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BCP・災害対策 生活

『停電時に生き抜くための食事』 -今日の課題-

★今日の課題★
生き抜くための食事




1.停電の影響
 ▽停電と家電
 ▽炊飯器・電子レンジ・電気ケトル NG

2.停電した(事後対応)
 ▽生き抜くために
 ▽食べられる物のリストアップ
 ▽消費優先順位でグルーピング
 ▽調理方法リストアップ
 ▽献立
 ▽物々交換

3.停電しそう(事前準備)
 ▽まず、炊飯
 ▽レトルトカレー

4.停電経験談
 ▽初日はコンビニ弁当
 ▽停電後の最初はコンビニ弁当をレンチン
 ▽モーニングは手作りサンドウィッチ
 ▽コトコト調理
 ▽パック御飯
 ▽ミリメシ

5.発電機があれば思考停止OK




停電の影響

 上図は2018年9月の台風21号のあと、店舗の弁当や総菜が並ぶ棚です。

 買い占めに遭ったのではなく、入荷が無い状態です。品薄です。



停電と家電

 停電すれば、冷蔵庫は動きません。
 自宅のストックは腐敗していく可能性があります。
 スーパーやコンビニも在庫が廃棄物と化し、その上に入荷も停滞、エリア全体で食品の品薄状態が続きます。



炊飯器・電子レンジ・電気ケトル NG

 停電すれば炊飯器も電子レンジも使えません。
 お米さえあれば空腹は満たされるのですが、精米を炊飯することはできないのでパック御飯を冷たいまま食べるしかないかもしれません。

 電気ケトル(ティファールなど)や電気ポットも使えません。カップ麺を食べるにしても、お湯が手に入るかどうかが重要になります。




停電した(事後対応)
いまある物でサバイバル


生き抜くために

 非常事態において、生き抜くためには、何でも良いから食べなければなりません。

 災害の講演等では『Goal-oriented Action』(GOA)という言葉で説明させて頂いておりますが、ゴール(目標)志向の活動、つまり生きることを最優先になりふり構わず進みましょうということです。

 ただし、一定の秩序が必要です。
 お腹を下しても、119番通報すらできない停電かもしれませんし、毒を口にして生命を危機にさらしても仕方ありません。



食べられる物のリストアップ

 最初に、食べられる物をリストアップします。

 食品であれば何でも良いので、マーガリンもアイスクリームも、グミもすべてリストアップします。

大分類品目
肉・魚豚バラ、鶏モモ、ブリ切身、イカ....
野菜キャベツ、ネギ、トマト、キュウリ....
日配品牛乳、玉子....
調味料味噌、醤油、出汁、オリーブ油....
佃煮等海苔佃煮、梅干し....
ジャム等イチゴジャム、メープルシロップ....
菓子ピノ、プリン、おはぎ....


消費優先順でグルーピング

 消費の期限でグループ分けします。

 停電で冷蔵庫がダウンしているのであれば、例えばバターなどは溶けてしまうので1日以内、刺身や牛乳など常温では1日と持たないのであれば同群になります。玉子も生では2日くらいですが、ゆでたまごにしてしまえばもう少し延長できるかもしれないので、グループ分けの途中で移動させても構いません。

 台風到来が想定できる9月の20℃超えの日を想定し、ストックされていそうな食品で分類してみます。
 この記事をお読みの皆様、ぜひ、ご自身の間隔で分類してみてください。

期限品目
常温半日刺身、バター....
常温1日魚切身....
常温2日マヨネーズ、牛乳、玉子、ヨーグルト、豆腐....
冷凍食品全般(冷凍庫内解凍)
常温3日精肉、残り物、葉物野菜、漬物....
4日以降ハム、ソーセージ、チーズ、納豆....
開封済の食品全般
7日以降調味料全般、冷蔵保存が必要な食品全般(未開封含む)


調理方法リストアップ

 利用可能な調理方法をリストアップします。

 IHコンロ、電子レンジ、トースター、炊飯器、どれも使えません。

 カセットコンロ、バーベキューコンロ、コンクリートブロックで囲んだ簡易かまど、ガスバーナー、薪など熱源を探します。

 煮炊きする加熱調理に限らず、すり潰したり練りこんだりする方法も模索します。



献立

 ここが重要です。

 いま、使える調理器具や調理方法を考えたうえで、優先順位の高い食材を消費しつつ、冷蔵保存できないので食べきれるようにするか、廃棄覚悟で調理する必要があります。

 とはいえ、とりあえず安全に口に入れば良いので煮る・焼くで良いと思います。
 テレビ番組で芸人のよゐこ浜口さんが無人島生活で行っている調理方法は、鍋に油を満たしてタコや魚を投げ込むという荒々しい調理ですが、しっかり火を通して食事をするという目的は果たしています。

