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【購入・評価編】ノートPCのための100Vポータブル電源 -今日の課題-

★今日の課題★
ノートパソコンの補助電源用ポータブル電源を購入・評価

機種選定と購入


昨晩の選定品

 交流100V電源であること、正弦波であること、100W以上が使える事、機内持込できることなどを条件に、昨晩選定した商品が下記のRAVPowerのポータブル電源でした。

※.検討の詳細はこちらから


波形:純正弦波 / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / USB-C×1
入力:USB-C(PD)/充電所要時間:3hr
サイズ:178×138×46mm/1007.6g
調査時価格:14,499円


Amazonで購入

 早速注文したのがRAVPowerのRP-PB055です。

 30,000mAh、100V・100W、USB-A 5V・3A、USB-A 5V・2.4Aの3ポート搭載というカタログ値のポータブル電源です。




使用前準備


開封

  Amazonの段ボールに入って配送されてくるのは、下図の化粧箱です。

 この中に、本体やポーチ、取扱説明書などが入っています。

 取扱説明書は日本語の記載もありました。



充電

 電池なので充電しないと使えません。

 配送された時点で2割程度の電池残量があったようですが、まずは充電しました。

 PD(Power Delivery)の30W充電器を使った充電が必要そうでしたが、手元に無いのでUSB-Aの5V・2A充電器を使い、USB-A⇔USB-C変換ケーブルを使って充電しました。

 これで、充電できました。




試運転

正弦波・電圧確認

 電源品質アナライザ(日置電機・3351T)を使い、100V出力の電圧や波形を確認しました。

 電圧はやや高めの116.5Vあたりで安定していました。

 波形は目視確認する限りは正弦波でした。
 波形エラーチェック機能を使って歪んだ波形を検出するようにしましたが、検出対象となる悪い波形は無かったようです。



経時的変動確認

 いきなりパソコンに使うのは怖かったので、LED照明器具を接続して試運転をしました。

 フル充電の状態からスタートし、約40Wの照明2台を、電池が尽きるまで点灯させる実験をしました。

 このとき、照明にチラツキがないかなどの目視確認と、電源品質アナライザによる電圧降下や異常波形の検出を行いました。



116V・0.74A・1hr

 LED照明2台で約80W、100Vで0.8Aくらいですが、電圧が高かったので電流値は少し抑え目でした。

 この2台の照明器具ですが、約1時間点灯して、消えました。

 その間、特に電圧異常などは見られなかったので、安心して使えそうです。




Lenovo REGION Y540(15)

ゲーミングノート

 今回の電源供給の対象はレノボのゲーミングノートパソコンです。

 今まで使用してきたビジネスノートとは違い、重さもありますし消費電力も大きめです。

 そのためバッテリ消費も早く、また充電にも相応のエネルギーが必要になります。



AC 100V・230W
DC 20V・11.5A

 この充電器が曲者でした。

 平時の消費電力は100W以下であることは確認していたのですが、定格は230Wとなっています。

 この『230W』はいったいどのようなときに現れるのかがわからないでいましたが、もっと精査してからポータブル電源を購入すべきだったと後悔しています。

 突入電流が異常に大きく、230Wに達することがわかりました。

 ほんの一瞬、プラグを差し込んだときに僅かな時間だけ230Wになるのですが、これがポータブル電源側の保護回路に引っ掛かり、給電が停止するという現象に遭いました。





緩徐に....


解決不能なACアダプタ問題

 今回の突入電流はパソコン側の問題ではありませんでした。

 ACアダプタに負荷を接続せず(パソコンと接続せず)、単体でプラグを差し込んでも突入電流は変わりませんでした。

 ACアダプタに聴診器を当てると、プラグを差し込んだ瞬間に何か音がするので、中で回路が起動するときに突入電流が発生しているようです。

 個体差があるのか確認するために、ヤフオクで同種のACアダプタを落札して試しましたが、結果は同じでした。



解決案(1)緩徐に昇圧

 確固たる根拠はありませんが、おそらくACアダプタへ供給する電圧を緩やかに昇圧していけば、突入電流を低く抑えられるのではないかと思いました。

 ACアダプタ内の何が突入電流になっているかわかりませんが、様々な器具に同時に給電される事が問題なのであれば、起動閾値に達する電圧の差を利用して徐々に電子器具類に電源が供給されていけば、ポータブル電源側を騙せるかなと思いました。

 ただし、起動順が不整合で故障するリスクもあります。



解決案(2)240V変圧

 このACアダプタはワールドワイド仕様なので100~240Vに対応しています。

 電圧が2倍になれば電流は半減、この効果が発揮されるのであれば昇圧機を使用して240Vに昇圧してみるのもありかなと思いました。

 ただし、100Vを240Vに変換するので、そのコイルにロスがあり、さらに元の100Vの回路では、元通りの電流が必要になりますので、この効果はあまり期待できません。

 240Vの場合に起動の機序に変化があるのであれば、何か効果があるかもしれません。



解決案(3)コンデンサ蓄電

 コンデンサか何か蓄電できるものをプラグのところに設置し、そこがエネルギーで満たされてから、ACアダプタを接続すれば、突入電流を分散でき、ポータブル電源が給電を続けてくれるのではないかと考えています。



