★今日の課題★
ネットワークストレージにアクセスができなくなった。
NetGearのネットワークストレージ『ReadyNAS 104』を使って10年くらいになりますが、突然アクセスできなくなりました。
結果としてアクセスできましたが、正しい方法かどうかわかりません。

ReadyNAS 104
NETGEARのReadyNAS 104は、ハードディスクドライブ(HDD)を4台設置できる4ベイ・デスクトップ型ネットワークストレージです。
ハードディスクは汎用品を使う事ができるので、筆者のパソコンの内蔵HDDが2TBであったので、当初は2TBのHDDを3台設置してRAIDを組んでいました。
パソコンの内蔵HDDを4TBに増やしたあとは3TB×4本に組み替えました。
つながらない
宅内に設置したReadyNASにはバックアップ用のデータを置いていますが、いつもどおりのIPアドレスにアクセスしたところ、アクセスエラーが表示されました。

本体の表示
ReadyNASの本体に表示されている内容は下記のとおりです。
ktime_get_update
_offsets_now+4c

この状態を見る限り、電源が入っていることは確認できます。本体背面のLANコネクタのところは黄緑色のランプが高速で点滅しているので、LAN接続も行われている様子です。
どのボタンも無効です。電源ボタンを30秒くらい長押ししても無反応です。
インターネットアプリ
NETGEARが提供するインターネット上のマネジメントアプリ(ReadyCLOUD)が2023年7月1日から停止しました。
下図は『https://readycloud.netgear.com』からアクセスして利用できていたのですが、使えなくなりました。
正常であったときはインターネット経由でファイル共有も可能であったため、ReadyNASに保存したデータをReady CLOUDでリンクアドレスを取得し、メールやLINEなどで相手に送ってシェアしていました。
ダウンロードされると管理者宛にメールで通知される仕組みであったため、非常に便利に使っていました。

ReadyCLOUDの現在
現在はReadyCLOUDにアクセスすると、自動転送機能(リダイレクト)によって下図のようなNETGEARのサイトが開きます。
NETGEARのサイトで探すと『ReadyCLOUD 機能サポート終了』の案内が出ています。
ReadyCLOUD 機能サポート終了
公開日: 2023/3/15 更新日: 2023/7/6
【更新】本サービスは終了いたしました。平素いつもより弊社製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
この度、ReadyNAS および無線ルーターにおける一部機能のサービス提供を終了いたします。【概要】
・ReadyCLOUDサービスの終了【影響範囲】
・無線ルータに搭載されている ReadyCLOUD を使用したクラウドアクセス機能の終了
・ReadyNASに搭載されている ReadyCLOUD を使用したクラウドアクセス機能の終了【サービス終了日程】
・無線ルーターに搭載されている ReadyCLOUD : 2023年4月4日
・ReadyNASに搭載されている ReadyCLOUD : 2023年7月1日【注意事項】
・上記日程以降は ReadyCLOUD サービスが利用できなくなりますので、クラウド経由でのアクセスが必要な場合、別のクラウドサービスの領域にデータを移行することを推奨します。
(※2023年3月現在、ReadyCLOUD の代替となるサービス提供は NETGAER では行っておりません。)
・クラウドサービスを介さないローカルアクセスについては上記サービス終了日以降もアクセス可能です。(SMB. AFP、NFSなどのアクセス含む)【参考情報】
ReadyCLOUD 機能サポート終了
https://kb.netgear.com/ja/000065568/長らくご愛好いただき、誠にありがとうございました。
ReadyCLOUD 機能サポート終了
NETGEAR: ReadyCLOUD 機能サポート終了(2023/3/15)
Support
ReadyNAS 104のサポートサイトが『This product / software is end-of-life.』(この製品/ソフトウェアは生産終了品です。)と赤文字で書いているので、この製品自体は過去のものであるという位置づけです。
NETGEAR: RN104 – ReadyNAS 100 Series 4- Bay, Support
所有物としての登録情報は残っています。MyNETGEARというページを開くと、筆者の場合は下図のように表示されます。
電源オフ
下図のような表示が出て3日以上、一向にアップデートが終わらない感じなので、思い切って電源を切りました。

