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私たちの経験から、備えておくと良いなと思える品々を、特にこの機種と限定してご紹介します。
一点ずつ、特徴やおすすめポイントをコメントさせて頂きますので、お時間がございましたらぜひお読みください。
停電対策の主役です。
カセットガス2本で約2時間、最大9Aの電源を供給してくれます。
カセットガスの利点は保管性と運搬性です。
錆びない場所であれば食器棚に5年以上していても使えます。缶が正常でれば中身のガスは変性しません。対してガソリンは保管には細心の注意が必要です。
ガソリンは運搬にも気遣いが必要であり、キャンプなどに発電機を持っていこうと思えば爆発リスクや車内でのニオイ対策など配慮が必要です。
カセットガボンベ自体は無味無臭。転がっても安全です。ネット通販でも販売されているので発災後に遠方から調達することも可能です。
enepoの良いところは燃費と可搬性です。
類似品よりも高出力ながら排気量は小さく、その分だけ騒音が小さく、重量も軽く仕上がっています。
軽いとは言え20kg弱あります。でも、旅行用キャリーバッグのように引いて歩けるので重量感は軽く感じます。
2台連結運転すれば1,800VA、約18Aの電源が確保できるのでかなり大きいエアコンも動きます。
1台でも8畳程度のエアコンと600L級の冷蔵庫が同時に使え、まだ余力があるので扇風機やスマホ充電もできました。
寝るときはエアコンと冷蔵庫、朝は洗濯機と冷蔵庫、夜は給湯器と冷蔵庫の組み合わせで、平時並みの快適生活を送ることができました。
災害が起きた後は品薄になり、中古の方が高くなるような状況ですので、思い立ったときに調達されることをお勧めします。
カセットガスの生みの親は岩谷産業です。
なので、お勧めはイワタニのカセットガスです。
ただし、JIS規格などで縛られているため、他社製品を購入しても一定のパフォーマンスを得る事ができます。
発災後であれば、何でも良いのでJIS規格品を探しましょう。
SmartTapポータブル電源PowerArQは174,000mAhの大容量を持つ正弦波100Vの蓄電池です。
内蔵電池はLG製のリチウムイオン電池です。日本のパナソニックとの比較で出される企業ですので、相当の品質が期待できる電池だと思います。
蓄電量ですが5,000円程安いsuaoki ポータブル電源 G500は137,700mAhです。この差は大きいと思います。
また、保証期間がsuaokiの12ヶ月に対し、SmartTapは2年間と倍の期間保証されています。
日本の国内法である電気用品安全法ではPSEマークを取得しなければなりませんが、本商品は取得済で安心です。
出力300W、最大500Wなので相性が良ければ600L級の冷蔵庫も動作させられると思います。
ソーラーパネルを組み合わせれば、平時からの蓄電もエコにできます。
日本経済新聞:パナソニック対LG EVのカギ握る電池メーカー
Amazon:suaoki ポータブル電源 G500
私たちは 『逆ドラム』などと呼んだりしますが、コンセントの位置が従来の物と違う延長ドラムです。
以前のドラムは側面に壁コンセントのようなアウトレットが付いていて、差込プラグを延ばしていって電源を確保していました。アウトレットにプラグを差したままコードを延ばすと絡まってしまい思わぬ事故も起きました。
ご紹介しているタイプはドラムに巻き付けられたケーブルの先端にアウトレット(コンセントのメス側)が付いていますので、取り回しの自由度が高いです。
長さが30mありますので、騒音の大きい発電機を少し離れたガレージに置く場合などに便利です。
実際の停電時の配線は、家の中も取り回しが大変になります。私たちは冷蔵庫とエアコン、洗濯機、給湯器と時間帯によってもバラバラでしたので、長いケーブルは重宝しました。
宅内を引き回すのに便利なケーブルです。
数本つないでメインケーブルにしても良いのですが、屋外に接続点があると漏電リスクが生じますので、できれば屋外には30m級の長いケーブルを使いましょう。
このケーブルの特徴は太さと柔らかさです。
丈夫なキャブタイヤケーブルですので、人が乗ったくらいでは簡単には断線しません。
重みがあって柔らかいので、宅内の転がし配線でも安定性があります。また、浮いてしまう事がないので、足を引っ掛けてしまう危険性も少ないです。暗闇の中で、普段は無い配線類が走行している宅内では、OAタップのような物よりも安全だと思います。
