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『古いハンディカムのHDMIスルー』 -今日の課題-

★今日の課題★
10年落ちの古いハンディカムがHDMIパススルーできるか確認

古いハンディカムのHDMIスルー
├ HDMIパススルー
   ├ 呼称はいろいろ
   ├ なぜスルー出力が欲しいか?
   ├ スルー映像を配信するために必要な器具
├ ハンディカム対応状況
   ├ 現行機種はOK
   ├ 2011年から対応(?)
   ├ 2010~2012年のブレを確認
   ├ HDR-CX170
   ├ HDR-CX270V
   ├ HDR-CX370V
   ├ 3機種比較
   ├ HDR-CX470
   ├ 対応機種情報続々
├ 機種別操作方法
   ├ HDR-CX170
   ├ HDR-CX270V




HDMIパススルー

呼称はいろいろ

 『HDMIパススルー』『HDMIクリーン出力』『HDMI情報表示なし』など呼び方は色々ありますが、要するにレンズに映った映像そのものをHDMIから出力するという事です。

 これができないカメラが多いのが現状です。

 バッテリ残量やISO設定など撮影者にとっては必要な情報であるが視聴者には要らない情報が表示される機種が多くあります。

 コンデジでは、HDMIでライブ映像を出力する機能すらない物も多く、SDカード等の記録画像を大画面で共有する目的にのみ使えるという機種が多いです。

 詳しくは2020年9月12日の記事にまとめていますのでご参照頂ければと思います。

【参考】『HDMIパススルー・クリーン出力するカメラを探す』 -本日の課題-



なぜスルー出力が欲しいか?

 用途はウェブ配信です。

 去年までですとYouTubeなどにライブ配信する人のニッチなニーズだったと思います。

 COVID-19感染症流行拡大後はリモートワークが多くの産業で広がり、学校もリモート授業が試行されました。

 Microsoft TeamsやZoomなどをする際に、HDMIパススルーできるカメラがあると、安物のウェブカメラとは比にならないキレイな画像を提供できるようになるのです。



スルー映像を配信するために必要な器具

 カメラからHDMIパススルーで出力された画像は、そのままではウェブ配信には使えません。

 カメラとパソコンの間には『キャプチャボード』と呼ばれる器具を介する必要があります。

 廉価品ですと2千円くらいからあります。
 私の所には12万円もしたATEM Mini Pro ISOという装置があります。
 2千円のも12万円のも、HDMIのデジタル映像をウェブカメラのようなデータに変換するという仕事は同じです。

 私は2020年2月頃にヨドバシで予約を入れましたが結局入手できないまま上位機種が発売されたので新商品に飛びついて調達しましたが、私のレベルではどの機種でも十分だと思います。

強靭化したATEM Mini Pro ISO
 ATEM Miniシリーズの基本となる機種です。単に入力した物が出力されるだけでなく、効果を加える事もできるのがATEM Miniの特徴です。例えば、カメラを1番から2番に切り替えるときに瞬間的な切替だけでなく、ゆっくりと入れ替わるような効果を付けることができます。4万円台でこれだけの機能が搭載されていれば十分だと思います。

ATEM Miniシリーズを壊れにくく


 2千円ちょっとで買える機種も買いました。
 画像については満足です。1チャネルで足りる場合はこれで良いかなと思います。
 音声はわかりません。私はeMeet Lunaを使ってウェブ会議等に参加しているのでHDMIには依存していません。

 3,000円でお釣りがくるタイプの1chキャプチャーボードです。レビューが多く、★も多いので注目していたアイテムです。ATEM Miniを持っていたとしても、外出先で使うならこのくらいの価格が良いなと思いました。音声がモノラルであるとか、ハズレを引くとまったく映らないとか、OBS設定が難しいとか、否定的なレビューも色々出ていますので、買う方は覚悟が要るかもしれません。

単チャネル型HDMIキャプチャーボード確認




ハンディカム対応状況

現行機種はOK

 SONYのハンディカムはHDMIパススルーに対応している機種が多いというのは、ネット情報でなんとなくわかっていましたが確信が得られませんでした。

 調べていくと、現在販売中の機種は対応しているだろうことがわかりました。



2011年から対応(?)

