★今日の課題★
捨て方に困る庭木や雑草の枝を粉砕したい。
うっそうと
隣地境界を越えて緑が生い茂ってしまいました。
これは庭木などではなく、雑草が枝化したようなものです。放置していたらどんどん大きくなりました。

撤去
左の建物の1階の窓が完全に覆われてしまっていたので、それだけでも問題でしたが、隣地に枝が伸びてしまったので、ご近所トラブルにならないように、撤去することにしました。
3メートル超まで生長してしまったので、脚立を持ってきての作業です。

機械は使わず、ノコギリやハサミを使った手作業で、キレイに取り除くことができました。

ゴミの山
3m超の木が、隣地まで枝を伸ばしていたので、ゴミの量は相当です。
1坪くらいのところに、1mくらいの山になったので、ざっくりと3立米~4立米くらいになりました。
軽トラの荷台が幅1.4m、長さ2m、あおりの高さが0.3mくらいなので、平積みで0.84立米、1mの高さまで均等に積めたとしても2.8立米です。
すなわち、今回のゴミは軽トラ1杯分より多い計算になります。

処分費用の試算
軽トラ1杯、最大積載量は350kgです。
大阪市の場合、処分場へ市民が持ち込んだ場合の処分費用は10kgあたり90円です。350kgなら3,150円です。
軽トラを1日レンタルすると6,600円、事故免責補償(CDW)が1日2,200円、合計8,800円です。これは一例なので、3時間程度で安く貸してくれるところもあります。
ごみの処分だけ業者委託すると、8,000円~12,000円くらいになると思います。安い業者を見つけられたとしても、処分場での費用を下回ることはないと思います。
一般ごみとして捨てる
普段の家庭ごみのルールに従って枝を捨てれば、処分費用はかかりません。植木屋さんのように事業ゴミとして出すことはできません。あくまで、個人宅で出たゴミの話です。
葉や枝などはゴミ袋に入れても隙間が多くできてしまいます。特に枝は無理やり入れようとすると袋が破けてしまいますので、負担が掛からないように入れる必要があります。
今回のゴミの量からすると、30~40袋は必要になると思います。袋を破らないように慎重に40袋も作り、ごみステーションまで運び、処分する必要があります。
今回の1回で終わりならば頑張れそうですが、また枝の処分があるかもしれないので、枝粉砕機を検討しました。
枝粉砕機
ガーデンシュレッダーやウッドチッパーなどとも呼ばれる枝粉砕機は、文字通り枝を細かく粉砕してくれます。
業務用ではなく、家庭用というサイズ感の機種もあるので、今回はそのラインアップから検討することにしました。
粉砕後の様子は下記動画で確認できます。
メーカー検索
『枝粉砕機』『枝破砕機』『ガーデンシュレッダ-』などでAmazon.co.jpで検索したところ、以下のブランドがリストアップされました。
京セラ(旧リョービ)
京セラ GS-2010
○電源:AC100V(50/60Hz) ○定格電流:15A ○消費電力:1450W ○最大粉砕枝径:25mm(枝木の種類により異なる) ○無負荷回転数:4050min-1 ○質量: 14kg ○電源コード: 5m ○サイズ: 長さ540×幅450×高さ933mm |
山善(YAMAZEN)
山善 電動ガーデンシュレッダー YGS-30B
○本体サイズ:幅42.5×奥行51×高さ88.5cm ○本体重量:18kg ○電源:100V (50Hz/60Hz) ○消費電力:1500W/電流:15A ○定格時間:25分(※気温20度基準) ○回転数:3750rpm(無負荷時) ○最大破砕能力:生木小枝(直径30mm ○/粉砕バッグ容量:45L ○強力な粉砕刃で最大30mmの太枝も粉砕。園芸ゴミをまたたく間に1/6サイズに。移動しやすい大型車輪付き。粉砕チップは燃えるゴミとして処理可 ○メーカー保証1年付き |
ミナトワークス
ミナトワークス MGS-1501A
○定格電圧 : 100V 50Hz/60Hz ○定格電流 : 15A ○定格消費電力 : 1500W ○定格使用時間 : 25分 ○最大粉砕能力 : 最大Φ30mm ※種類・状態により異なります ○本体サイズ : 幅325×奥行435×高さ950mm(脚含まず650mm) ○本体重量 : 13.6kg ○電源コード : 10m ○付属品 : 押し棒・スパナ・六角レンチ・集草バッグ |
HAIGE(ハイガー)
HAIGE HG-BSLD02E
○粉砕可能な枝径:45mm(生木・生竹) ○サイズ(幅×奥行×高さ):450mm×540mm×900mm ○ダストBOX:約50L ○連続使用時間:25分(気温20°Cでの数値です) ○電源:交流 100V 50/60Hz ○消費電力:1450W ○定格電流:15A ○モーター:ブラシモーター |
その他のブランド
上述のメーカー以外の商品群をピックアップしました。
機種比較
前述のブランドから、概ね3万円前後の機種を拾い上げてみました。
メーカー | 京セラ | 山善 | ミナト ワークス | HAIGE | HAIGE |