解決案(4)UPS経由

 小型のUPSは電源タップ型の物があるので、これを介して起動させれば安定した起動が可能なのではないかと考えています。

 350W型という商品もあるので、これを使ってみたいなと思っています。

 ただし、UPSも電池内蔵なので、重いです。
 ビジネスバッグに入れて歩き回ろうと思っているのに、それはナシかなと思っています。




諦める

コーヒー62.5杯

 電源カフェ難民になる事を恐れてポータブル電源をと思いましたが、カフェを頼る方がリーズナブルかもしれません。

 スターバックスでコーヒーのTallが330円(税別)です。
 One More Coffeeを使えば2杯目は100円(税別)です。
 合わせて430円+税43円、1杯あたり約240円です。

 ポータブル電源が15,000円だとした場合、240円で割ると62.5杯分になります。

【参考】スターバックスコーヒー: ドリップコーヒー



タブレット

 プレゼンテーションなど客先でのパフォーマンスが要求される場合、タブレットを併用する方法も考えられます。

 パソコンでプレゼンするよう言われた場合はコンセントを借りやすいですし、手元の画面を使って説明するならタブレットでも大差ありません。

 iPadの第8世代、Wi-Fiモデル、32GBなら38,280円ですので、ポータブル電源にプラス2万円くらいです。
 コーヒーなら159.5杯分です。

 プレゼンの頻度にもよりますが、コーヒーと違ってiPadという実機が残りますし、iPadは多用できますので、価値ある判断かなと思います。

【参考】Apple iPad




 今回、ポータブル電源は諦めることにしました。

 潔さも大事ですし、iPadなど他の方法も模索できそうなので新たな検討に入ります。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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【検討編】ノートPCのための100Vポータブル電源 -今日の課題-

★今日の課題★
ノートパソコンの補助電池としてのポータブル電源を選定




ポータブル電源

モバイルバッテリ

 老若男女を問わず持ち歩いている人が多いモバイルバッテリはスマホの補助電源として使われる事が多いです。

 ニンテンドースイッチやiPadなどでも共通しますが、DC5VのUSB電源を想定しています。

 電池の直流電流をそのまま5Vに変圧することで使う構造になっている物が多いです。



100V電源

 ノートパソコンもThunderboltの出現により、USB Type Cポートから5Vで充電できる物が出てきましたが、まだまだACアダプタを使う物が主流です。

 ACアダプタは100Vの交流電源を必要とします。それを直流の12Vや20Vなどメーカーが任意の電圧に変換してパソコンに送り込みます。

 当然ながら、普通のモバイルバッテリではDC5Vしか出力されないので使えません。



正弦波・矩形波・直流

 商用電源と呼ばれる、電力会社から送られてくる交流電源は正弦波という波を打っています。この波が1秒間に50回の往来なら50Hz、60回なら60Hzです。

 波ということでは矩形波というものもあります。正弦波が滑らかなカーブであるのに対し、矩形波は四角い凹凸です。
 ある瞬間に-100Vから+100Vへ立ち上がり、+100Vを維持してストンと-100Vに落ちるというものです。