 現行機種が対応済なのであれば『いつから対応』したのか気になります。

 まず、手元にあったHDR-PJ20という2011年2月発売のハンディカムで確認作業を行いました。

 これが『対応機種』であることがすぐに確認できましたので、所感としては2011年~現在までの機種はHDMIパススルー対応だろうと思われました。

【参考】SONYビデオカメラ対応状況



2010~2012年のブレを確認

 今日のメインはここです。

 2011年の機種は対応していたが、たまたまHDR-PJ20だけが対応していたということはないだろうかという疑問が生まれました。

 そこで、その前後に発売された機種の対応可否を実験しました。

 今回はHDR-CX270Vという2012年発売の機種と、HDR-CX370Vという2010年発売の機種を、いずれもヤフオクで落札して実験しました。
 型番の並び順がよくわかりませんが370より270の方が新しい機種です。同時期発売の550の後継機種は560です。



HDR-CX170

 ヤフオクでレンズ系の故障がある事を承知の上で落札して、修理して現役で使用中です。

 画面表示設定を切り替えることで簡単にHDMIパススルー(クリーン出力)できました。

[関連記事]1,260円で買ったHandycamの『E:61:00』を改善



HDR-CX270V

 この機種はレンズ系に問題がありますと出品者さんが明記していた機種を落札して、自ら修理して使っています。

 結論としてHDMIパススルーに対応していました。

 デモモードの解除など基本的なセットアップ手順はHDR-PJ20と同じでした。

 このデバイスはレンズ系の異常があるので手ブレ補正などのレンズを制御しそうな機能はすべてオフにして使っています。



HDR-CX370V

  前述の2012年の機種はHDR-PJ20より新しいのでHDMI対応済である期待は大いにありました。

 こちらの2010年の機種はどうなのか心配でしたが、他の機種と同様に対応済でした。

 このデバイスはカメラ本体のみで出品されていたので電源ケーブルやバッテリは手持ちのハンディカムの物を流用しました。これらのアクセサリは2011年や2012年の機種と共通でした。

 これでヤフオクで落札するときは、2010年以降の機種であればおそらくHDMIパススルー対応しているだろうということが示唆されました。



3機種比較

HDR-CX270VHDR-PJ20HDR-CX370V
発売年月2012年1月2011年2月2010年1月
HDMI端子ミニミニミニ
内蔵記憶容量32GB32GB64GB
総画素数543万画素420万画素420万画素
センサー1/3.91型
CMOS
1/4型
CMOS
1/4型
CMOS
光学ズーム30倍30倍12倍
レンズGレンズGレンズGレンズ
液晶3.0型3.0型2.7型
プロジェクタ搭載
ハイビジョン
4K
公式サイト公式サイト公式サイト


HDR-CX470

 CX270、CX370とご紹介しましたが、CX470という機種もあります。

 これは現役、新品が普通に販売されています。

 ネット通販で3万円チョットなので、オークションやフリマで1万円出して中古を買うべきか悩むような低価格です。

 もしお手元にカメラがなく、今回ウェブカメラとしてハンディカムを検討しているのであれば、Amazonなどで新品を買った方が良いのではないかと思います。
 と申しますのも、カメラは光学機器、レンズを前後に動かしてピントなどを調節しますが、衝撃で壊れやすいです。
 中古品はこの摺動部が壊れている可能性があるので、1台目として主力にするならば新品が良いと思います。

 私は何台もカメラがあるので、補助として使えれば良い、仮にウェブ会議中に壊れても代替機があるという安心の環境に居るのでヤフオクやPayPayフリマで中古を探しています。

SONYのハンディカムです。撮影時重量215g、内蔵メモリー容量32GBです。SDカードは要らないレベルです。撮像素子はCMOSです。キレイという事です。広角26.8mmなので、デスクに置いてウェブカメラとして使うには良いと思います。


