★今日の課題★
メーラーソフトのThunderbirdで受信できていない状況が発生した。また、一部のメッセージの内容(本文)が表示されない現象に遭遇した。
最新版
前提条件を整理すると、Thunderbirdは最新版を維持しています。
今日の時点では 128.110esr (64ビット) です。

症状1.受信できない
Thuderbirdでメッセージが受信できない状態になっています。
Thuderbirdを起動すれば自動受信する設定にしていると、新着メッセージが無ければ『新着なし』と思い込んでいましたが、能動的に受信ボタンを押しても受信できないことに気づきました。


通常、下図のように設定しています。起動時、および起動後は定期的に受信する設定です。

症状2.メッセージが見られない
受信メッセージのリストは表示されるが、その本文が表示されないという現象が起こりました。
Thunderbirdを再起動しても直りません。

『受信できない』の改善
受信できない現象の原因は、サーバー設定の問題でした。
これまで『サーバー名』は、独自ドメイン名に設定してありました。例えば当サイトで言えば『ampita.net』と入力してありました。
この設定が通用しなくなったようです。

変更後の設定値は『*****.sakura.ne.jp』です。
私たちはさくらインターネットのレンタルサーバを利用しているので設定は『*****.sakura.ne.jp』ですが、XServerであれば『sv***.xserver.jp』のうように各社の指示がある設定が必要です。
【参考】SAKURA internet:メールソフト(メーラー)の設定内容を知りたい
【参考】XServerレンタルサーバー:メールソフトの設定
【参考】LOLIPOP:各種メールソフトの設定方法
確認方法
受信できない現状を確認する方法は、そのアドレス宛にテストメールを送ってもらって、受信できるか確認する方法があります。
自身でもgMailのようなウェブメールを使って送信してみても良いと思います。
今後は、月1~2回のテストメール送信の機会を設けようと思います。
『メッセージが見られない』の改善
メッセージが見られない現象は、原因不明です。
Thunderbirdの再起動では改善されないことは確認済です。
Thunderbirdには複数のアカウントを登録していますが、すべてのアカウントでメッセージが見られない訳ではなく、1つのアカウント限定です。
そのアカウントでも、送受信両方で見られない訳ではなく、受信メッセージだけ見られない状況です。
ここで推理したのが、受信メッセージを格納するファイルの異常です。
メールのファイルが格納されているフォルダを見ると、下図のような構成になっていました。

Thunderbirdのファイル群がどこにあるか確認する方法は、Thunderbirdの『設定』を開き、『サーバ設定』を選択すると最下段に『メッセージの保存』という項目があります。そこの『メッセージの保存先』に表示されています。

ファイルサイズを見る限り『Inbox』か『Sent』が送信or受信メッセージが入っているファイルであろうと想像できます。
名前からして『Sent』は送信っぽいので、『Inbox』が受信であろうと推定しました。
バックアップ用に『Inbox』をコピーしておきました。

次に、『Inbox』を右クリックして『プログラムから開く』を選択しました。

現れたメニューから『メモ帳』を選択しました。

メモ帳で開くと下図のような感じになります。内容としてはメールの生データといった感じです。
メモ帳の『Inbox』ファイルを保存します。開いた直後に Ctrl キーを押しながら S キーを押せば保存が実行されます。

Thunderbirdを再起動すると、直っていました。

『Inbox』というファイル自体が壊れていたということは無いと思います。もしかすると、Thunderbirdでファイルの最終更新日か何かの日付を管理していて、その日付より古い『Inbox』ファイルしか見当たらないので、開こうとしなかったのではないかと推測しています。
メモ帳で開いて保存することで、最終更新日が新しい日付になります。Thunderbirdが記録していた日付より新しいものを見つけたので、それを開くという処理に至ったのではないかと推測します。
おわりに
今回はメーラーソフト『Thunderbird』で2つの現象に遭遇しました。
便利なソフトであり、日常的に使用頻度の高いソフトでもあるので、受信できていないという状況には早く気付く必要があります。
今回は、気づいてから数時間以内には解決できたので良かったですが、気づいていなかった期間は1カ月以上になります。その間のメール、無視していたような感じなので、関係者にはお詫びの連絡を入れました。
今後も、課題解決に向けて調査・研究して参ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