 バッテリは直流です。あるエネルギーを一定に出力するものです。




ポータブル電源の要件

正弦波交流

 交流であることは必須ですが、正弦波も必須要件に近いです。

 矩形波でも動く装置はありますが、壊れてしまう装置もあります。パソコンはお高いので、壊したくないです。



出力100W以上

 ACアダプタの定格を見ると『100V』『3.5A』と書いてあるので本当は350Wの出力が欲しいですが、実測してみると100Wくらいでした。

 今回は100Wを最低基準として探すことにしました。



ビジネスバッグ

 仕事に携帯するので、ビジネスバッグに収まるサイズであることも条件に含まれます。

 アウトドア用がたくさんあるので、それは除外しなければ重くて持ち歩けません。



航空機

 飛行機への持ち込み、あるいは手荷物として預けられることも条件になります。

 手荷物を預けない搭乗もあるので、出来れば機内持込できる物が良いです。

 コロナ前は年間40~50回は飛行機に乗っていたので、これも重要な要件になります。




Amazonで検討

価格順に並べて検討

波形:疑似正弦波(修正波) / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / 12V
入力:ACアダプタ/充電所要時間:3hr
サイズ:153×73×165mm/1.3kg
調査時価格:7,199円
波形:疑似正弦波(修正波) / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 /USB-C×2 / 12V
入力:ACアダプタ/充電所要時間:6hr
サイズ:146.5×143×70mm/1kg
調査時価格:8,500円
LED照明内蔵
波形:? / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×1 / USB-C×1
入力:microUSB/充電所要時間:6hr
サイズ:70×70×212mm/965g
調査時価格:9,399円
LED懐中電灯内蔵
波形:正弦波(インバーター) / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / 12V
入力:ACアダプタ15V/充電所要時間:6~7hr
サイズ:200×46×145mm/1.5kg
調査時価格:9,800円
波形:? / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / 12V
入力:ACアダプタ15V/充電所要時間:4hr
サイズ:174×98×45mm/0.7kg
調査時価格:10,980円
波形:? / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / USB-C×1
入力:USB-C(PD)/充電所要時間:?hr
サイズ:25×190×44mm/1.38kg
調査時価格:11,480円
波形:正弦波 / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / USB-C×1 / 12V
入力:ACアダプタ/充電所要時間:?hr
サイズ:220×80×100mm/1.6kg
調査時価格:11,660円
波形:疑似正弦波(修正波) / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×1 / USB-C×1
入力:USB-C/充電所要時間:7.8hr
サイズ:154×69×69mm/660g
調査時価格:11,999円
波形:正弦波 / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / 12V
入力:ACアダプタ12V/充電所要時間:5~6hr
サイズ:293×130×122mm/3.6kg
調査時価格:12,000円
LEDライト内蔵
波形:純正弦波 / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / USB-C×1
入力:USB-C(PD)/充電所要時間:?hr
サイズ:201×120×31mm/862g
調査時価格:13,900円
LEDライト付き
波形:純正弦波 / PSE認証:○
出力ポート:AC100V / USB×2 / USB-C×1
入力:USB-C(PD)/充電所要時間:3hr
サイズ:178×138×46mm/1007.6g
調査時価格:14,499円
波形:? / PSE認証:?
出力ポート:AC100V / USB×2 / USB-C×1
入力:ACアダプタ(19V)/充電所要時間:9hr
サイズ:195×150×28mm/1.2kg
調査時価格:23,080円



選定

選定基準の追加

 比較して気づきましたが、充電方法も重要でした。

 ACアダプタを持ち歩くのは面倒なので、USBでの充電に絞られます。中でもUSB-CのPD(USB Power Delivery)は充電時間が短いので有力候補です。

 私のパソコンはPD非対応ですが、家にあるもう1台は対応しているので、充電器は買っても良いなと思いました。



容量は重量と比例

 電池容量は色々とありましたが、重量に比例してしまうのでしっかり考えなければなりません。

 あまり小さいと困るので30,000mAh前後としようと思いました。



正弦波を謳う

 一応、正弦波を謳っている機種でないと怖いので、そこはチェックしましたが、記載がない機種が意外に多かったです。



絞られた3機種

 Omars(40,200mAh・11,480円)、Anker(27,000mAh・13,900円)、RAVPower(30,000mAh・14,499円)の中から選ぶことにしました。

 いずれも充電方式はUSB-C(PD)、AC出力100Wです。

 費用的にOmarsを選ぶべきかと思いましたが、矩形波であることがレビューからわかったので除外。

 AnkerもRAVPowerも、ともに東京にオフィスを持っています。

 体積や重量で比較するとAnkerの方が2~3割小さいです。電池容量は1割程RAVPowerが大きいです。



レビューで選定

 スペックを比較しても似ているので、レビューで決めることにしました。
 RAVPowerの方が、ベテランユーザーからの投稿が多いように思え、その内容は好適なものでした。

 いずれも否定的な意見も見られましたが、今回はRAVPowerのポータブル電源を買うことにしました。




 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 注文した結果がどうなったか、また後日レポートします。





『購入・評価編』を投稿しました。




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リモートワークが増えたので、ゲーミングノートを調達 -今日の課題-

★今日の課題★
リモートワークが増えたので、ゲーミングノートパソコンの調達を計画



リモートで画像増

リモートワーク

 去年の今頃は『リモートワーク』や『テレワーク』は特殊な職業のものと思われていましたが、いまや常態化した人も増えました。

 私は前職でリモートワークを希望したのは5年ほど前になりますが、当時は到底容認の雰囲気はありませんでした。
 通勤の往復3~4時間が無駄だな、生産性が無いなと思う事もありましたが、電車の中でもひたすらパソコンしていました。

 2021年はますますリモートワークが増え、2022年以降は感染症流行が沈静化してもリモートワークを選ぶ企業や従業者が増えるのではないかと思います。



ビデオチャット

 ZoomやTeamsなどウェブ会議に参加する機会が増え、おのずとパソコンに動画が表示される機会が増えました。

 数名の会議であればさほど重くはありませんが、10名を超えてくるとやや重く感じます。



プレゼンターの重責

 プレゼンターとしてスライドショーを供覧し演説する場合、その責任は重くなります。

 声が途切れないように、画像が乱れないように、スライドと声のタイミングがズレないように、色々と配慮します。
 最も恐れるのがシャットダウンです。メモリ不足などでアプリが落ちてしまえば、プレゼンどころではありません。

 今年に入って幾度もプレゼンターを仰せつかり、中には講演料を貰い、聴講者は受講料を支払って視聴するものもありましたので、その重責を感じました。



配信動画

 直接お会いして面談ができないため、説明動画などを制作して送る事が増えました。

 動画制作のテクニック向上も必要ですが、それを編集するパソコンの能力向上も必要でした。




グラボ搭載PC

グラフィックボード

 従来的なコンピューターの構成は頭脳となるCPU (Central Processing Unit: 中央処理装置)、HDDやSSDなど記憶域となるストレージ、本棚となるストレージとは異なり机のような一時的に作業が広げられるメモリ、キーボード等の入力装置、表示するディスプレイで構成されていました。

 グラフィックボードは従来品の構成要素ではなく、現行のパソコンでも標準搭載はされていません。

 GPU (Graphics Processing Unit)がグラフィックボードの正体で、画像描写の演算処理に特化した処理装置(半導体)です。



なぜ、グラボ?

