDR-CX270Vという2012年発売の機種と、HDR-CX370Vという2010年発売の機種を、いずれもヤフオクで落札して実験しました。
型番の並び順がよくわかりませんが370より270の方が新しい機種です。同時期発売の550の後継機種は560です。
HDR-CX270V
この機種はレンズ系に問題がありますと出品者さんが明記していた機種を落札して、自ら修理して使っています。
結論としてHDMIパススルーに対応していました。
デモモードの解除など基本的なセットアップ手順はHDR-PJ20と同じでした。
このデバイスはレンズ系の異常があるので手ブレ補正などのレンズを制御しそうな機能はすべてオフにして使っています。

HDR-CX370V
前述の2012年の機種はHDR-PJ20より新しいのでHDMI対応済である期待は大いにありました。
こちらの2010年の機種はどうなのか心配でしたが、他の機種と同様に対応済でした。
このデバイスはカメラ本体のみで出品されていたので電源ケーブルやバッテリは手持ちのハンディカムの物を流用しました。これらのアクセサリは2011年や2012年の機種と共通でした。
これでヤフオクで落札するときは、2010年以降の機種であればおそらくHDMIパススルー対応しているだろうということが示唆されました。

3機種比較
HDR-CX270V | HDR-PJ20 | HDR-CX370V | |
発売年月 | 2012年1月 | 2011年2月 | 2010年1月 |
HDMI端子 | ミニ | ミニ | ミニ |
内蔵記憶容量 | 32GB | 32GB | 64GB |
総画素数 | 543万画素 | 420万画素 | 420万画素 |
センサー | 1/3.91型 CMOS | 1/4型 CMOS | 1/4型 CMOS |
光学ズーム | 30倍 | 30倍 | 12倍 |
レンズ | Gレンズ | Gレンズ | Gレンズ |
液晶 | 3.0型 | 3.0型 | 2.7型 |
プロジェクタ | - | 搭載 | - |
ハイビジョン | ○ | ○ | ○ |
4K | - | - | - |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
HDR-CX470
CX270、CX370とご紹介しましたが、CX470という機種もあります。
これは現役、新品が普通に販売されています。
ネット通販で3万円チョットなので、オークションやフリマで1万円出して中古を買うべきか悩むような低価格です。
もしお手元にカメラがなく、今回ウェブカメラとしてハンディカムを検討しているのであれば、Amazonなどで新品を買った方が良いのではないかと思います。
と申しますのも、カメラは光学機器、レンズを前後に動かしてピントなどを調節しますが、衝撃で壊れやすいです。
中古品はこの摺動部が壊れている可能性があるので、1台目として主力にするならば新品が良いと思います。
私は何台もカメラがあるので、補助として使えれば良い、仮にウェブ会議中に壊れても代替機があるという安心の環境に居るのでヤフオクやPayPayフリマで中古を探しています。
対応機種情報続々
ありがたいことに、最新の対応情報が続々と寄せられ、SONYのハンディカムについては、だいたいどの機種は大丈夫かがわかってきました。
これから中古を買おう、家にある機種は対応しているか、など気になった方は下記からご確認頂ければと思います。
SONYのハンディカムは2010~2020年の機種が、おそらくはHDMIパススルーに対応しているであろうことが示唆されました。
今後も、ヤフオクでお手頃価格の機種がでれば落札して、実験してみたいと思います。
人間は一人しかおらず、YouTuberでもないのでカメラばかり増えてどうしようと思っていますが、使い道はいずれ考えようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