 意外と大変なのは後半の食事です。

 3日目くらいになると、白米が無い食事に飽きたり、単調な味付けに反応が鈍くなります。
 食材も生鮮系は無くなっているはずなので、カップ麺やお菓子のアレンジ料理などになってきます。



物々交換

 ご近所や親戚と物々交換するのもGOAとしては優秀は方法です。

 オール電化住宅に住み、カセットガスコンロなどの代替手段も無いのであれば、ガス調理できるお宅に協力を求めるのも手段の1つです。

 停電を理由とした休業店舗、まさに『軒並み』でした。停電後には、お金で買える物は何もありませんでした。





停電しそう(事前準備)
嵐が来る前に


まず、炊飯

 台風はある程度の予想がついた中で到来します。

 台風到来前に炊飯器を2階に持っていき、炊飯して保温しておきましょう。

 2階に炊飯器があれば1階が浸水しても食べ物が確保できた状態で救助を待つことができます。

 できれば台風到達予想の2~3時間前から炊飯して、台風到来前に炊飯は完了して保温しておくと良いと思います。

 もっと時間に余裕があれば、2回炊飯しても良いと思います。
 レトルトカレーをかけて食べられるようにお皿に盛って置いていれば、停電しなければ普通にレンジでチン、停電してしまってもちょっと冷めた御飯ですがおいしくいただけると思います。



レトルトカレー

 レトルトカレーはパック御飯と一緒が良いですが、パンでもあいます。
 冷凍うどん、水で戻した乾麺、煎餅やスナック菓子でも調和しますので、便利な調味料という位置づけでも良いかもしれません。

 スーパー、コンビニ、ドラッグストア、どこでも良いので買いに行きましょう。

 定番のボンカレーです。パック御飯とのセットが想像しやすいですがパンでも合います。



常温保存可能なおかず調理

 望ましくはなくとも、常温保存できそうなおかずを作ってストックします。

 停電中に家族で食中毒とは最悪な事態ですが、飢えをしのぐのも必要なことです。

 家庭調理のカレーは温めが必要なので望ましくはありません。

 佃煮までは作っている時間もなさそうですが、停電で冷蔵庫の中身を腐らせる事も考えながら材料を消費します。
 牛肉のしぐれ煮、魚のフレーク、豚肉や野菜の冷しゃぶ、棒棒鶏(バンバンジー)、とりあえず火を通して、水分は少なめの料理が雑菌の温床が少なくて良さそうです。

 つくり置きできるおかずのレシピ本があっても良いと思います。

作り置きのレシピが載っている本です。電子書籍版があるので持ち歩けて便利ですが、停電中に貴重なスマホバッテリを消費するのももったいないので、紙媒体の方が良いかもしれません。



ヒガシマル粉末うどんスープ

 ヒガシマルの『うどんスープ』は万能性が高いと思います。

 まず、うどんやそばを作るときには、汁になります。
 このスープとレトルトカレーを組み合わせると、カレーうどんが簡単に作れます。

 麺がなくても、スープとしてそのまま飲むことができます。

 おでんに使う方も多いと思います。

 御飯に粉末を掛けて、お湯か水を掛ければお茶漬け風になります。固く冷えた白米でも、ある程度はおいしくなります。
 オニギリに混ぜるという荒業も悪くはないです。バランスが悪いとショッパイですが、上手くいけば出汁が効いたオニギリになります。

 昔、アルバイト先ではスープチャーハンにも使っていました。レンチンのチャーハンにスープを掛けて出していました。お客さんから和風だと言われたことはなく、なんとなく中華風になっていました。