 グラフィックボード(GPU)を搭載する理由は、画像処理能力を高めたいからです。

 CPUでも画像処理はできますが、同時に扱い得る情報量に限りがあるため、新しい処理を次々と与えると、やがてスタックしてしまいます。

 GPUは独立して画像処理をするため、処理できる画像の許容量が大きくなります。



グラボ人気の基底

 GPUは画像処理に特化するため、GPUを必要とする人は画像系の何かを期待する人です。

 2大ユーザー群と考えられるのがゲーマーとAIです。

 『eスポーツ』はコンピューターゲームが競技化したものですが、精細な描画の画像が、次々と入れ替わり、その世界に没入するのがゲーム人気を下支えしており、画像処理が追い付かなければバトルゲームなどは楽しむことができません。

 AIは画像認識による深層学習(Deep learning)が基礎技術として普及しており、人間が目で見て認識するように、コンピューターはカメラで捉えた映像を解析します。

 このような使われ方をするコンピューターにはGPUが欠かせません。




ゲームはしないがゲーミングPC

ゲーム経験なし

 私はPCゲームの経験が無く、おそらくこの先もゲームをする事は無さそうです。

 20年ほど前、ネットカフェでバイトしていた時に、お客さんが熱心にリネージュなどをしていたのを思い出しますが、未経験です。



GPU目的でゲーミングPC

 今回のパソコン調達では、GPUを搭載したパソコンが欲しいがための更新なので、GPUありきです。

 いま使用中の富士通のノートパソコンは2017年購入、20万円以上かけてカスタマイズしていますので、非常に快適に使えています。

 あえて更新する事にしたのが画像処理問題の発生なので、GPUを重視しています。



売り手

 今年、家族用に買ったパソコンがLenovoだったので、Lenovoは調達先として候補しています。

 TVCMでも馴染みがあるMouseも候補にあげました。

 ほかにmsi、ドスパラ、Dell、ASUSなどがリストにはあがってきます。




選んだのは....

Lenovo v.s. Mouse

 今回の調達で色々と比較していくうちに残ったのはLenovoとMouseでした。

 GPUの性能(型番)、画面サイズ、メモリ容量、バッテリ駆動時間、そして価格が基準となりました。

【参考】マウスコンピューター (G-TUNE)

【参考】Lenovo (LEGION)

【参考】ドスパラ (GALLERIA)

【参考】msi


15.6型ゲーミングノート、インテルCoreプロセッサ第9世代のi7搭載、メモリは16GBです。GPUはNVIDIA社のGeForce GTXが搭載されています。


価格で決定

 ほぼ同スペックのパソコンがみつかり、あとは価格で決める事となったとき、Lenovoが圧倒的に優位でした。

 今年2台目だから安いという訳ではなく、誰でも安く買えるので、今回の視点で考えるとLenovoが優位だと思います。




使用感

サムネイル画像全表示

 年賀状シーズンでしたので、画像選びをしていて気づきました。

 従前のパソコンですと、エクスプローラーで表示されるサムネイルの確認を進めていくと、100枚や200枚表示したところで、表示ができなくなっていました。

 新しいLenovoのLEGIONではそういった事が無くなりました。同じフォルダを開いて確認しましたが、全く挙動が異なっています。



Davinci Resolve

 昨秋、自撮りした講演画像を主催者に送って配信というイベントがありました。

 その際、ATEM Mini Pro ISOを使って録画をしましたが、編集をしようと思いDavinci Resolveを起動しても、ファイルの取り込みが上手くいかずエラー表示で止まるなどの現象がありました。

 今回、Lenovo LEGIONに変更してDavinci Resolveを使い始めましたが、快調に動いています。

 良かったです。



Corel VideoStudio X10

 代々乗り換えして使ってきたCorelのVideo Studioですが、こちらも快調です。

 画像枚数が多くなったり、エフェクトを入れたりすると重くなり、ときにはダウンしていました。

 Lenovo LEGIONではダウンする兆候はなく、かなりスムースです。




 たぶん、リモートワークは快調になると思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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APEMANアクションカメラ比較 -本日の話題-

★本日の話題★
APEMANアクションカメラを比較




アクションカメラ

ウェアラブルカメラ

 身体に装着して撮影するカメラを『アクションカメラ』や『ウエアラブルカメラ』などと呼びます。

 日本のアマゾン(Amazon.co.jp)を見ると『ウェアラブルカメラ・アクションカム』というカテゴリがあります。
 米国のアマゾン(Amazon.com)を見ると『Sports & Action Cameras』というカテゴリがあります。