大工さんが丸鋸を使っても大丈夫な15A仕様なので、エアコンやドライヤーも大丈夫です。
電気工事士免状をお持ちの方はVVFケーブルでの配線もお勧めです。
私たちは分電盤に直接接続する方法で宅内配線のスマート化に成功しました。
非常時の仮設配線として、屋外の転がし配線などもVVFケーブルなら一定の安全性の上で実施できます。
矢崎の電線は電気工事会社が利用する卸店に常時在庫があるようなメーカー品です。
お宅の電気メーターにつながっている電線も、もしかするとヤザキかもしれません。
私たちは2系統同時配線にも対応できるよう、常に2巻は手元に置いています。
VVFケーブルの中の銅線の接続、昭和の時代は捻じるという方法もありましたが、その後はリングスリーブが主流でした。
普段工事をしない方が5千円もする圧着ペンチを保有するのは不経済です。
不慣れな技術で接続ミスでもしてしまったら漏電や感電を招く恐れもあるので、やはり不経済です。
ワゴのワンタッチコネクタはVVFケーブルの被覆を既定量だけ剥き、コネクタに差し込むだけで接続が完了します。
しっかりと差し込まれた事を確認さえすれば、事故が起こることはまず無いと考えられます。
差し込むだけでビニルテープ処理も不要です。
差し込むことができる本数はコネクタの種類に依りますので、まずは3本用を手元に持っておくとマルチに使えると思います。
私たちは2本用、3本用、4本用、8本用を在庫しています。
WAGOはプロも使うブランド品ですので、安心してご利用いただけます。
大工さんが工事現場で使っている作業灯の一種です。
ホワイトのシェードが光を拡散させるので、これ1台で1部屋を明るく照らします。
屋外での作業にも使えます。私たちは夏に花火をするとき、バケツの前に作業灯を置いて安全・確実な消火を助け、火災ややけどの予防に努めています。
クリップが付いているのでフェンスや階段手摺、物干し竿などに取り付けできます。
コード長は5mあるので取り回しはしやすいです。
誰もが1度は手にしたことがあると思います。
私たちはLEDの懐中電灯をいくつか調達してみましたが、この商品が一番よかったです。
2本組、2千円でお釣りがくる。リーズナブルです。
下の写真左側は天井を照らしたものですが、ズームを調整し拡大光にすれば天井面を広く照射でき、その反射光で部屋全体が明るくなります。
停電時、高輝度の懐中電灯を使うと暗順応に時間がかかり歩きだせないことがありましたが、この天井照射の方法を使うと丁度良い明るさが確保できて良かったです。
絞った光はかなり明るいので、ピンポイントの作業には適しています。災害時はあまり使わないような気もしますが、自己流で調整できる点が良かったです。
映画『パニック・ルーム』では懐中電灯でのSOS信号が隣人に....ネタバレになるのでやめておきますが、この懐中電灯はSOS用のフラッシュ機能も付いています。
バーベキューはせずとも、非常時の調理に木炭を使うことはあります。
私たちは木炭の火おこしにバーナーを活用しています。
バーナーとチムニースターターの組み合わせが素人の私たちには最強です。
バーナーがあれば10分程で火おこしできるので、余ったガスボンベはカセットこんろや発電機に転用しています。
災害とは関係ありませんが、子供の夏休みの工作で木板を焦がして木目を際立たせる加工にも使いました。
カセットガスを燃焼して使うヒーター(ストーブ)です。
オール電化住宅でなくても暖房はエアコンに頼っているご家庭も多いと思います。
灯油ストーブやガスファンヒーターが無いのであれば、停電時には暖を取ることが難しくなります。
このカセットボンベ式ガスヒーターはカセットガスボンベのみで動作させられます。
紹介している機種は1.5Lのペットボトル程度、本体もコンパクトなので置き場所の自由度が高いです。
ボンベ1本で3時間以上は燃焼できます。3本組のボンベを用意すれば10時間程度は使えます。
冬場の寒さしのぎに役立つアイテムです。
少し大きめの水筒といった外観です。外径80mm×高さ230mmで、容量は900mLです。
沸かすことができる湯量に限界があると思いますので、この程度の量で1日2〜3回の入替で温度をキープできれば、停電で凍えそうな宅内をしのげるのではないでしょうか。
意外にもレアな『ローソク』です。
トップブランド『カメヤマのローソク』から24時間用が販売されています。
専用容器に入っており、そのまま使えて火事の心配も少ないです。
