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被災地がいま欲しいアイテム〜 食料・食糧 〜 |
被災者の食生活は発災からの時間、避難している場所の環境、季節や食文化など多様なニーズがあります。
また、被災者が気づかない健康上の問題、被災地の経済や雇用なども関係する場合があります。詳しくは『支援物資』のページでご紹介していますが、支援をなさる方も相手方のニーズを把握するように努めましょう。
発災直後は備蓄品や国のプッシュ型支援で物資供給はなされます。
理屈の上では足りてることになっていますが、実際は行き届かない場所が発生してしまいます。
例えば病院は避難所ではないため、行政による支援の対象外です。病院のスタッフに水もタオルも届きません。
指定避難所でも想定を上回る避難者がいる場合、数が足りないため混乱を避けるために配布をやめてしまう場合があります。
求められるものは災害備蓄品と同じようなものになります。
水と調理不要の食料が当初3日間ほどの必要物資になります。
水分については脱水症状を避けるための飲水、トイレへ足を運ぶための飲水、塩分過多による高血圧を避けるための飲水など目的は様々ですが、野菜ジュースなど摂取しやすいものもあると有意義です。
災害復旧が始まる3日目〜7日目頃には、一部の避難所では炊き出しも始まり温かい食事を摂れるようになります。
しかし避難所に行っていない自宅避難(在宅避難)者や、発災後も働き続ける医療従事者らの手元に炊き出しは届かず、いまだ非常食を食べている可能性があります。
周辺店舗は臨時休業や品薄状態で食料が手に入らないため、遠隔地からの支援物資に期待が寄せられます。
ある被災地では『おかずとして提供可能で、長期保存ができ、調理不要で食べられるもの』があると良いとして支援を求めていました。
缶詰、レトルト食品、インスタントラーメン、ふりかけ、即席みそ汁、ハム・ソーセージ等が重宝されるようです。
筆者は魚肉ソーセージもツナ缶もそのままおかずとして食べられますが、皆様はいかがでしょうか。
断水や停電からの復旧により家庭調理も再開されますが、物流は混乱したままなので野菜や果物が入手困難となっている時期です。
じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、りんご、みかんなど日本の食卓で多用される青果類は要望が多い食材です。
同時に味噌やサラダ油なども不足し、また食生活の変化から減塩醤油やカロリーオフのマヨネーズなども要望が出ます。
冷蔵庫の中身が停電により全滅している家庭も多いため、冷蔵保管が必要な調味料も全滅しています。
バターやマーガリンは溶け、ジャムや佃煮はカビが生え、ソースやチューブわさびは風味が変わります。
ある避難所ではマヨネーズが大量に送られ、1人1本のマイボトル化できたのは良かったのですが、カロリー摂取量が増えすぎたので、できれば使い切りの方が良かったとの意見もありました。
発災から1カ月も経過すると『パンだけ』『おにぎりだけ』という食生活は脱し、弁当の配給などの方法である程度のバランスがとれた食事は始まっている頃です。
自宅や仮設住宅に入り家庭調理が始まっている場合は物資の支援は必要性が低いですが、避難所生活を続けている人にとっては温かい食事、食べなれた献立が恋しいです。
この頃のニーズはかなり幅が広くなりますので、現地のニーズについて市役所のホームページなどを見て確認してみましょう。
避難所であっても仮設住宅であっても、新しいコミュニティが生まれている頃です。
生きるための食事以外に、ティータイムを楽しめるゆとりも出てきている頃ですので、お茶菓子なども喜ばれると思います。
運動量が低下している可能性があり、カロリー制限している避難所もあるかもしれません。送る時は保健師さん宛に手紙を添えるのも良いでしょう。
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