 呼び方としてはアクションカメラが海外でも通じそうな感じです。



活動を記録

 10年前ですとライダーやスキーヤーが肩に器具に取り付けて撮影するといった一部で使われるイメージでした。

 山林を駆け抜けるモトクロスや、スピード感あるゲレンデの映像は見応えがありました。

 当時は安いものでも1台5万円以上、バッテリも別置で大きかったりして、汎用性はあまり感じられませんでした。



芸人さん装着

 テレビでよく見かけるのが、芸人さんがヘルメットにアクションカメラを装着し、表情などを撮影している場面です。




APEMANアクションカメラ

APEMAN

 APEMANはLUO YUANJUEさんが2016年に創設した技術系企業で、LUOさんはプロジェクターなどを開発していました。

 APEMANの主力商品はアクションカメラやドライブレコーダーなどの光学機器です。他にプロジェクターやIPカメラなども手掛けています。

 会社名は『エイプマン』と読むと思います。
 以前、同社からメールを貰ったときにカタカナでエイプマンと書いてありました。ただし、自動翻訳を使ってそう訳されたのかもしれないので、詳しくはわかりません。

【参考】 APEMAN



豊富なラインアップ

 APEMANのアクションカメラは何種類かあります。一番安いタイプは5,000円未満、Amazonのセールなどでは台数限定で3,000円を切る事もあります。

 いずれの機種にも共通するのはアクセサリが充実していることです。別売品ではなく、付属品として提供されるので、最も廉価なA66を買ったとき、カメラ無しでこの価格なのではと思えるほどでした。



アフターサポートは高評価

 私はカメラを壊してしまったのでアフターサポート担当様と連絡をとったことがありますが、非常に良い対応でした。

 最終的には修理不能と言いますか、修理するより新品を買ったほうが良いと自己判断しましたが、解決策を探ってくださいました。




実機(保有品):A66

 5千円未満でフルHD・防水ケース付きのアクションカメラです。
 予算はだいたい2,480円~2,980円の間をみておけば良いかなと思います。

 170度広角カメラとLCDモニタで、カメラとして使いやすい設計になっています。

 microUSB、MiniHDMIに対応しています。

 録画のフォーマットはMOV(.mov)です。

付属品のバッテリは角が四角く、別売品は角が丸い
microSDは別売で64GBまで対応、現在使用中はKIOXIAの64GB
1080P、1400万画素、2インチ液晶画面、40m防水、170度広角レンズラ ウェアラブルカメラ、1年保証付き



実機(保有品):A77

 4Kに対応、水中でも使える防水ケース付き、Wi-Fiやリモコンにも対応したアクションカメラです。定価で7千円くらいです。
 実際Amazonなどでは5,980円で売られ、ときどき2,000円offクーポンが配られたりしています。

 水中対応なので、専用ケースに入れれば水深30メートルまで持っていく事ができます。

 ドライブレコーダーとして使う場合はループ録画モードに設定し、数分毎にファイルが分かれるようにしています。
 事故があったときに、カメラが壊れても直前までの動画が残っていてくれる事を願っての事です。

 タイムラプスなど撮影機能が充実しているので、アクションカメラとして身に着けるだけでなく、定点カメラとして使うこともできます。
 タイムラプスはコマ間が2秒、3秒、5秒、10秒、20秒、30秒、60秒から選択できます。
 バッテリでは最長でも2時間程度の録画で電池切れですが、USB電源に接続すればmicroSDカードの限界まで録画できると思います。

本体外観
録画モード選択

 microSDカードは64GBまで対応しており、4K/30FPS録画で2時間30分、1080P/30FPSに落とせば7時間40分程に延長します。

 タイムラプスでは更に録画可能時間が延長します。通常撮影が1秒に30コマ、すなわちコマ間隔が0.0333秒であるのに対し、タイムラプスの設定で最短の間隔である0.5秒に1コマにしても15倍(0.5÷0.0333)録画可能なので2時間半の15倍、4K撮影でも37時間半の録画が可能になります。

 各種設定は上のボタンを長押しすると開始されます。
 設定画面を開いた後は側面の上下ボタンと、上面のOKボタンを使って設定していきます。
 設定画面のカメラ設定、一般設定、Exitのタブ切替は正面の電源ボタンで切り替わります。

 録画のフォーマットはMP4(.mp4)です。

4K撮影、コマ間隔0.5秒で設定
64GBのSDカードで、4K30FPSが2時間30分録画可能

A77サンプル画像(AmpiTa撮影)

APEMAN(エイプマン)のアクションカメラシリーズの一機種です。私はA66、A77、A79を所有していますがそれぞれに特徴があり、どれも良いと思います。HDMIパススルーは非対応です。
旧東芝の64GBのmicroSDカードです。APEMANのアクションカメラに挿入して使っていますが、今のところ不具合などはありません。



実機(保有品):A79

 4Kに対応し、アクセサリとしてマイクまで付属している何でもできそうなアクションカメラです。

 水深40mの防水、4Kや2Kの切替が可能で、ブレが大きいときは2Kに設定することで抑えられます。
 ドライブレコーダーで使用する際には2Kにしています。

 バイクのドライブレコーダーとして使うため、防水ケースに入れたままなので電源はバッテリのみです。
 毎回、出発前にバッテリを交換しますが、その都度、時計がリセットされるのが残念です。