停電発生後にあちらこちらの店舗を回りましたが見つけられませんでした。やはり、レアな商品は事前に備えて置くべきものでした。
カッターナイフが当たったくらいでは切れない手袋です。
何かと作業に重宝しています。
さほど分厚いという感覚はなく、細かな作業がしやすいです。
サイズはS、M、L、XLがあります。
1人1枚ずつ持っておくことをお勧めします。
100m巻で1,000円位です。
立入禁止の規制線に使えます。
ブルーシートを止めるのに使えます。
配線を引き回す際の呼び線として使えます。
多くの方がご使用経験のありそうな商品です。
ご家庭でも、飲食店でも使われているカセットこんろです。
私たちはお祝い返しのカタログギフトで手に入れましたが、景品などで貰う機会も多いかもしれません。
鍋料理のイメージもありますが、ヤカンで湯を沸かすだけでも部屋は暖かくなりますし、たこ焼きや焼肉などプレートをキッチンのガスレンジとは違った使いかたができると思います。
重量感のある鍋です。
電子レンジ以外の多くの加熱に対応し、ガスコンロのみならずIH、オーブンでも調理できます。
私たちは停電の日、朝一番に鶏大根を仕込んで加熱、火を止めて夕方まで放置して夕飯のおかずにしました。
短時間の加熱で手間がかからず、エコ調理ができました。
カセットコンロが1台しかないとすれば、順番に調理を進めて行かなければならないので、このような保温調理器は備えておくべきアイテムです。
ルクルーゼの公式サイトでも紹介されていますが、炊飯ができます。
停電時、炊飯器が使えないので非常に重要なことです。
電気は使わず、内容物で冷やす原始的な保冷バッグです。
保冷力が強いクーラーバッグで、車輪が付いているので移動もラクにできます。
断水が発生した際には給水所まで水を取りに行きますが、本品をキャリーバッグとして使った場合は2リットルのペットボトル9本を積んで帰って来れます。
車内で炊飯ができるデバイスです。
元々はトラックドライバーや建築職人さんが車内で温かい御飯を食べたい、というニーズから生まれた商品ですが、今では防災グッズの1つとして注目されています。
AmpiTa Projectは『タケルくん』など『直流家』の開発チームと親交があります。ご意見がございましたらお聞かせください。
『玄関開けたら2分でごはん』というCMで耳馴染みのある方も居られると思いますが、温めるだけで食べられる白米です。
茶碗1杯程の200g入り、電子レンジが使えれば2分で仕上がります。停電中は湯煎で15分の加熱です。
停電中に何度か食べましたが、3〜4個を鍋で一度に湯煎したので、数が多くても15分程度で仕上がりました。
常温で10ヶ月保存できます。
普段づかいもできます。単身赴任中は毎日、朝晩はこれを食べていました。
日本人にはなじみのあるレトルト食品です。
今では何百種類も店頭に並べるお店もありますので、好みの商品を手元に置いておきましょう。
パンやパスタなど合わせるものによって種類を変えることで、飽きない非常食にもなり得ます。
加熱しないで食べられる物が多いですが、その中でも冷めてても美味しい商品を探しておくと、3日〜1週間程度の被災生活を乗り切りやすくなります。
フリーズドライという製法でつくられた味噌汁です。
お湯を掛けるだけで、普通の美味しい味噌汁になります。
カップラーメンなどとは少し違います。普通の味噌汁を凍結乾燥させているので、湯に浸すと元に戻ります。
非常に軽量で、常温保存ができるため、旅行に携行される方も多いようです。
アマノフーズの商品がおすすめです。
こちらも軽量で常温保存ができるインスタント食品です。
職場のランチタイムに女子が食べている光景を何度も目にしたことがありますが、低カロリーです。
『かきたま』が69kcal、『ワンタン』が85kcalです。
味は良いと思います。『かきたま』を箱買いしてストックしています。
エースコックなので『ワンタン』も良いと思います。
味はどれも似ているので、必要な本数と容量を見て備蓄されるのが良いと思います。
自らコーヒーや紅茶は作れますが、ペットボトルのコーヒーを水に変えることは容易ではありません。
1人1日3リットルを目安とすると1週間で21リットル、2Lペット×10本入りが1人分の目安です。
給水車を期待するならば、3日分で1人9リットル、3人家族なら27リットル分の備蓄が最低ラインになります。
※.当サイトで紹介する情報は災害時の安全を約束するものではありません。参考情報としてご覧ください。