型番 | GS-2010 | YGS-30B | MGS-1501A | HG-BSLD02E | HG-BSLD01DA |
Amazon価格 | 32,905円 | 24,267円 | 23,800円 | 29,800円 | 21,800円 |
楽天価格 | 32,395円~ | 25,800円~ | 23,800円~ | 26,800円~ | 18,980円~ |
Yahoo!価格 | 32,670円~ | 25,800円~ | 23,800円~ | 26,800円~ | 18,980円~ |
最大粉砕径 | 25mm | 30mm | 30mm | 45mm | 40mm |
連続使用 | 25分 | 25分 | 25分 | 25分 | |
排出函容量 | 50L | – | – | 50L | – |
電源 | AC100V | AC100V | AC100V | AC100V | AC100V |
消費電力 | 1450W | 1500W | 1500W | 1450W | 1450W |
無負荷回転数 | 4,050rpm | 3,750rpm |
メンテナンス
消耗品である刃が劣化したとき、一旦は研いで済ますこともできますが、いずれは交換が必要になります。
そこで、替刃が手に入るのかどうかで保守性を比較してみました。
いずれも替刃は存在していますので、入手は可能なようです。
また、故障時の対応についても知っておく必要があるので、国内拠点の有無なども調べました。
いずれのブランドも本社は国内にあり、自社拠点や代理店などが全国にあるようです。
メーカー | 京セラ | 山善 | ミナトワークス | HAIGE | HAIGE |
型番 | GS-2010 | YGS-30B | MGS-1501A | HG-BSLD02E | HG-BSLD01DA |
本体価格 | 32,905円 | 24,267円 | 23,800円 | 29,800円 | 21,800円 |
替刃 | GS-2010用ブレードセット 2枚1組 | YGS-30B用 粉砕刃 2枚 YGS30B-HB | MGS-1501A用替刃 交換セット | HG-BSLD01DA・HG-BSLD02E用替刃 | HG-BSLD01DA・HG-BSLD02E用替刃 |
替刃Amazon | 2,324円 | - | 2,850円 | - | - |
替刃 楽天 | 2,240円 | - | 2,800円 | 2,640円 | 2,640円 |
替刃 モノタロウ | 2,198円 | 3,998円 | - | - | - |
国内拠点 | あり | あり | あり | あり | あり |
本社 | 広島県 | 大阪府 | 福岡県 | 群馬県 | 群馬県 |
機種選定
粉砕できる枝の太さはHAIGEのHG-BSLD02Eが45mmで圧倒的に強いです。山善の上位機種(YRM-35B)やミナトワークスの上位機種(MGS-1510Si)でも35mmなので、45mmを粉砕できて26,800円はリーズナブルだと思います。
一方で、一般家庭で45mmの枝があるかと言うと、なかなか無いと思います。幹が45mmということがあっても、それを切って捨てる機会は少ないので、そのときはノコギリで50cmくらいに刻んで燃やせるごみの日に捨てればよいかなと思いました。
そうなると、価格設定は一段下がって25,000円以下となります。山善、ミナトワークス、HAIGEの3機種に絞りました。
3機種の違いとしては、HAIGEは40mmまで対応であるのに対し他2機種は30mmまでです。ここにパワーの違いがありそうです。
本体の質量は山善が18kg、ミナトワークス13.6kg、HAIGEは10.5kgとHAIGEが優位です。価格もHAIGEが5,000円くらい安いので一番良さそうです。
メンテナンス性で言うと、HAIGEは替刃の入手が困難なようです。メーカーの公式サイトで売り切れになっているので、供給に不安があります。山善の替刃はモノタロウでしか手に入らないかもしれないので、価格的にマイナス点があります。
ミナトワークスは替刃が容易に入手できそうです。楽天やYahoo!など公式ショップも出店しており、安心感があります。
粉砕機の性能比較は難しそうでしたので、メンテナンス性を重視してミナトワークスの製品(MGS-1501A)を選ぶことにしました。
ミナトワークス内で比較
ミナトワークスのMGS-1501Aを23,800円で調達することに決めましたが、後悔しないように同社の他製品も確認しておくことにしました。
公式サイトでリストされたガーデンシュレッダーは3機種です。
一番大きい機種は幅広ホッパーに投入していくような感じなので作業効率は良さそうです。80mmまで対応しているので、たぶん角材なんかも粉砕できてしまいます。本体が100kg超、バイクのようなものかなと思いますので、家庭用として使うにはオーバースペックです。