 サイズはA66と同じなので、A66のケースに収まります。

 バッテリ駆動で、長い時で2時間、短いと1時間チョットで電源が落ちます。一般道で兵庫⇔京都間が足りるかどうか、という感じです。

 録画のフォーマットはMOV(.MOV)です。

APEMAN A79
バイクのドライブレコーダーとして応用

A79サンプル画像(AmpiTa撮影)

 A79をバイクのドライブレコーダーとして使用していますので、色々な画像があります。一部を公開しているのでrご紹介します。

幹線道路での合流
幹線道路での法定速度遵守
170度超広角レンズ、4KフルHD高画質、CMOSセンサー搭載、2000万画素、2.0インチLCD搭載、Wi-Fi接続機能搭載



実機(保有品)比較

 購入はいずれもAmazon、何らかのセール時に買っていますので、平時の価格とは違いますがA66Sが2,958円(2019年6月)、A77が4,280円(2020年12月)、A79が4,480円(2020年9月)で調達しています。

 A66にはWi-Fiやリモコンがありませんが、使う人は限られていると思いますので、比較要素にはならないと思います。

 4K対応は画像に差が出ますので、しっかり映像を残したい場合はA77かA79の選択になると思います。

 動画の記録形式(フォーマット)も比較要素になると思います。A77はMP4形式で記録されますので、今の時代の編集や共有には適しているのではないかと思います。

 バッテリ蓋の開けやすさはA79が良いです。A77は少し開けづらいです。

 ケースはA66とA79は共通していますが、A77は電源ボタンの位置が違うので互換しません。
 私の場合、バイクのドライブレコーダーとしてA66Sの後継にA79を据えたので、ケースに互換がある事に意味がありました。

 バッテリはどの機種も共通しています。
 1,050mAhでは物足りない人は、別売の1,350mAhを買うと良いです。私は4個持っていますが、ドラレコとして使うときはバッテリ動作なので、だいたい片道に1個、往復2個使用しています。

 結論は難しいのですが、ドラレコとして使うならA79が良いと思いました。

 ドラレコの映像は事故が無ければ消してしまう一時的な記録用ですのでフォーマットは何でも良いと思いますが、アクションカメラとして残していくならばMP4フォーマットのA77の方がよいと思います。

4K対応・水中対応・Wi-Fi対応・170度広角・LCD付きアクションカメラ



 今日はApemanのアクションカメラを比較してみました。

 結論からするとA77とA79のどちらも良いという結果になりました。

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『避難所での食中毒軽視』-今日の課題-

★今日の課題★
災害避難所での食中毒を軽視する災害対策の権威




避難所の食事

初期フェーズは非常食

 発災当初、命からがら避難したときや、洪水になる前に予防的に避難したときは、特に食べ物に対してどうこう言う余裕もないので、用意できるものを食べるのが通例です。

 昔ならばカンパンでした。

 最近ですと美味しい非常食も多くあります。



発災3日で一段落

 全国からの救援隊や救援物資が発災2~3日目にある程度まで揃います。

 その後、善意の物資が続々と届くようになります。

 食事も最初の3日間は避難所に備蓄されていた物を食べますが、このあたりから救援物資の中から食べるようになります。



1週間後から格差

 発災1週間後から、自治体や避難所間の格差が生じます。

 自治体間の格差については、支払っている税金も違いますので仕方ありませんが、同じ市内で格差が生まれるのは問題があると考えられます。

 格差は献立に現れます。

 温かいものが出るか否かが大きな違いになります。

 冷たい食事だとしてもレトルトの非常食なのか弁当なのかでも違いが出ます。

 生野菜や野菜ジュースが出るか否かも違いです。




権威の方いわく...

避難所に野菜

 避難所で野菜が不足する、だから野菜を摂らせてあげることが理想的。

 これについては医師も看護師も栄養士も、異口同音に述べていることですので間違っていません。

 災害対策の権威がおっしゃっても同じです。



食中毒を出してでも(?)

 災害対策の権威ともあろう方が、多少の食中毒を出してでも野菜を提供すべきと唱えておられました。

 行政からは、食中毒が出ると危険だから生野菜は出さないという意向が示されましたが、これに対して責任逃れだと指摘されていました。

 多少の食中毒を出してでも生野菜を摂らせることが良いという事を災害対策の権威が公衆の面前で言うと、どれほど影響を受ける人が居るでしょうか。



関連死を防ぐ(?)

 避難者が元気でいるためには、食事が重要だという事を言いたいようです。

 元気でいるためには、1人や2人が食中毒になっても良いだろうとおっしゃっていました。

 食中毒よりも、食べたい物を食べる方が良いとおっしゃっていましたが、食中毒になれば本人は食べたい物どころか何も食べられないですし、同じ避難所内ではしばらく制限された食事になると思います。

 食中毒を出したら災害関連死が増えるということは無いという主旨の事も話されていました。




災害時の食中毒の危険

PDD

 PDDとは防ぎ得た災害死、救い得た災害死という言葉です。

 1995年の阪神淡路大震災の際、建物の下敷きになった方々が平時の医療体制であれば助かったかもしれない、手術や透析が受けられれば助かったかもしれない、という人が数百名居たとされています。

