★今日の課題★
コストコ物置に電気を供給
コストコ物置の電気設備

シンプルなプレハブに電気設備追加
コストコの物置自体は非常にシンプルです。
フレームと床、壁、屋根がありますが天井や間仕切りはありません。
設備は付属せず、自然光を取り込める部分(部材)が何カ所かにあります。
倉庫の利便性を考慮し電灯とコンセントを設置しました。
電灯は庫内だけでなく庫外にも防犯灯を兼ねて設置しました。


引込工事

100V電源の引込みは母屋から地中配管で取り込みました。
倉庫左奥の壁にボックスを取り付けて、PF管をボックスコネクタで取り付けました。
ボックスは母屋(住宅)側と倉庫外壁の2箇所分で2個、ボックスコネクタも2個使用します。PF管は必要な長さが曖昧なので30m巻を調達しました。
母屋側は新築時に電源を取り出しておいたので特に工事はありません。
引込配管の施工
コストコ倉庫側は4mmの鉄工ドリルで下穴を開け内外位置確認、続いて25mm前後のホールソーでしっかり穴を開けました。壁は樹脂なので簡単に開きます。貫通スリーブとしてPF管の切れ端を突っ込んでおきます。
ボックスは取り付けたときに下面になる面のノック穴をペンチで小突いて開口し、ボックスコネクタを予め取り付けます。ボックス底面(壁側)のノック穴も開け、ボックスを壁に固定します。
配管はスコップで手掘りして埋めていきました。通線前はところどころ土をかぶせる程度にしておきました。
配管はカッターナイフで切れますが、パイプカッタを使うと簡単に切れます。
ボックスコネクタとPF管の接続は、管を差し込むと固定されます。
今回の施工で使用したもの、または同等品をリストアップして簡単な説明を添えておきます。
引込通線

2箇所のボックスにPF管が接続できたところで、管内に呼び線(スリムライン)を通線しました。5mくらいならば針金でも代用できますが、曲がりが多い場所だったのでワイヤーを使っています。
管内の電線はVVFケーブルの被覆を取り除いてIVとして使用しています。
電工マックでVVFの黒白の真ん中を割るように切り、灰色の被覆を捨てていきます。適当な長さまで剥いたら、IVの先端5cm程の被覆を剥いで銅線をむき出しにし、呼び線(スリムライン)の先端に取り付けます。
できれば2人掛かりで入口側と出口側に分かれて通線を行います。
管入口側は線が真っすぐになるように持ちながら、軽く押し込むようにしておきます。出口側は1mずつくらい、あまり勢いを付けず引き出します。勢いを付けすぎると、小さな引っ掛かりでも線がほどけてしまい、最初から作業をやり直すことになります。
管両端のボックスコネクタから10cm程電線が出ている状態でカットします。
引込通線後の処理

コストコ倉庫側(負荷側)の配線端末にワンタッチコネクタ(ワゴ)を取り付けておきます。
母屋側(電源側)は通電処理をします。既設配線と新設配線(いま配管通線)を結線し、ボックスを閉じて母屋側の作業を完了しておきます。
配管・配線が成功したことを確認したところで、地中配管を埋めます。
工作機械などアースが必要な機器類を設置予定の方は、埋め戻す前にアース棒を打ち込んでおきます。
屋内配線
コストコの倉庫内に配線を張り巡らせました。
サドルやステープラーで止める訳にはいかないため、両面テープ式のモールで固定しました。
長期使用を考えると、しっかり塩ビ配管した方が良いと思います。

配線計画
配線は下図のとおり計画しました。
屋内には4本の梁のような横方向の鉄骨があります。この4本に照明を取り付けることにしました。照明器具はレセプタクルで、そこに裸電球を取り付ける最も安価な方法をとりました。
コンセントは入口側と奥側に1箇所ずつ対角線上に設置し、作業用に天井コンセントも設置しました。
屋外は建物前後に1箇所ずつセンサーライトを設置し、この照明にはスイッチは取り付けませでした。
屋外用コンセントは母屋の物を使用するためコストコ倉庫には設置しませんでしたが、倉庫内コンセントの背面を穴あけすればすぐに防水コンセントが設置できるようにしてあります。


モール配線
引込位置から屋内コンセントを経由して屋外センサーライトへ電源供給、更にレセプタクルまで電源線を引き、そこからは3心線に切り替えて配線し、スイッチの位置にコンセントも取り付ける配線系統としています。
この両端となるコンセントは未来工業のモール用露出1個用ボックスとし、配線は2号マサルモールを使って敷設しました。
モールの切断はパイプカッタを使うとスパッと切れます。直角の曲がりは専用カバーを使っても良いですが、カッターナイフで45度をキレイにカットする方法もあります。
照明
照明は器具というほど大げさな物ではなく、レセプタクルだけです。電球ソケットなどと呼ばれることもあり、松下電工が『国民ソケット』を普及させた時代からあるシンプルな商品です。
スイッチ・コンセント
一般の屋内配線器具として使われているフルカラーのパナソニック製品を使っています。
入口側は埋込取付枠にホタルBスイッチを1つ、埋込シングルコンセントを2つ取付け、3個用プレートでカバーしています。奥側は埋込ダブルコンセントに3個用プレートを使用しています。
プレートはモダンプレートを使いましたが、新金プレートも良いと思います。
1個100円前後の商品はまとめ買いしないと割高になってしまう物が多いです。
このページの先頭へ
今日の解決策は『自分で電気工事』でした。
アース工事をはじめ、電気工事士免状が必要な作業がありますので、くれぐれも無免許工事はなさらないでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。