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私たちは昼間は太陽光発電、夜間はenepo発電から充電しました。
ほぼ、24時間の充電対応ができました。
外出から戻って充電するという平時の運用がそのまま不変でした。
老若男女を問わず欠かせぬアイテムとなったスマートフォン。
厚労省の調査では中高生の『ネット依存』は2013年⇒2018年の5年間でおよそ2倍に増えました。
別な調査では成人男女の『ネット依存』は2008年⇒2013年で1.5倍の420万人、仮に中高生と同比で増えていれば840万人、中高生を合わせれば1,000万人規模になります。
産経新聞:北海道震度7地震 8〜10日のばんえい競馬が中止 帯広市、停電の影響(2018年9月7日)
日本経済新聞:ネット依存、中高生93万人(2018年9月1日)
日本経済新聞:ネット依存、中高生51万人(2013年8月2日)
災害が発生すると『帰宅難民』が発生し、特に冬場では仮収容できる施設をどう確保するかが課題となっています。
その前には津波避難所という考えが浸透しておらず東日本大震災を受けて見直しされ、高台だけではなくビルも津波避難所として指定を受けるようになりました。
今回の台風21号と北海道胆振東部地震では停電が二次災害として広まり、被災地では『充電難民』が発生しました。
充電できる場所が開設されると、こんどは充電したい人で溢れかえります。
まずは100Vのコンセント争奪戦。充電器を持っていれば100Vコンセントを確保するだけで充電開始です。
充電器が無い人はUSB充電器を調達するか、余っているポートを探す必要があります。
ファシリテーターが立ち会っている場所では良いですが、喧嘩にならないことを願うばかりです。
産経新聞:北海道震度7地震 8〜10日のばんえい競馬が中止 帯広市、停電の影響(2018年9月7日)
充電難民が発生したのは電源が無いからです。
電源の確保が今回の課題でした。
普段であれば自宅以外にも職場、カフェ、携帯ショップなど充電できる場所がたくさんありますが、発災後はそれらの多くが停電していました。
まずは電源のある場所を探すことからはじまります。
やはり100Vの電源確保が一番良いです。
停電時の電源確保は発電機のある場所に行くことです。
スマホを充電するだけであれば、非常に小さな発電の方法があります。
手軽な物では手回し式の発電機です。
魚釣りのリールのように、ハンドルを回して発電し、スマホに充電します。
右図はハンドル式発電機を使って釘に巻いたコイルに電流を流して電磁石化しクリップを持ち上げる実験をしたものです。
しっかり発電できます。
ソーラー型の発電機もあります。
昼間しか使えませんが、手回し発電機よりも静かで疲れず、手軽です。
自動車の中ではスマホ充電ができます。
最近の自動車はUSB5Vが標準装備ですが、12Vシガーソケットもまだまだ残っていますので、変換コネクタを用意すると充電できます。
普段からスマホの電池が気になり、いざというときのために電池を持ち歩いている方も多いと思います。
当初の半日くらいはバッテリで補うこともできそうです。
また、充電できる機会を得られた時、本体だけでなくバッテリの充電も一緒にできれば安心が広がります。
iPhone8から採用されたQi(非接触充電)に対応したモバイルバッテリや、乾電池でバッテリ代わりができる商品など色々と販売されています。
スマホは電波を遮断してアプリを停止し、充電に専念すれば最短時間でフル充電できます。
充電しながら電話やSNSをしていれば電池を消費します。消費してしまうのでフル充電まで時間がかかります。
場所を借りて充電しているとき、次に順番を待つ人が居る時、できればスマホは機内モードにして、充電が終わるまでは触らずに放置しておきましょう。
スマホ充電と同時に、可能であればバッテリも充電しましょう。
私たちの使っている右図の機種は充電しながら給電できるタイプです。
普段はAir Successというオゾン発生装置に接続し、100V電源からの給電でオゾン発生装置を動作させ、停電時はバッテリからの給電で動かしています。
エアーサクセスは仮設トイレの脱臭や除菌に役立つ装置ですが、モバイルバッテリで24時間以上動作する自験例もあり、良い組み合わせになっています。
※.当サイトで紹介する情報は災害時の安全を約束するものではありません。参考情報としてご覧ください。