 災害時、多くに事業が停止しますが、医療は止まりません。ノンストップではあっても、平時並みの医療が提供できる訳ではありません。



119・救急車は機能不全

 災害時に119番通報しても、つながるかどうかわかりません。

 119番通報は殺到して、順番を待っていると何日後になるかわかりません。

 信号が真っ黒で、道路が寸断されて、救急車は往来することが困難になります。



食中毒で生命危機

 平時に集団食中毒が出ると、タクシーやバスを使って病院に何十人、何百人もの患者が押し寄せます。

 それでも平時なので、とりあえず点滴を開始し、トイレやバケツを割り当て、重症者には濃密な治療を行います。

 災害時には医療機関へ行く事が困難、医療機関は災害関連の患者で手いっぱい、電源や水は限られている中での診療継続となっていることが容易に想像されます。

 その状況下で、下痢や嘔吐が激しく、脱水や急性腹症などの患者を受け入れる事は簡単ではなく、しかも複数名となるとかなり厳しい判断を迫られます。

 仮に食中毒患者が医療を受けられなければ、点滴以外では水分補給が難しく、脱水症状による致死的な状況になることも考えられます。



私は食中毒経験者

 私は20歳前後の頃、旅行先で食中毒になり救急搬送されました。

 嘔吐と下痢が同時多発的に起こり、胃液のあとは胆汁のような....あまり生々しいのは気持ち悪いのでこのへんで。

 とにかく辛いです。

 点滴が入っているので水分は補給され、失った電解質も補充され、気持ち悪さを抑える薬も投与されるので、1泊2日の入院で済みましたが、大変です。

 これがO-157であったら、致死的であったかもしれないなと思いました。
 これが災害時であったら、致死的であったかもしれないなと思いました。




公衆衛生上の危険因子

衛生状態の劇的悪化

 避難所のトイレが水洗ではない事は覚悟しなければなりません。

 避難者10人あたり1基あれば良い方かもしれません。

 このような衛生状態の中で、下痢や嘔吐を呈する人が複数名居るとどうなるでしょうか。

 トイレを占有されてしまう、トイレ以外のところで排泄されてしまう、いずれにしても公衆衛生上問題があります。



吐物からの感染

 『ノロウイルス』という言葉は冬場に新聞に載ることが多い感染症です。

 ノロウイルスの感染者が吐いた吐物を処理する際、注意しないと吐物処理した人が感染してしまいます。

 処理が不十分だと、吐物が付着した床などからウイルスがまき散らされることもあります。

 こうした感染はノロウイルスに限ったことではありません。たまたまノロウイルスによるものが多いという事であって、他の原因でも吐物から感染する可能性があります。




木を見て、森を見ず

権威が言うと...

 災害対策の権威が、日本の行政を痛烈に批判する講演をなさるのは、それは問題提起で良い面もあると思います。

 しかしながら、公衆衛生や感染制御の面から見て誤った情報を権威が語ると、危険を植え付ける事になると思います。



もっともらしい各論

 聴講していると、非常に素晴らしい事をおっしゃっているように感じます。

 しかし、1つ1つを考察しながら聴講していると、色々な事柄に蓋をしている部分もありました。



マネジメント

 過去の成功例を、都合の良い面だけ挙げることは簡単です。

 しかしながら、現場のマネジメントには不確定要素がたくさんあります。

 現場を踏んだ人は対応力が高くなりますが、机上の空論を繰り返しても、実践力の高まりには限界があると思います。




避難所栄養管理の実際

NGフードは沢山

 避難所ではフェーズごとに提供される食事に変化があるものの、一貫して出てこない物や、出し続ける物があります。

 一般的に生ものは出てきません。
 寿司や刺身は当然ながら、生野菜も提供には躊躇します。

 生野菜は水洗いするとしても、その水がキレイであるか不確かな場合があります。
 食事を配る人、受け取る人の手洗いも徹底できるかわかりませんし、特に配る人の影響は数百人に及んでしまいますし、配り始めて数分もすれば汗をかいたり、箱を触ってしまったり、徐々に衛生度は低下します。

 他にもアレルギー症状が出やすい食品や、刺激物が入った食品は避難所では扱いづらい食品になります。



栄養補給と食事

 私は東日本大震災の被災地に幾度も足を運びました。

 岩手県栄養士会とは盛岡駅前でイベントを共催するなど、被災地の栄養については様々な活動をしました。

 当時、避難所ではサプリメントを活用していました。
 例えば炊飯する際に、必要なサプリメントを一緒に炊いてしまい成分を摂取してもらいました。
 これならば、オニギリしか食べていないとしても、多少の栄養は補給されるようになります。

 数千人、数万人の食事を安定的に供給するには、手段が優先され献立は二の次にならざるを得ません。

 特別な夕食を1回提供して、翌日は食事を提供しないという訳にはいきません。炊き出しボランティアではピザなどが振舞われることもありますが、そうした時々の特別食が印象的になりますが、日々安定的に継続的に食事を提供することの大変さを知れば毎食感謝です。

 避難所の批判をするのは簡単ですが、1日3食の当たり前の食事を、提供できなければ怒鳴られ、提供しても感謝されないという関係者に対し、敬意を払ったうえで建設的な意見交換をして頂ければ良いなと思います。