 冷凍のレンチンたこ焼きに沿えて出すこともありました。明石焼き風になるのですが、これも好評でした。

 ヒガシマルの『うどんスープ』は非常用備蓄に良いですし、現に今、被災してしまった方々も家に粉末があれば、ぜひ試してみてください。

 ヒガシマルの『うどんスープ』です。うどん以外にも合う物が多いので、非常用にも常備しておくと良いと思います。もちろん、普段使いできます。




停電中に食べた物
2018年9月4日~ 台風21号


初日はコンビニ弁当

 台風が向かってきている9月4日、午前中は仕事で外出していたので、翌朝の食材を買って帰りました。

 9月4日のランチはコンビニ弁当でした。
 停電発生は13時半でしたので、昼時は電子レンジを使っていました。
 余るほどあったので、夜もコンビニ弁当になりました。



停電後の最初はコンビニ弁当をレンチン

 発電機があるので、電子レンジは500Wや600Wなど家庭用の普通レベルで使用できました。

 発電機があったおかげですが、太陽光発電でも350Wまでは使えるので、電子レンジを200Wモードなど弱い出力に設定すれば使える機種もあります。



モーニングは手作りサンドウィッチ

 前日、台風到来前のギリギリに買っていた食材でサンドウィッチでした。

 調理は停電の最中、自宅で行いましたが、明るいうちに行っており、水も熱も不要な包丁一本の調理でしたので、特に問題なく実施できました。



コトコト調理

 発災2日目からは、長期戦モードです。

 ルクルーゼの鍋でガスコンロ加熱した『鶏大根』です。
 朝一番に加熱、ひと煮立ちさせて火を止めます。あとは放置しておくだけで火が通り晩には食べごろです。

 これが一番良かったと思います。部屋が暑くなることもなく、エネルギーのことも考えることなく、調理の手間も少なく、暗くなっても影響がない、良い調理方法と献立だったと思います。

 ルクルーゼのホーロー鍋です。熱がこもりやすく、長時間の煮込み料理に威力を発揮します。災害対策として重宝しています。


パック御飯

 災害用の非常食として外せないパック御飯。

 Amazonのセールに合わせて箱買いしているので、だいたい30個はありますし、ローリングストックなので消費した分は近所のドラッグストアで特価品を買ってきます。

 いろいろな種類を食べてわかったのは、有名どころのブランド品はおいしいことです。
 特に冷めた時に差が出ます。
 備蓄を兼ねるのであれば、温めずに食べることを想定して『サトウのごはん』を置いておくと良いと思います。

 パック御飯です。普段から食べるのであれば『サトウのごはん』が安定的に美味しいです。非常食なら他社の廉価品でも良いかと思いますが、冷たいままでも美味しいと感じられる物が良いです。


ミリメシ

 『ミリタリーの食事』から『ミリメシ』と呼ばれているパッケージ化された食事があります。

 御飯と丼の具が入った箱には、加熱用の薬剤も同封されています。

 実際に食べてみました。
 調理に30分くらいかかるので、空腹になるちょっと前から調理した方が良いと思います。
 お子様が小さいのであれば、30分も我慢させるのは大変なので計画的に準備しましょう。


 火も水も使わず温かい食事ができる『レスキューフーズ』の牛丼です。作って食べてみましたが、調理時間が30分もかかるのが気がかりですが、停電してやることのない中では、計画的に食事の準備をすれば問題ないのかと思います。小さなお子様が居られる場合、時間管理に注意しましょう。



発電機常備
思考を停止し通常の食事


発電機

 冒頭で停電の影響を述べましたが、要するに家電品が使えれば停電の影響も軽微になります。

 調理に関して絶対的に守りたいのが冷蔵庫です。

 補助的に便利なのが電子レンジです。

 発電機があれば、これらの家電品が使えるようになります。


 私たちも使っているホンダのエネポです。カセットガス2本で、最大2時間以上稼働します。



冷蔵庫が使えるということは....

 冷蔵庫が使えれば、電子レンジも使用可能です。冷蔵庫を動かすのに600~1000Wほど必要だと考えると良いと思いますが、電子レンジは500~600Wで足ります。

 電子レンジを使う間、少しだけ冷蔵庫を停電状態にすれば良いので、冷蔵庫を生かせる発電機があれば、電子レンジも使えるようになるという事です。



ほぼ日常の献立

 冷蔵庫内の消費期限が迫ることもなく、ガスコンロかカセットコンロで加熱調理ができるならば、ほぼ日常の献立を選ぶ事ができます。

 スーパーなどは臨時休業が予想されるので、買い足しはできませんが、3~4日の事と思えば大したことはありません。

 10年に一度も使わないかもしれない発電機ですが、大型の台風が増えている昨今、価値ある発電機なのかもしれません。



発電機でできること

 発電機さえあれば、エアコンもテレビも洗濯機も動かせます。

 給湯器を動かすこともできます。

 スマホの充電ならば何十台も同時にできます。

 25℃を超える中で、エアコンが使えることは熱中症対策に有効なだけでなく、快適な生活を維持できることになります。

※.詳しくはこちらの記事もどうぞ




 

 災害が起きてから準備しても間に合う方法はいくつかありますが、災害が来る前に準備をしておくと選択の幅が広がります。

 実際の停電を体験し、その時系列をまとめたブログもありますのでご覧頂ければと思います。

 今日の解決策は『現状を分析して、献立を考える』でした。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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