★本日の話題★
停電時に使用する非常用電源としての発電機、蓄電池の比較ができるデータベースについて。
災害
『天災は忘れた頃にやってくる』とは寺田寅彦氏の言葉です。
関東大震災(1923年9月1日)があった20世紀前半、高精度な震度計の設置数は少なく、現在ほど迅速に、詳細に震度がわかるような科学力ではありませんでした。
情報の流通スピードも現在とは比較にならない差がありました。日本初のラジオ放送が1925年3月22日、テレビ放送は1953年2月1日です。関東大震災の頃は新聞や雑誌など更新頻度が日単位や月単位のメディアが主流でした。
人口が少ない場所で起きた災害、都市部から距離が遠い場所で起きた災害は、報じられていなかったかもしれません。少なくとも、速報で、リアルタイムに流す手段が無かったので、全国の人が災害発生を知るのは、早くても翌日の新聞でした。
近年は『災害が多い』などと言われますが、覚知される災害の数が多くなったという背景もあると思います。
【参考】NHKアーカイブス:ラジオとテレビ番組の出発点! 放送記念日特集
再び大地震
先週12月8日の23時15分頃、青森で震度6強を記録する地震が発生しました。
津波も発生し、久慈港で70cmを記録、陸に乗り上げて来るほどではなかったので被害は少なめでしたが、津波警報が発表された時点で、そのエリアに住んでいる人、特に沿岸部在住や在勤、何らかの財産を持っている人たちにとっては恐怖の時間であったと思います。
今回、マグニチュードは7.6と発表されましたが、阪神淡路大震災が7.3でした。マグニチュードは1増えると、そのエネルギーは32倍と言われていますので、0.3の差でもエネルギーは3倍くらいになっています。
阪神淡路大震災の震源の深さは15kmほど、直下型といわれる都市部の真下付近で発生したので甚大な被害を及ぼしました。今回の青森沖の地震は震源の深さが50km、場所が海の中でしたので津波が発生してしまいました。

地震と停電は直結しない
地震が起きたら、必ず停電するかというと、そうとも言えません。
停電は、地震が起きなくても発生しますし、地震に伴って発生することもあります。
今回は、地震の影響で停電が発生しました。

停電時の電源
停電が発生すれば『諦める』という人も少なくないと思います。
いつ起こるかわからない停電に対し、何万円も、何十万円も使いたくないという気持ちは理解できます。
ただし、何かあったとき、発災後に10万円支払っても電気は手に入らないので、停電に遭遇すれば10万円の発電機に10万円以上の価値を感じるかもしれません。

予備電源が必要な人
発電機などの予備電源が『あった方が良い』という人は、『なくても良い』という言い換えもできます。
一方で、『無くてはならない』という人も少なからず居ます。
その代表格として、医療的ケア児/ケア者が居ます。
在宅医療で、人工呼吸器などの生命維持管理装置を使用している患者は、その装置の停止は重篤な健康被害を受ける、最悪は死に至るということもあります。
電源さえあれば動作するという医療機器であれば、予備電源が『生命線』になります。

選びやすく
患者であるとはいえ、目指して患者になった訳ではないので、医療機器に興味がある人は少ないと思います。興味があっても、医療従事者のように養成校を卒業して国家試験を受けるようなレベルで勉強はしていないと思いますので、医療機器の素人であると言えるかもしれません。
電気についても、詳しい人は多くないと思います。
医療機器と電気に精通していなくても、発電機や蓄電池を買わなければならない、買うからには自分に合ったものを買いたい、という状況にあると思います。
今までは、ネット通販などの情報を見比べるしかなかったのですが、ようやく救世主のようなデータベースが現れました。
使い方
サイトを開いて、閲覧するだけでも情報は得られます。それで終わりとしても良いと思います。
少し便利に使うとすれば、ソート機能を手軽に使えます。
ソートの方法は大きく2種類あります。
項目名にハイパーリンクが張られている場合は、項目名をクリックすると並び替えが行われます。
項目名ではなく、三角印にハイパーリンクが張られている場合は昇順・降順を選んで並べ替えできます。
さらに便利な使い方としては、絞込機能があります。
キーワードを指定して絞り込む方法、数値の下限と上限を指定して絞り込む方法があります。キーワード指定は1語の場合と、2語でAnd/Orを選択する場合があります。
1語絞込
キーワードを1つ使って、データベースを絞り込む方法です。空欄にキーワードを入れて、ボタンを押下すれば実施されます。
2語絞込
キーワードを2つ使って、データベースを絞り込む方法です。空欄にキーワードを入れて、ボタンを押下すれば実施されます。
ANDボタンを押すと2語とも含む場合、ORボタンを押すと2語のいずれかを含む場合で絞込みます。
2値絞込
数値を2つ使って、データベースを絞り込む方法です。上限値と下限値を入れて、ボタンを押下すれば実施されます。
キーワード絞込は空欄が許容されますが、数値の場合は空欄が許容されないので、適当な数字を入れる必要があります
アマゾン・楽天・ヤフショ
このデータベースには、ネット通販大手のAmazon.co.jp、楽天市場、YAHOO!ショッピングの価格が表示されています。
価格の欄をクリックすると、サイトに飛ぶようにリンクも張られています。
ただし、価格についてはデータベース管理者が調査した時点の価格なので、サイトとは連動していません。タイムセールなどでたまたま安かったときの価格が掲載されていたり、逆に高いと思っていたサイトがセール価格になっていたりするので、一応のため3サイトのリンクを開いてみて、確認した方が良いかなと思います。
買うなら『自験例』あり
このデータベースには『自験例』という項目があります。
これは、データ提供側が、実機を用いた何らかの情報を持っている場合に表示があるそうです。
例えば、実際にエアコンを使ってみた、出力波形が正弦波であることを目視確認した、といった具合です。
カタログ値を鵜呑みにしてよいのか迷うところですが、人柱となって実験しているものもあるようなので、参考になると思います。
おわりに
今回は、発電機や蓄電池などの予備電源の類をまとめたデータベースについて触れてみました。
前から、データベースがあると良いなと思っていました。
これで、少し便利になります。
世の中の全機種が網羅されている訳ではないので、データの充実に期待するところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