平時も食中毒対策は最優先

 飲食業界で業務停止処分を受ける理由の多くは食中毒などの衛生管理が原因です。

 食中毒を出す前でも、牛肉ユッケを提供して指導を受けた飲食店は数多くありますし、弁当工場などでは保健所が立ち入る事も少なくありません。

 パーティなどで提供される食事は中心部の温度を75度・1分間の加熱が目安となっています。スチームコンベクションオーブンを使うなど、細心の注意を払って調理しますので、滅多に食中毒は出ませんが、それでもゼロにはなりません。



滅菌なら高圧蒸気で加熱

 『中心部温度75度・1分間』は調理に携わる人であれば幾度となく耳にした言葉だと思います。

 加熱することで『菌』を制する事はできるかもしれませんが、加熱が万能という訳ではありません。

 医療機器等に用いられる『滅菌』とは、殺菌や消毒とは次元が違います。菌が1つも居ない状態をつくりますが、この時に用いられる熱を用いた滅菌法に『121℃・2気圧・15分』というものがあります。
 近年、温度は狂牛病対策で134℃が一般化しています。常圧の水では100℃にしかならないので圧力釜のようなところで高圧にして温度を掛けるので2気圧となっています。134℃であれば10分程度、121℃で15分程度加熱して『滅菌』状態となります。

 食品の75℃という加熱法では『滅菌』にはなりませんが、多くの菌を死滅させられると考えられています。
 菌はゼロにはなっていない可能性もあるので、例えば大腸菌であれば15分に1回の細胞分裂、1個が2個になるので30分後には4個、45分後には8個、60分後には16個....増殖できます。



加熱しても滅しない毒素

 菌は加熱によって死滅しますが、毒素は無毒化できません。

 例えば大腸菌は、死滅すると『エンドトキシン』という毒素を放出します。

 簡単に言えば大腸菌に一部を構成するものが毒素になる訳ですから、大腸菌よりもはるかに小さい物質になります。
 大腸菌を捉えることができるフィルターがあっても、エンドトキシンは通過できる可能性があります。

 この毒素にも種類がありますが、いずれも体内に入れば良い事はありません。



非加熱の生モノは危険

 加熱調理しても危険である食品、非加熱であれば更に危険です。

 海外旅行に行って食あたりになる原因の1つに『サラダ』が挙げられますが、野菜を洗った水に原因があるかもしれませんし、付着していた土や肥料に原因があるかもしれません。

 加工が少ない分、生食には危険が潜みます。



被災地ではリスク回避が最優先

 避難所などでは集団食中毒を発生させてしまったときの危害の大きさが容易に想像できるため、その要因となる食事の提供には最大限の注意が払われます。

 食品側の注意も重要ですが、摂食者も体力的に弱っていたり、非常時に提供されたからと苦手な食品も食べてしまう人が居ることなどから、なるべくリスクの低い食事提供に徹します。

 生野菜や生魚が提供されないのは、リスクマネジメントとして当然のことです。

 冷蔵庫が無い中では弁当なども『もったいない』という気持ちは理解した上で、大量に廃棄されることもしばしばです。

 岩手県沿岸部では毎日新鮮な魚が水揚げされていたので、魚肉ソーセージなど加工された魚介類は口にすることは無かったそうですが、東日本大震災の避難所では皆が『マイマヨネーズ』を持ち、魚肉ソーセージを食べるようになったそうです。栄養バランスとしては良くないですが、生食が危険な場所であることから、理解が広まりました。

 こうしたリスクマネジメントが実施されている場所に、災害ボランティアを名乗る方々が生食用の食材を持ち込んでしまうと、せっかくのマネジメントが破綻してしまいます。



2つの破綻

 リスクマネジメントの破綻とはすなわち、次の2つです。

 1つ目は食中毒要因の侵入です。
 せっかく要因を遠ざけていたにも関わらず、善意と思って持ち込まれてしまう生ものが、食中毒発生の可能性を高めます。
 生ものがゼロの状態であれば、生ものによる食中毒発生の可能性もゼロです。
 ところが、そこに1つの生ものが入りこめば、1÷0で無限大となり、その危険性は計り知れなくなります。

 2つ目はマネジャーへの反感です。
 おそらく生ものが食べたいという意見が噴出しているであろう中で、マネジャーが必死に説得していたかもしれません。
 そこへ、簡単に生ものを持ち込まれてしまうと、持ち込んでくれた人には好感を持つ一方で、対極的なマネジャーには不満感や不信感を抱く事になります。

 マネジメントが破綻した避難所はどうなるでしょうか。

 法律などに縛られることなく均衡を保っていたコミュニティが無秩序になる可能性があります。




 今回、災害対策の権威として表舞台に立つ偉い先生が、セミナー講師という立場で聴衆に教えている内容が、まさかの医療軽視、行政批判であったことが意外過ぎてショックでした。

 災害という非常事態において、食中毒患者が数名出ても良いという発想はどこから来るのか、まったく信じられません。

 このような事が『当たり前』となってしまわないように、当方も関連学会等での活動を活発化させ、意見をぶつけ合える土俵に登れるようにしなければならないなと思いました。

 私の考えが正しいか誤っているかはわかりませんが、これから検証を重ね、真理を追究していきたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。