方法はアンプラグド、コンセントを抜いて電源供給を停止しました。
再び電源を投入するとboostが始まり、起動が終わってアクセスしてみると、宅内でのローカルアクセスは成功しました。
インターネット接続はできないです。ReadyCLOUDに代わるシステムを利用することで接続できるようになると思いますが、情報漏洩の恐れもあるので試していません。
エアガン清掃
写真を撮りそびれましたが、エアコンプレッサで圧縮した空気できれいに掃除しました。
ものすごい量の埃が出てきたので、いかに汚れる物であるかがわかったと同時に、あれだけの埃を吸い込んでも正常に動き続けていたというのもすごいことだと思いました。
イメージ画像ですが、下図くらいの埃が噴出しました。
今後の対策
宅内でローカルに使うネットワークストレージとしてはまだまだ大丈夫な装置です。このまま使い続けようと思います。
一方で、インターネット上での利便性を失ったので、そちらはどうすべきか迷うところです。
Google Driveなどの無料サービスも充実しているので、当面はそちらの利用に慣れることが仕事かなと思います。
新しいデバイスも購入を検討しています。
どれが良いかわかりませんが、既存品が4ベイなのでそれは踏襲すべきかなと思います。
メーカー | QNAP | Synology | ASUSTOR |
商品名 | DiskStation | NIMBUSTOR 4 | |
型番 | TS-431K/AZ | DS423 | AS5304T |
調査時価格 | 54,130円 | 57,576円 | 65,619円 |
メモリ | 1GB DDR3 (拡張不可) | 2GB DDR4 non-ECC | 4GB DDR4-2400 (拡張可) |
CPU | AMD 1.7GHz クアッドコア | Realtek RTD1619B(4core) | Intel Gemini Lake Celeron J4105クアッドコア |
LAN | 1Gbit×2 | 1Gbit×2 | 2.5Gbit×2 |
クラウド | ○ myQNAPcloud | ○ QuickConnect | ○ |
ドライブ | 4ベイ | 4ベイ | 4ベイ |
HDD | 3.5インチ 別売 | 3.5インチ 別売 | 3.5インチ 別売 |
最大搭載 | 72TB | 72TB | |
USB | USB3.2 Gen1×1 | 3.2 Gen1×2 | 3.2 Gen1×3 |
HDMI | - | - | HDMI |
保証 | メーカー2年 +6カ月延長 | メーカー2年 | メーカー3年 |
公式サイト | QNAP公式 | Synology公式 | asustor公式 |
QNAPとSynologyの価格が同等であると考えれば、メモリやCPUなどを鑑みてSynologyの方が良いかなと思います。
Synologyは自宅用、ASUSTORは業務用という分け方をして考えれば価格差も納得だと思います。
Synologyも業務用途で使えます。Synology Drive Adminコンソールでファイルへのアクセスなどを管理できます。Webポータル管理もできるので、ファイルの閲覧や共有が可能です。
ASUSTORはAdobeのCreative Cloudとの連携性、2.5Gビットのイーサネット通信、多様なバックアップ機能、ライブストリーミングに優れているのも特徴です。
特筆すべき技術として『MyArchive』コールドバックアップがあります。HDDを取り外して保管するだけでストレージアーカイブになるので、4ベイの内の3ベイがアーカイブ用になります。
マルチユーザーアクセスに対応し、4,096アカウント、512グループ、同時接続512なので小中規模のオフィスでも使えます。
ASUSTOR NIMBUSTOR 4 AS5304T 4ベイ NAS (HDD別売)
高度な管理機能を有した高速処理できるネットワークストレージです。ローカルでのデータ共有だけでなく、インターネット上でも管理可能です。 |
おわりに
ある日突然、ネットワークストレージが使えなくなりましたが、電源を切る事で復旧しました。
一方で、インターネット上でのやり取りができるシステムはサービス機能が停止したので、こちらはサービス提供者不在となったために完全停止となりました。
バックアップとして残していたデータは消滅しなかったので、一件落着とします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