対応機種情報続々

 ありがたいことに、最新の対応情報が続々と寄せられ、SONYのハンディカムについては、だいたいどの機種は大丈夫かがわかってきました。

 これから中古を買おう、家にある機種は対応しているか、など気になった方は下記からご確認頂ければと思います。

【機種編】HDMIパススルー・クリーン出力するカメラを探す




機種別操作方法:HDR-CX170

 Handycam"HDR-CX170"を起動すると下図のような画面になります。

 HDMIケーブルでキャプチャが成功しても、このままではクリーン出力にはなりません。

 画面左上にある『MENU』を押して設定を変更します。

 メニュー画面が現れるので『ほかの項目』を選ぶと機能選択画面が表示されます。一番下の方にある『出力設定』を選びます。

メニュー画面
機能選択

 この中にある『パネル』を選択すると、クリーン出力が始まります。

この画面で『パネル』を選択するとクリーン出力

 画面左上の戻る矢印ボタンを押して機能選択画面に戻り、下にある『その他一般設定』を押します。

 ここで『デモモード』と『HDMI機器制御』を『切』にします。

 デモモードがオンの場合、カメラがスタンバイ状態のときにソニーのロゴや宣伝のような物が表示されたりします。店頭での陳列用のモードと思われます。

 HDMI機器制御がオンの場合、クリーン出力できない場合があります。手元にある1チャネルのキャプチャデバイスではオンでも問題なくクリーン出力していますが、上手く行かない事例も耳にします。


 この先は任意の設定です。

 設定メニューの『音/画面設定』から『操作音』を選び『切』にしておくとウェブ会議中などにカメラを操作しても音が鳴りません。会議が夕方で日没を迎え、ホワイトバランスや明るさの設定変更が必要なときがあります。

 同じメニューに『画面表示設定』があります。これは好みのようなものですが、カメラの液晶上にズームボタンを表示するか否かを設定できます。カメラを置く位置によっては必要かなと思います。私宅では俯瞰カメラでは重宝しています。

画面表示設定
ズームボタンあり
ボタンなし

 Zoomなどの画面は16:9になっているので、『TVタイプ』の設定は16:9に変えておくと良いと思います。その他、必要に応じて触っても良い箇所がありますが、触らなくても特に問題なさそうです。

HDR-CX170
HDR-CX170
HDR-CX170
HDR-CX170

 これも任意ですが、ホワイトバランスを設定します。設定メニューでは最初の方に出てきます。オートでも良いのですが、私見では青白く設定される印象があり、私は『屋外』にしています。顔色が良く映るような気がします。

 顔検出機能がオンになっていると、常に顔を追従します。顔にピントが合って良いのでお使いになられても良いと思います。

 液晶画面上では顔に白い四角が当たって追従しますが、クリーン出力状態であれば出力画面には表示が出ません。

顔検出は資料上の顔写真にも反応してしまう

 先述のホワイトバランスを『屋外』にしていると、そもそも顔検出機能が使えないので、設定は無効となります。




機種別操作方法:HDR-CX270

 CX270のメニュー画面はアイコン表示です。170からの進化です。最初に『セットアップ』を選んで設定していきます。

 『HDMI機器制御』が効いてしまいHDMIパススルー(クリーン)出力できないという事があるようですので『切)にします。

 同じ接続メニューにある『TVタイプ』は16:9をお勧めします。解像度は特に触らなくても良いと思います。

 『操作音』は『切』が良いと思います。

 『デモモード』は『切』でないとデモが始まってしまいます。

 デモモードをオンにする場合は、最初の画面で『入』を選び、右下の『次へ』を押してデモ開始時間を選びます。

HandyCamのデモンストレーションモードの画面

 ホワイトバランスは必要に応じて調整します。室内に設定すると青っぽくなるので、オートか屋外を選ぶと良いと思います。

 『顔検出』や『スマイル検出感度』は任意で調整します。顔検出が動作していると顔を追い続けるので、煩わしいときもあります。




 SONYのハンディカムは2010~2020年の機種が、おそらくはHDMIパススルーに対応しているであろうことが示唆されました。

 今後も、ヤフオクでお手頃価格の機種がでれば落札して、実験してみたいと思います。

 人間は一人しかおらず、YouTuberでもないのでカメラばかり増えてどうしようと思っていますが、使い道はいずれ考えようと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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BCP・災害対策

『停電時に発電しないかもしれない発電機能』 -今日の課題-

★今日の課題★
停電時に発電しないかもしれない停電時発電機能付き家庭用燃料電池




はじめにお断り

 この記事は、勘違いや理解不足により停電時に発電機が使えないというピンチを迎えてしまう人が一人でも減って欲しいという想いで書きます。
 私自身が停電時に困りました。それでも、いまだに消費者が困りそうな状況を放置しているようですので、情報提供しようと思い立ちました。
 どうか攻撃的なことはしないでもらえれば、助かります。私は生身の人間です。心が病んでしまいます。