中間の機種はギア回転刃式で粉砕効率が良さそう、逆回転もできるので保守性が高い気がします。残念ながら、今日の時点で品切れらしく、入荷の目途も立たないみたいです。公式サイトでは39,800円と表示されているので、下位機種より16,000円高です。
メーカー | ミナトワークス | ミナトワークス | ミナトワークス |
型番 | MGS-1501A | MGS-1510Si | MGSE-100 |
Amazon価格 | 23,800円 | ? | 107,900円 |
楽天価格 | 23,800円~ | ? | 99,980円~ |
Yahoo!価格 | 23,800円~ | ? | 99,980円~ |
最大粉砕径 | 30mm | 35mm | 80mm |
連続使用 | 25分 | 25分 | - |
粉砕刃 | 回転刃 | ギア回転刃 | 回転刃(両刃) |
排出函容量 | - | 50L | - |
逆回転機能 | - | 電動式 | 手動式 |
電源 | AC100V | AC100V | - |
消費電力 | 1500W | 1500W | - |
馬力 | - | - | 6.5馬力 |
熱源 | 商用電源 | 商用電源 | ガソリン |
動力源 | モーター | モーター | エンジン |
本体質量 | 13.6kg | 25kg | 102kg |
ミナトワークスMGS-1501A調達
ミナトワークスのMGS-1501Aを23,800円で調達することにしました。
配送の日数を比べたところ、Amazonが2~3日後、楽天が翌日、Yahoo!も翌日配送でしたので、楽天かヤフーに絞りました。
ポイント還元は楽天が698ポイント、Yahoo!(PayPay)が1,092ポイントなので、同価格で買うならばヤフーショッピングが優位です。
ここで1つ、決定的な違いを見つけました。
楽天には『3年あんしん延長保証付き』というプランが、プラス1,000円で選択できるようです。
この延長保証が決定打となり、楽天で買うことにしました。
ということで支払総額は24,800円でした。送料は無料です。
調子
外観は写真で見ていた通りという感じです。
車輪やアームは自身で取り付けます。
車輪を固定する六角ナット用のスパナは付属していますが、アームを固定するためのプラスドライバーは付属していないので、準備が必要です。ネジ留めしなくても動作させることは可能です。
電源プラグを挿し、スイッチを入れれば、まぁまぁな騒音を立てて動き出します。挿入口から枝を入れれば、刃物でカットしている音とともに、粉砕されたチップが下方から飛び出してきます。
粉砕中の音が大きいのは仕方ないので、粉砕するときだけスイッチを入れて使いました。したがって、連続使用25分という限界に近づくことはなく、1回あたり1分も動かさないで停止、次の枝を用意して再びスイッチを入れるまでに最低でも1~2分、長いと5分以上のインターバルタイムが発生します。
メーカーサイトではゴミの量が10分の1に減量できるとありましたが、確かに少量になりました。筆者宅では、チップを庭に撒いてしまったので、ゴミはゼロになりました。
粉砕の対象となる枝の種類や状態によって、下図のようにチップの見た目が異なります。
費用対効果
今回の調達費用は24,800円です。
枝を集めて、粉砕機に入れて処理する人件費はゼロです。
作業は10時頃から始めて14時頃までかかったので、0.5人日として、人を雇うだけで1万円以上かかるかなと思います。
枝を袋に詰めていく、破れないように慎重にしても破れる、そのたびに勝負に敗れたような感じでストレスになる、ということから解放されただけでも価値がありそうです。
粉砕に係る電気代は、仮に動作時間が30分、消費電力1450Wであったとして725Whr、0.725kWhです。1kWhあたり30円とすると22円くらいです。
粉砕後のごみの処分費は、家庭用の燃やせるゴミとして捨てればゼロ円です。今回は庭に撒いてしまったので、そもそもゴミ袋すら使っていません。
1回だけで見てしまうと24,800円は高いかもしれません。
4回使えば6,200円/回になるので、この時点で軽トラを借りるより安いなと感じることができると思います。
何よりも、何も考えずに穴に枝を入れるだけで処理が終わるという手軽さが、色々な意味でリーズナブルであったと思います。
おわりに
今回は、無用な草木の処理における、廃棄すべき枝などの処分方法について検討しました。
ガーデンシュレッダーなどと呼ばれる粉砕機を使うことで、枝が粉々になり、ゴミ袋に入れて捨てるにしても手軽で軽量、チップを庭に撒けば肥料にもなり得るということで、リーズナブルな感じになりました。
枝をビニル袋に入れる際に、袋に穴が開いてしまって困るというのは想像しやすいと思いますが、あのストレスから解放されるという点では、非常に良い買い物かなと思います。
機種選定においては、メンテナンス性を重視しました。使い慣れない機器だけに、大事なことかなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
