★今日の課題★
交換可能なLED電球を、意図した色に変える
電球と蛍光灯
昔ながらの裸電球、白熱灯はランプ色が暖色系でした。シンプルな構造の場合はガラス球の中にフィラメントがあり、フィラメントが発熱することで光を発する原理でした。
原理に使い商品は、だいたい同じ色をしていました。
今で言うところの『電球色』です。
ガラスが透明か白色かで多少の違いはありましたが、だいたい同じです。
蛍光灯は電子と水銀がぶつかって出る紫外線が発光源で、基本的な色は白色でした。パルックなど演色性の高い蛍光管もありましたが、安価な基本商品は白色系でした。
LEDは半導体です。
光の三原色を原理としています。
LEDはRGB
LED素子に白色や電球色があるということではなく、三原色を原理として目的の色を生み出しています。
単に『白』といっても、何色のLED素子を使って白を表現するかで、微妙に色が違ったり、消費電力が違ったりします。
高効率青色LEDを発明した赤崎教授、天野教授、中村教授がノーベル賞を受賞したのは2014年のことです。
青色LEDが実用化されたことで、白色光源がLEDでも実現できるようになりました。
光の三原色であるRGBの内、赤色LEDと緑色LEDは1950年代には開発されていたので、青色LEDの発明が待たれていました。
青色LEDと発光体を組み合わせて、白色LEDをつくり、それを照明器具やスマホ画面などに応用しています。
白っぽい照明
下図は直管蛍光灯とLED電球が混在する部屋の様子です。

所感として、どうでしょうか。
『蛍光灯』と言われているから、白色だと思って見ると、LED電球が暖色系っぽくも見えます。
型式上の色は、直管蛍光灯が『温白色』です。
パナソニックによると、同社蛍光灯の温白色の色温度は3500K(ケルビン)です。

LED電球の方は『昼白色』です。
2021年10月の購入当時で2,299円、2025年11月に1,954円、普及したせいか、プレミアムフライデーだからか、安くなっています。
メーカー表記では、この昼白色LED電球の色温度は5000K(ケルビン)です。パナソニックで言うと5000Kは昼白色の中のナチュラル色です。6200K以上では昼白色のクール色という分類になっています。
直管蛍光灯が白色に近く、LED電球が暖色に近いと感じた人は、それが正解です。

暖色と淡色
メーカーが電球色だと言って売っている物と、昼白色だと言って売っている物を並べてみると、その違いはすぐにわかります。

上図は、試しに同じ照明器具に『電球色』と『昼白色』を取り付けてみました。
同じガラスシェードを通して見る光なので、条件は同じです。
主観ですが、この照明器具には電球色が合っているかなと思います。
リビング・ダイニング主照明
貴邸のリビングやダイニングの主照明の光の色は、何色でしょうか。
白色か電球色かで大きく分かれるところです。
『どちらが良いですか?』と聞かれることがあるのですが、回答は『お好きな方で』となります。
夜、マンションの南側から全戸を眺めてみると、リビングらしき大開口の部屋の光の色が、バラバラであると気づきます。

オフィスビルは概ね統一されており、執務をするオフィスフロアは白色系、エレベーターホールなどがある共用部は白色であったり暖色であったり様々です。上下階で異なるということが少ないので、だいたいわかると思います。

マンションになると、様子は変わります。バラバラです。

部屋全体の意匠性とのマッチングがどうであるかが、1つのカギになります。
もう1つは、照明器具との相性があります。

シャンデリアから派生したような、ガラス細工があるような器具や、真鍮フレームの器具などは、ロウソクから連想されるような電球色が似合うかもしれません。

電球らしい色
今回は、リビング照明を電球色に変えようと思い、試しにアマゾンのプレミアムフライデーセールで『電球色』を謳う製品を買いました。
条件としては電球色であること、口金はE26であること、100W型白熱球相当の光源であること、1本350円を超えないこと、としました。
それに該当したのがORALUCEと共同照明です。
ORALUCEは購入経験ゼロ、価格は最廉価レベル、セット品は6本入りがある。
共同照明は直管蛍光灯のLED化の際に幾度か直管LEDは購入経験がある。価格はORALUCEに比べればやや高いが、平均値から見れば安い方の部類。セット品は10本入りがある。
今回はORALUCEを選びました。決定理由は廉価であること、12本買うのにちょうど良かった、この2点です。
昼白色との比較は下図の通りです。同じカメラで撮影しているので、再現性のレベルは同等だと思います。
白色系のときは、実用的だなと感じていました。
暖色系に変えたとき、誰もが『あっ、電球変えた?』と気づくくらい、色の印象が変わりました。
冬であるという環境もあり、温かみを求めてしまうので、バイアスのかかった人たちが電球色を選びました。
ORALUCEの電球色のLED電球、電球色を求めている人から見て、問題ない電球色だと思います。
LDは電球色、Kは白色
今回、ORALUCEの電球色LED電球を6個入×2箱注文しました。
まず、リビング照明で6本消費しました。
同色が良いと思い、ダイニング照明で3本消費しました。
リビングにかかる吹き抜けの照明に3本消費しました。
合計12本、残さず使いました。

休む場所、食事をする場所は暖色系の電球色を使いましたが、作業する場所、闘う場所といった感じのキッチンは白色LEDです。
オープンキッチンのある高級レストランへ連れて行ってもらったとき、客席はやや薄暗い感じで電球色の照明を使っていましたが、客席に近いオープンキッチンは白色の、明るめの照明が設置されていました。高級店でも、作業場は白色、食材を適正に扱うためには白色が良いようです。
おわりに
今回はリビング・ダイニングを電球色のLED電球にしたいと思い、色々と調べました。
最終的には、メーカーや販売者が『電球色』と謳っているものを信じて買うしかなかったのですが、今回は正解でした。
LDKが、理想としていた雰囲気に近づいた気がします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