家庭用燃料電池

有名エネルギー会社のおすすめ

 この時期は『ガスてん』がショッピングモールや住宅展示場などあちこちで展開される頃ですが、今年はウェブで開催という事で前例のない状態になっています。

 住宅の新築時などにエネルギー会社からもハウスメーカーからも勧められる家庭用燃料電池ですが、非常に多くの家庭に採用され、平成時代に定着した壁掛式の小型でハイパワーな給湯器は新築で見かける事は減りました。

 家庭用燃料電池、確かに良い商品だと思います。



業務用ならコジェネレーション

 家庭用燃料電池は『家庭用』と付いているとおり、一般家庭で使いやすいようになっています。

 毎日使うお湯、給湯器で沸かして供給されますが、従来型の給湯器では単にお湯を沸かすだけで、そのときに使われる熱は急騰以外には使われませんでした。

 家庭用燃料電池では、給湯時の熱を発電にも利用するもので、効率的な発電システムであると言えます。

 家庭用に対して業務用はさらに大掛かりになり『コジェネレーション』と呼ばれるシステムになります。漢字にすると『熱電併給』となり、熱と電力を同時に発生させます。

 熱は給湯以外に冷暖房などに利用されます。

 エンジン式以外にタービン式もあり、業務用ゆえに大電力を発生させることができます。

 コジェネレーションには常用と常/非常兼用があります。



家庭用も常用と常/非常兼用

 家庭用燃料電池を買う時、カタログで説明されるのが貯湯槽の容量と停電対応だと思います。

 毎年のように台風や豪雨が襲い、停電も発生していることから停電対策を給湯器でできるならばと飛びついてしまうご家庭が多くありますが、注意が必要です。

 恥ずかしながら、我が家もそうでした。

 停電するまで知らなかったことがあります。



発電中しか停電時自立運転しない

 『それを知らない消費者が××だ』と大手エネルギー会社の社員にバカにされた2018年9月、いまでも思い出します。

 この発言に対してハウスメーカーの方が『お客さんにそのような言い方はおかしい』と反論したのもよく覚えています。

 購入時に説明があったか否かは水掛け論になってしまいますが、今でもメーカーのホームページには説明があります。

 冒頭には大きく太い文字で『停電しても使えるから安心』『停電が発生しても自立運転で発電を継続』と書いてあります。
 この文字が、そのままセールストークとして入ってきます。非常にポジティブな情報です。

 しかし、ホームページには小さな文字で『発電していないときに停電になった場合は、自立発電に切り替わりません』と記載されています。

 ここの記載が重要であり、消費者に理解させ、それを同意した上で購入したかが曖昧なままです。



常時発電はしていない

 家庭用燃料電池は設置型機器ですのでアパートにデモ機を借りて新築住宅への採用を検討するような物ではありません。使ったことがないのが普通です。

 家庭用燃料電池は常時発電している訳ではなく、簡単に言うと給湯時に発電をしており、給湯の必要が無ければ発電しません。
 また、メンテナンスで発電を停止していることもあります。

 この『発電していないとき』に停電が発生すると、自立発電に切り替わらない、すなわち『停電時自立発電機能付き』を買ったにもかかわらず、停電時に発電しないのです。

 ここは、私たち家族や、販売に関わった人が理解していなかった部分でした。



『2~3日前から停電を予想』せよ

 発電中であれば自立発電機能が使えるので、常時発電した状態で待機できるように、2~3日前からリモコンで設定すればよかったのだと、先述のエネルギー会社社員に言われました。

 停電することを2~3日前から予想できる人は居るのかどうかわかりませんが、『会社を代表しています』『社員のだれに聞いても同じことを言います』とおっしゃっていました。

 私には予知能力はないので、今後も停電を予想した使い方はできないので、『停電時自立発電機能』を使う事ができるのは、滅多にない停電の、給湯器が発電しているタイミングと重なったときという非常に稀な機会に遭遇したときになりそうです。

 私たち家族は、能無しというご指摘のように感じました。



マイホームBCP的に

 私はBCPコンサルタントですので、我が家のBCPも検討しています。

 BCPとは事業継続計画ですが、自宅であれば家族が安全に、衛生的に生活が継続でき、可能な限り生活の質を落とさないことが目標となります。

 そのために家庭用燃料電池も買いましたが、ここは潔く計画から家庭用燃料電池を外しました。

 太陽光発電とカセットガス式可搬型発電機の2段構えで52時間の停電を乗り切れましたし、その可搬型発電機で家庭用燃料電池の給湯器部分は稼動させることができたので、停電時自立発電機能付き家庭用燃料電池は無かったことにし、単に貯湯槽付きの給湯器があるという事にしました。

 停電予知の方法が確立されたら、また考えます。



在宅人工呼吸療法BCP的にはNG(?)

 家庭用燃料電池のホームページや取扱説明書には『電源が切れると生命、財産に損害を受ける恐れがある機器には接続しないでください』という記載があります。

 人工呼吸器を接続して、発電機が停まったらことが原因で死亡事故が起きては困るという意味合いだと思います。

 私宅では、仮に人工呼吸器装着の家族が居ても、停電を理由には死なせないぞという意気込みで安全策を講じています。

 おそらく、電源があるのだから人工呼吸器を家庭用燃料電池に接続すると考える人は少なくないと思います。

 エネルギー会社さんからは『絶対にダメだ』『何があってもダメだ』、目の前に死にそうな人が居ても『ダメ』と言っていました。
 お立場があるので、仕方ないですが、奥深いところまでいくと生命倫理にも関係しそうなので、いずれどこかでディスカッションしてみたいテーマです。

 我が家に人工呼吸器装着患者は居ませんが、もし近所で困っている患者が居たら、太陽光発電でも可搬型発電機でも良いので電源を貸してあげるつもりでいます。




新たな電源への挑戦

停電を補う

 2011年3月までの私の研究では『停電に強い病院づくり』でしたが、東日本大震災や計画停電を目の当たりにして、『停電しても強い病院づくり』をテーマに研究をしてきました。

 その波及として、在宅人工呼吸療法患者が停電を理由に病院へ行かなければ病院の発電機にも余力が残り、同時に看護師らのマンパワーへの負荷も軽減できると考え、在宅での電源確保の研究にも取り組んできました。

 在宅については2018年の台風21号で実証できましたので、一段落としています。

 2020~2021年は大きく2つの電源確保に取り組みたいと考えています。いずれも医療機関を想定しています。



大型発電機と大型蓄電池

 2つの取組みの1つは大型発電機です。

 施設に設置して使うタイプですが、大病院ではなく中小規模やクリニックに1台設置するようなイメージです。

 一般的に消防法や建築基準法に基づく非常用発電機は設置されていますが、医療の用に供する発電機の設置は少ないです。その足らずを補う目的で設置する発電機を想定しています。

 もう1つは蓄電池です。

 発災時に進行中の手術や処置が終わるくらいまではフルに電源を使えるように、あるいは人工呼吸器等を装着した患者を他院へ搬送開始できるまでの時間を稼げるように、蓄電池を使えないかと検討しています。

 前述の発電機と蓄電池を組み合わせることで、例えば本院の発電機でサテライトクリニックを救うような事もできると思います。
 震災時には安全な建物に患者を集めるため、発電機が行き届かないこともありますが、蓄電池を使ってエネルギーを運搬できれば臨機応変な対処ができると思います。



善意の電源

 2018年の台風21号の直後、近くの町工場の社長に工場の非常電源を医療に提供できないか打診しました。

 すると『サーバーを停止させてしまえば使って貰えます』という快い回答が得られました。

 このときは復電が進み借りる必要はありませんでしたが、今後はこのような善意を引き出す仕組みも必要だなと思っています。

 台風シーズンであればエアコンなしでも凍えることは無いと思いますので、電源がある工場や倉庫へ在宅患者を一時的に避難させ、そこから医療機関等へ避難させるといった仕組みも考えなければなりません。

 指定避難所や福祉避難所以外へ避難した人は行政に情報が行き渡らないという通説を、変える仕組みが必要です。




 今回、ガスてんをきっかけに家庭用燃料電池の資料を見る事となり、何年も前に課題として指摘されたことを放置して、いまだに消費者が理解しないのが悪いというスタンスであったので、ここに書いてしまいました。

 痛烈な批判や非難があれば、この記事は削除するかもしれませんが、停電時に使えると思い込んでいる人が、停電後にピンチにならないように、情報を発信しようと思いました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。